昨年8月に発生した福島第一原発の3号機がれき処理に伴う放射能再拡散について調べたら25年度1年間で双葉町郡山地区の観測ではなんと70,000MBq/㎢もの放射能が落ちていたことがわかりました。 (福島県発表)
下のグラフは小さくてよく見えないと思いますが一番高いのが双葉町のものです。 値は左スケールの70,000MBqをわずかに下回っています。 正確にはグラフの下の表をご覧ください。 もっとも放出量が多かった25年8月にはセシウム134と137の合計で34000MBq/㎢です(グラフのオレンジ色の部分が7月~9月の分)。 平方メートルに直すと34000Bq/㎡ですからかなりの量の放射能が降ったことになります。 事故後3年過ぎてもこのような状態は「事故は収束」などと言える状態ではなく前双葉町長井戸川さんが言うとおり「双葉町は人が住めるところではない」ということでしょう。 居住制限地域の解除が進んでいますが、このような状態では帰還すべきかどうか再考すべきではないでしょうか。 知らぬ間に放射性粉じんを吸わされてはかないません。 しかも3号機はプルサーマル=プルトニウムを混合したMOX燃料ですから粉じんの中には猛毒のプルトニウムも含まれている可能性が高いのです。
東電の発表によれば1兆ベクレルを超える放射能が放出された(25年8月)と推測されるといっていますが、マスコミで大きく取り上げられる前の朝日新聞の取材には「4兆ベクレルを超える」と言っていました。 数日のうちに随分と減らされたものです。