Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

「1974年のChico」の巻

2005-07-24 12:15:29 | Salsa / New York Latin
チコ・メンドーサ(Chico Mendoza)が率いたという70年代のサルサ・バンド。オチョ(Ocho)でゴザイマス。

「Numero Tres」(1974)

"Ocho"とはスペイン語で「8」の事ですね。
ハイ、8人編成です。バンド名に芸はありません。

音楽的には、基本線はサルサ。
ですが、何だかメチャクチャ黒っぽい。
一般的にサルサで「黒っぽさ」って言ったら「アフロ色」というニュアンスが濃厚だったりするんですが、このバンドの持つ「黒っぽさ」は、そうじゃないです。どこかクールなファンク臭という事だと思います。
要するに都会臭いんですワ。

一つは、ホーンの編成。
サックスだけの3管編成なんです。(フルート持ち替えあり)
という事で、トランペットみたいに空に向けて突き抜けないでしょ?
だから、あんまり太陽が見えないんですワ。(必殺技・勝手な見解!・・・恐縮です。)
そして、また、ホーン以外の彩りが、一般的サルサでは多用されない楽器。
スナワチ、リーダーのチコ・メンドーサが操るヴィブラフォンだったりオルガンだったりする訳ですね。もちろんピアノもありますが。
ま、これらの相乗効果もあってか、サルサ的アンサンブルの中でもファンク臭、ソウル臭、ジャズ臭が濃いんだと思います。(和声的にはテンションバリバリだったりは全然しませんが)

写真見る限りだと、全員黒人のようです。
白黒混合が一般的なサルサにおいては、全員がブラックっていうのは、意外に珍しい。
ま、そういう点も含めて、NYブラック・サルサ、と言っておきます。
曲目的にも、JBのカヴァーやってたりしますしね。
カッコいいでっせ!!!
コメント
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