クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

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ユン・ジョンファン 蔚山現代 監督就任 記者会見(日本語訳)

2014-12-06 01:47:43 | アジア、韓国のサッカー
去る12月3日に、ユン・ジョンファンのKリーグ・蔚山現代(ウルサンヒョンデ) 監督就任 記者会見が
ソウル・大韓蹴球協会内で開催された。

(元URL)
http://www.uhfc.tv/w2014/pub/bbs/news_view.php?num=43161&dev=news_g&pageno=1&search_dev=&cate=

(以下、記者会見Q&A)

Q. 所感を。

A. 9年間 日本で生活して、名門チームである蔚山にくることになった。
 本当に光栄だと考える。 とても素晴らしく、何と表現しなければならないかわからない。
 来シーズンよく準備するようにするつもりだ。 大いなる声援をお願い申し上げる。

Q. Kリーグにタッコンサッカー、ムゴンヘ(無条件攻撃&クリーン=ソウル)サッカーなどスタイル別のネーミングが多い。
  ユン・ジョンファン式スタイルは?
(注)タッコンサッカー=圧迫攻撃サッカー(全北)、ムゴンヘサッカー=無条件攻撃&クリーンサッカー(ソウル)

A. 私が申し上げることは何というか、
  来年に蔚山のサッカースタイルをご覧になって名前を付ければ良いのではないかと思う。

Q. 蔚山が鉄槌(チョルテ)サッカーで全盛期を過ごし、今シーズンはパスサッカーへ変化させた。
 どんなスタイルのサッカーへ変化させる予定なのか?

A. 組織的なサッカーをしなければならない。 現代サッカーが組織的に守備-攻撃を継続する様相を見せている。
 攻守バランスがよくとれたチームを作りたい。
 多くのファンたちが感動と面白味を得ることができるサッカーをするつもりだ。



Q. 日本で苛酷な訓練をさせることで有名だ。 蔚山(ウルサン)でも苛酷な訓練が予定されているのか?

A.そのような うわさが出たりしたが、
 苛酷にしたというよりは力を入れる時期には訓練も力も入れなければなければならないと考えて
 日本で強く訓練した。 冬季練習の時、多くの練習を通じて身体をよく作っておけば一年の間成果がある。
 実際に死ぬ程の練習はしない。

Q. 過去30年超の間の蔚山監督のプロフィール(高麗(コリョ)大、サッカー協会出身など)とは全く関係がないが、
 何が蔚山(ウルサン)へのアピールになったのか?
  ずっと蔚山(ウルサン)の監督は初めてのシーズンに困難を経験してきた。
 大きな変化を与えるのか小さな変化を与えるのか?

A. 事前に蔚山の歴代監督のことをずっと振り返ってみた。 すごい方々だ。
 私が果たしてこのチームに似合うのか、よく考えてみた。
 サッカーというのものは、学校の人脈よりはサッカーに情熱を持って実力があるならば認められることができる時代だと考える。
 蔚山現代というチームには挑戦してみたかった。 以前から荒々しくて力があるチームだと感じてきたし、
 現代サッカーに合うサッカーをしてきたので、蔚山と合うのではないか気がする。 多くの変化はないものと考える。
 だが、意識的に選手たちに変化を与える必要はあると考える。



Q. サガン鳥栖から出る前、Jリーグで結果を出して入ってきたいと話したことがある。
 実際にJリーグ チームと話が行き来したものと知っている。 蔚山(ウルサン)を選択した究極的な理由は?

A. 現在のKリーグで私の年程度の指導者はコーチをしているので監督提案が機会だと考えた。
  名門チームという点にとても引かれた。 このチームならば優勝ができるチームだと考えたので決定を下すことができた。

Q. 優勝をしたいといったが蔚山(ウルサン)で何年ほど見通しているのか?

A. 話の通りに優勝になるならばすべての監督が優勝ができるだろう。
 優勝のためには選手、フロント、コーチングスタッフ、サポーター皆が努力しなければならない。
 結果を出すためには血のにじむ練習とフロント、サポーターズの声援が必要だ。
 明らかに作れると考える。 選手たちが大きい目標を持ってするならば
 優勝の目標を成し遂げないだろうかと考える。

