Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

CODAN Shinonomeの夜。

2006-11-11 00:49:08 | art
先日夜、ちょっとだけ仕事を抜け出して、キャナルコート東雲内のギャラリーでやっている「元デザイナー/マルティ・ギセ、スペインの先端デザイン」展に行ってきました。
ギセの作品は、本で以前少しだけ見たことがあり、とても好きだったので、paramondさんのブログで展覧会があると知り、“これは行かねば!”と思ったわけです。もうちょっとで終了してしまうので、今日しか行けない、と急いで行って参りました。
ギセはカンペールのお店のビジュアルで有名ですが、食材を使った遊び溢れる実験的作品も大好きです。

展覧会はこじんまりしていたけど、可愛らしいお部屋に迷い込んだようなエキシビションでした。展示物も、花の種入りキャンディー(舐めた後、種をそこらへんに吐き出すと、いつか花が・・・)とか、アイディアがとってもキュートなんです。落書き風のイラストも良いです。

しかし、この日、それ以上に圧倒されてしまったのが、キャナルコートのあるCODAN Shinonomeの景色。


建物は洒落たデザインで清潔感があって、植木もキレイに整えられていて、敷地内にコンビニも病院も塾もあって・・・完結した小さなコミュニティ。
角田光代の『空中庭園』とか浅野いにおの『ひかりのまち』の世界かしら。
面白い場所ですね。裏側に抑え込まれたいろんな感情がぼうっと光っているようなところに思えました。
考えすぎでしょうけど、そう考えさせる空気がある場所だと思いました。





住宅地と、最寄り駅「辰巳」駅は橋でつながれているんですが、夜に見る大きな川は怖い。黒い水がうねうねと揺れていて。気分が落ちているときは、きっと私なんか引きずりこまれてしまうと思う。
リバーサイドは怖いです。恩田陸の『月の裏側』をちょっと思い出す。



駅から橋を渡り、キャナルコートに吸い込まれていく人々とすれ違いながら、川の向こうにキラキラと寂しげに光る住宅郡を見ながら、無性に切なく孤独な気持ちに迷いこんでしまいました。
昼間来たら、きっと違うことを感じたんだろうなー。

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2 コメント

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こじんまりではなく… (カネック)
2006-11-13 09:43:09
こぢんまりですよ!( by Y本)
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Unknown (caviargirl)
2006-11-14 15:51:30
カネックさん

こ、こんなところにまでY本チェックが
私のブログは、赤入れ始めたらキリがなさそうです
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