こ・こ・こ・この子は・・・
(チット、とんでくる)
「ああ、
見つけちゃったんだ・・
ごめん、クリン。
あまりにクリンに似てるんで、
なんて話していいか、わからなくて
メールもらってたこと言えずにいたの。。
どうやら
大阪に、クリンの親戚が いたらしくて、、
先方さんも
「クリンの広場」を見て、驚いて連絡くれて・・」
メールには
クリンのこと、「生き別れになった、お姉さんでは?」
と
かいてありました。
・・・・
にわかには
のみこめない話。
だけど、
たしかににてるし、
それに
(かわいい・・)
あたたかい・気もちが わいてきた
クリンです
世の中
ステキな学校が、たくさんあるってことが わかり
あこがれる・クリン
しかし
しらべてみると
どの学校にも
「入学のための年齢制限」が
ありました
(そういえば・・
クリンって、何さいなんだろう?)
でも、そのとき
ふと
ヘンなきおく(記憶)が よみがえりました。
「グリンは二十歳、超えてるでしょ!」「えっ?」 (※「成人式・2012」より)
クリンは、20才以上・・・
よくよく・考えてみれば
しん(親)友・チットと 出会ったのは
チットが小さいころ
そして、今チットは・・
・・・・・
そんな・・
そこへチットがかえってきたので、
おそるおそる・きいてみました。
「ねえ、チット・・
クリンのたんじょう日って、いつ?」
「・・・それがねぇ、
はっきりしないんだけど、
確かクリンが家に来たのは、
10月27日~11月3日の間だったんだよね。
今週忙しいから、
3日にお祝いしようか
30歳の。」(チット)
・・・・
うそだよ、そんなこと・・
30なんて、
(つづく)
「明治民法下の家族制度」
では
パパ・いちばん、で、
むすめは
「床の間の花」みたいな
あつかいだったそうです
だから
女学校は、
「良き妻・良き母」を 育てることに
おもきをおいていたそうな・・
しかし、
大正時代には
教育家がふえ、
女の子たちが
イキイキ学べる学校が
あらわれました
その一つが、
「池袋駅・徒歩5分」にある
「自由学園」です
(世界的建築家、フランク=ロイド=ライトが設計したので、すごくステキ
)
大正デモクラシーの時代、
あたらしい世に、役立つ人を育てたい!
と
かんがえました
明日を生きる・若い人を
育てたいな!って
ねがったのです。
<校舎中央の食堂>
お昼ごはんも みんなで、よういしたので
子どもたちは
しっかり者になりました
みんなでかいたけど、
太平洋せんそうの時
グンブ(軍部)のけんえつから 守るため
せいとの手で
上からぬられ、
「修復」するまで 見つからなかったそうです。
こうどう(講堂)で
コーヒーをいただいていると
「あたたかい気もちになれるんだ」
って
チットは言います
クリンは
「家庭的」なかんじがして
大好きです
http://www.jiyu.jp/tatemono/myonichi.html(自由学園hp)
http://www.fujinnotomo.co.jp/about.html(←羽仁もと子は、雑誌「婦人の友」の創設者でもあり、学校前には、婦人の友社が建ってます。)
「どくとるマンボウ」に えいきょうを受け、
「旧制松本高校」に入るべく
べんきょうしていた
クリンですが、
女子は入れないことが
わかりました
(・・・じゃあ、女子はどうすんのよ。)
と
チットにきいたら、
「当時の女子は、女学校行ってた。」
とのこと
そこでクリンは
女学校のこと、しらべてみることに・しました
うってつけの本に、
よしやのぶこ(吉屋信子)という人気作家がかいた
「花物語」
ってのが、あるそうです
かれんな女学生のことを
お花に見立てた、
52話のショートストーリー
「初夏のゆうべ。七人の美しい同じ年頃の少女が、ある邸の洋館の一室に集うて