Q. 今シーズンの蔚山のサッカーを調べてみたという。 全体的な構想は?

A. リーグ後半にいくつかの試合を分析した。 特有の長所が残っていた。
 組織力で不十分な部分があったが、前監督が組織力を作る過程だったと考える。
 私も多く時間かかるだろうと考えるが、早く完成するならば、
 初めてのシーズンに良い成績が出るのでないかと考える。

Q. 監督様だけの地図哲学は?

A. まだ若いので、哲学というよりは選手たちとの世代差を対話を通じてチームを作り出すという考えを常に持っている。
 選手たちを人格的に尊重しなければならない。
 運動場でだけはプロ選手たちなので多くの人々のために努力しなければなければならないと考える。
 選手たちにそのような部分を強調するほうだ。




Q. 休息の間見守ったKリーグはどうだったのか?

A. 日本との差異点は、Kリーグはスピードが非常にはやい。 選手一人一人のスピードが良い。
 反面日本の選手たちは技術的な部分と組織的な部分がより良いと考える。
 AFCチャンピオンズリーグでは韓国のチームが良い成績を出すので、
 韓国選手の長所が現代サッカーには必要なのではないか考える。

Q. Jリーグとスタイルが違う。 (Jリーグで)成功してもKリーグは違うので憂慮する部分が多い。

A. 日本にずっといて、韓国に来て指導者を初めてするのだが、スポーツは似ていると考える。
 ただし、選手たちとの疎通がうまくいって選手たちがついてくるならば良い結果が出ると思う。

Q. 現役時代一緒にプレーした選手たちの中で、Kリーグチームを受け持っている監督がいる。
 特にチェ・ヨンス監督、ファン・ソノン監督、ソ・ジョンウォン監督が良い成果を出している。
 その方々の活躍が刺激になったのか? どんな期待をしているのか?

A. 日本でも先輩方が活躍する姿を常に見てきた。 すごいと考える。
 私に対する情報がなくて、どんなサッカーをするかも知れないので、私を恐れないだろうかと考える。
 蔚山現代が本来恐ろしいチームということは皆知っている事実なので、その部分をさらに強くさせる。
 年の差がない先輩たちが多くて、互いに情報共有も多いようだし、
 良いライバル関係を持って若い指導者がリーグをさらに活発にさせることができることと考える。
 家でなく、スタジアムに訪ねてきて楽しむことができるKリーグを作りたい。

Q. Kリーグに40代指導者が多い。 若い監督の強みは?

A. 強みというよりは選手たちとの疎通が一つの長所になり得ると考える。
 若い指導者で世代交代がなされなければならないというのをわかっているし、ファンたちも望むと考える。
 前途がたくさん残っているので強くあたって出て行くことができるようだ。



Q. サガン鳥栖から退く過程にどんな問題があったのか?

A. 球団で望む方向があったので、決定に順応した。

Q. サガン鳥栖は人口が10万人なのに平均観衆が1万人を越えた。
 蔚山(ウルサン)は観客数がKリーグで中下位圏だ。 どんな役目をする予定なのか?

A. 皆さん(メディア)の役割がもっと大きくないだろうかと考える。
 私の役割は選手たちがスタジアムで最善を尽くして地域密着活動を多くするようにしなければならないことだと考える。
 プロ選手たちもそのままプロでないサービスの次元で多くの人々に与えて
 共にスキンシップできなければなければならないと考える。
 その部分では悩むもので、人々が(人生の)余裕がない部分をスポーツを通じて解くことができると考える。
 選手たちが最後まであきらめない姿を見せるべきだ。

Q. 90年代最高のテクニシャンで有名だ。 技術的な選手だったが現代サッカーに合わないといわれた。
 力のあるサッカーをするといったが詳しい説明を聞きたい。 鉄槌サッカーの復活で理解してもかまわないのか?

A. 技術だけでは現代サッカーでは大変だ。 スピード、判断力、体力などすべてのことが重要だ。
 全て申し上げる訳には行かないが、組織的に動くことができるチーム、
 攻撃では多くのアイディアにできるチームを作らなければならない。 最後までプレーする姿を見せるチームを作る。

Q. 来年に必ず勝ちたいチームは?

A. 蔚山現代というチームは常に優勝が目標だ。
 優勝をするためにこのチームに来たし、どのチームというよりはすべてのチームにすべて勝ちたい。
 年齢が近い先輩たちにはみな勝ってみたい。