今週末は邦画を2本。
『図鑑に載ってない虫』と『サイドカーに犬』 。
『図鑑~』のほうは、うーん、ちょっと期待しすぎてしまったかな。
三木聡監督の作品は、『亀は意外と速く泳ぐ』がかなり好きなんですが、それと比べて今作は、長編としてまとまりがない上になんか平坦な印象。
松尾スズキも菊地凛子も変で愛らしく、片桐はいりのラバードレス姿も最高だったんですが、残念ながら、全体的にちょっと私とはツボがズレてたかも。
始まって20分くらいはかなり面白かったんだけどな。
個人的には、“お好み焼き”と“ワサビおろし”のブラックな笑いが好きでした。
そして、『サイドカーに犬』。
予告編を観て、キレイすぎる竹内結子に惹きつけられた作品。
前評判では「淡々としすぎてて退屈」みたいな意見も聞きましたが、いや、たしかに雰囲気は淡々としてるかもしれないけど、かなり胸にヒリヒリきましたよ。ヨーコさんの心、薫の心の揺らめきが終始伝わってきて、心に染みて。勝手に感情移入して各所で涙。
大人と子供の境目ってあんまりないんだな、と感じる一方、女と男って違うなー、と考えさせられる作品。父&息子の男組と、ヨーコ&薫の女組との対比が面白かったです。あと、「飼う」&「飼われる」の関係についての描写も。
バイクのサイドカーに乗った犬を見て、「あんな風に生きられるならいいなって思った」という小学生・薫ちゃんのセリフがすごい。
「薫はいつも(歩くのが相手の)左側だね。私も昔はそうだったけど、今はどっちでもよくなっちゃった」というヨーコさんのセリフも、深すぎるあまりまだ消化できてないけど、とても良い。じわりとくる。
キャストは、古田新太と竹内結子が愛人(?)関係っていうだけで、もうなんだかたまらんのだけど、脇役陣も魅力的でした。樹木希林の芸達者ぶりが強烈。
とにかく竹内結子が素敵すぎて、ずっとヨーコさん見ていたい感じでした。強くたくましく、でも、どこまでも“女”なヨーコさんにパワーをもらいました。
2本とも大人の夏休みな映画だったなー。
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松尾さんのかわいさは、ほんとズルいよね。あの投げやりな感じが。
『図鑑~』はジャンル映画のパロディが盛りだくさんだったね。それはすごく好きだったんだけど、なんかね、映画が進むにつれてちょっと自分のツボとズレていってしまった。
長嶋さん、面白いなあ。チョコレートってとこがまたいいね。