なつかしい物語にふけりました。
その時
一番はじめに夢見るような優しい瞳を向けて
小唄のような柔らかい調でお話をしたのは
笹島ふさ子さんという
ミッションスクール出の 牧師の娘でした。」(第1話・冒頭)
「いま語りだしたのは級中第一の詩人とうたわれる
瑠璃子さんでございます。
「私の胸に咲く思い出の花は山茶花」・・(第3話・冒頭)
「小さい挿話を私にも語らせてくださいな。」
と
言いはじめた露路さんは、
ついこの間、久しくなつかしんだ祖国の土をふむことができた
少女でございます。
父君は、
白髯の老外交官でいらっしゃるのでした。(第4話・冒頭)
・・・・・
その
言い回しと
十代にして
ヒの打ち所のない・しとやかさに
引け目をかんじる
クリンでした
でも、
この・じゅんすい(純粋)で せんさい(繊細)な
「やまとなでしこ」たちも
「良妻賢母」になるために
おやが決めた相手と
けっこんしたり・したそうです
そんな・女の子たちの
春の日の
ゆめやあこがれを のこしてあげたかったんだよ。って
チットが言いました
今日は、「十三夜」
十五夜につづいて
うつくしい月が 上がる日です。
・・・・・
ほんらい、
「十三夜に曇りなし」
と言い
9月の十五夜よりも
くっきり見えるはずですが、
今夜の月は
モクモクしたくも(雲)に
囲まれています
・・・・・
でも
この ボワーっとした
月のおぼろな・かんじって、、
さがけん(佐賀県)がほこる
フンワリおかし、
まるぼうろ。
「発祥」を名のる、2つの店では
それぞれ
「丸房露」、「丸芳露」の字を
あてています。
(どちらにも、つゆ(露)の字・・・)
やっぱり
おぼろに・にじんだ、今夜の月を
あらわしているかのような
おかし(菓子)です。
「ミルクに丸ぼうろをひたし、レンジであたため・・」(お店のホームページより)
クリン、
ダイエット中だけど
今夜だけは
これを 食べたい・・
<冷蔵庫前にて>
「大歌人・斉藤茂吉」の子として
たかん(多感)な少年時代をすごした、
当時の気もちや
友だちのこと、
本にかいています
それが、
北さんは、
「戦中~戦後」を
信州の「旧制松本高校」で
学びました。
せんぜん(戦前)・日本には
国家をになう、エリートが
かよう高校があったそうです。
高校、といっても
今の大学生くらいのお兄さんたちが
かよってて、
ここを出たら、みんな
ていこく(帝国)大学に 入りました
つかの間の高校時代を
学問に、
青春に、
おうかしてた、と ヒ(碑)にのこる
ふつうの少年だった・北さんも
入学して、
かわりました
まわりの人たちが
きょうよう(教養)をつんで
いっぱしの男になることを目ざして
生きていたからです
分からない本を
がんばってよんだそうです。
はじめての、ふかい学問。
加えて、
青少年をみがいた
「旧制高校」
北さんが、かきのこしたのは
今は亡き、
「大日本帝国最高の贅沢品」 (by三浦朱門)
の
きろくだったのです
ここで みがかれました
そんなにステキな
学校なら
入れてもらいたい
(「生誕130年記念~斉藤茂吉と『楡家の人びと』展」・開催中)
さいとうモキチとは、
大正~昭和に かつやくした、
タラチネ歌人
そして、
お医者さんでも ありました
さらに
・医者で作家の、どくとる・マンボウ(※北杜夫)
や、
・医者で作家の、モタ先生(※斉藤茂太)
の
パパでもあります。
モキチの次男、北さんが
一年前にしんだ時、
うちのチットは さびしがりました
今回のてんらん会は、
その北さんが、
自分家のこと・丸出しにかいた
二本立てで
しょうかい(紹介)しています。
モキチのうたを
よく知らなかった・チットですが、
(心にささる、短歌がたくさん・・)
って、
かんどうしたらしい
モキチのことを
