Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

「1973年のJOE」の巻

2005-07-25 22:55:34 | LatinSoul / LatinRock
人類史上最高の名盤です。

ジョー・バターン(Joe Bataan)
「Salsoul」(1973)

まず、この声。
至宝です。
声はデリケートなアコースティック楽器。
だから、豊かな倍音を持つこの声は貴重過ぎる。
滋味深過ぎる、この声の音色。
それは、たっぷりと渋味を含むので、人工甘味料に慣れ切ったお子様には分からないかもしれない。

しかも、この人には表現の才能まである。
アップな曲でのグルーヴ感。(「Mi Nube」や「Johnny」など)
スローな曲での情感。(「Peace,Friendship,Solidarity」)

世界には天国も地獄もあるけど、ジョー・バターンは両方を表現できる。
そういうヴォーカリストです。

世の中は不公平に出来ている。
凡百のヴォーカリストが千人かかっても、千年かかっても到達できない境地。

誰にも真似できない。
真似の仕様が無い。
観念して、聴くべし。
聴くべし。聴くべし。

サウンドも実に見事。
本当に、最高にスタイリッシュ。

ラテン、ファンク、ソウル、クロスオーヴァー。
都会的で、野性味溢れ、そしてエレガントですらある。
踊れ。笑え。泣け。叫べ。
ここには全部ある。

ラテン・ソウルの金字塔。

これを聴かない人生なんて、あり得ません。
コメント
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