「プロになるなら、道具の貸し借りをするな」って、
教わりませんでしたか?
板前さんは、たぶん包丁を貸してくれないですよね。
バイオリニストは、たぶんバイオリンを貸してくれない。
書道家は、筆や硯(すずり)を、貸さないでしょう。
デザイナーは、なんでしょうか。
パソコンがデザインツールになって久しいですが、
たしかに、じぶんのパソコンを「貸して」って言われたら、かなり嫌です。
特にノートパソコンは、パーソナル感が強いので、共有するのは難しい。
一昔前は、筆や烏口(からすぐち)を貸し借りするのは、
ちょっとあり得なかったでしょう。
版下なんかを作っていると、ペンナイフなんかもそうですね。
ロットリングもイヤだなぁ。
たしか、定規の貸し借りをするな、と教わったような気がします。
定規はじぶんの「くせ」がつくからと。
弘法筆を選ばず なんて言います。
たしかに、表現と道具は別といえば別ですが、
あたまのなかにあるものを、ぶれなく効率的に取り出すために、
道具との相性が、大事になるときもあります。
たとえすべての道具が、
パスコンに置き換わってもね。
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