「おっかない親父」としか・思ってなかった
北さんを、
さすが、文学のみちに入らせた・名作ぐん(群)
と
ハッケン(発見)したそうです
一人の作家を 取上げるとき、
バツグンの・きかく(企画)をはり出す
気合の入った
文学のテーマパーク
10年前の「山田風太郎展」の時から、
ここは
チットのお気に入りです
これは、昨日の話しです。
「明日も良い天気らしいよ♪」(クリン)
「じゃあ、
大きなものは全部洗ってしまわないとねー。
陽も、だいぶ斜めになってきてるし、
洗濯物が乾きにくくなってくるからね。」(チット)
そのとき、
チットが
気になる一言を つけくわえました。
「クリン、
レノアハピネスと、抗菌ハミング、どっちが好き?」
<その夜>
「おにいちゃん、
明日はクリンと一緒に寝られないからね。」
「クリンの毛並み、
ひどいことになってる。
全体的に汚れてきたし、・・」
<問題部分>
一夜明け、
こうして
久しぶりに、クリンは
丸あらいされることに・なったのです。
ながの(長野)で、「アップルパイ」を
食べそこなってからというもの、
「まだあげそめし 前ガミの~ りんごの下に見えしとき~ぃ
」(←島崎藤村)
りんごへの
シュウネン(執念)うずまく
クリンです
そのようすを見たチットが、
「近くのパン屋さんに、
長野のりんごを使ったパイやタルトあったはずだから、
行ってみようか」
と
言い出しました
というわけで
さっそく・・・
そのお店とは
<自家製天然酵母・「木のひげ」>
「多摩センター駅」から歩いて5・6分の、ニュータウン通りサイドにある、
http://www.din.or.jp/~kinohige/
ここのパンは
ぜんりゅふん(全粒粉)と
干したブドウのエキスと
しおと水だけで
できていて、
(う・うおぉぉお・・)
かたく、
そぼくで、
あごがきたえられる、西洋のパンです。
また
クッキーも、
「エルフ」とか
「おやゆびトム」とか
「カルアシチミーのパイ」という おとぎ話な名前と
うらはらに、
という
なんというか、
どこにもないような味・・
時々
むしょうに 食べたくなります。
今日買った
りんごのタルトも、
フランスのいなかの
朝から
かけ足で 「松本・諏訪観光」した、クリン家
もうそろそろ、
(※すわっこクリンのおもいのたけat諏訪湖)
クリンのお目当ては、
何と言っても
信州りんごを使った、アップルパイ
ですが
「ダイエット中でしょ!」と
チットにおこられるのが、オチなので
あからさまには・できませんでした
クリンのむねは、ふくらみました
この、おしろのとなりには、
おにいちゃんが、見つけ出した、
「美味しいりんごスイーツの店」が
あるのです
去年、おにいちゃんは
「長野ツーリング」のとちゅう、
「りんご農園直営カフェ、サロン・ド・テ・ル・ポミエ」
というお店を知り、
はじめて食べた、「焼きりんご」と
「アップルパイ」にかんどうしました
「蕎麦屋に行くまで、まだ時間あるからさ
この辺りで、お茶でもしようよ。」
と
さりげなく言い、
チットをだまして
お店で「アップルパイ」を 注文する。
それをクリンも おしょうばん(相伴)する。
という
さくせんです
(さすが、おにいちゃん)
うれしさに、ナミダする、クリンでした。
しかし
・・・・・
アアーン
おにいちゃんの、ドジ~
ゆめ・やぶれた、クリン。。
でも、
<上諏訪駅前、そばごころ・小坂>
シャッキリとして
ザ・信州グルメの王さまって、かんじでした
(手前:八ヶ岳そば、奥:いなかそば)
さらに、
「おぎのや」のかまめし(釜飯)は、
王道グルメでした
すんだ水と空気がはぐくむ、
せんれつ(鮮烈)な・そば。
とうげ(峠)がもたらす、
なつかしのかまめし弁当
信州の
秋のめぐみは やっぱり
人々の
きたい(期待)を うらぎらなかったのです