ババァの小言に耳を貸せ!

ババァである私が日々感じたことや体験したことを綴ります。

ガラパゴス

2014年10月10日 | 妄想
暇だから
ある朝起きたら
日本が鎖国していた。
・・・・・
何て事を考えてみた(笑)


テレビから天皇陛下の『鎖国宣言』が繰り返し報道されていた。
今日はエイプリールフールだったっけ?
違うよな~
ドッキリなのか?
まったくこんな混乱するようなことをよくやるわ・・
まぁそんだけ平和ってことなんだよね。
コーヒーを入れて飲み始めても
テレビは同じ報道を繰り返している。
「鎖国」は信じなかったが
テロリストにテレビ局が乗っ取られたんじゃないか?
と心配になってきた。
思考回路は誰も同じようなものだ
一斉にインターネットで調べ始めたのだろう
ネットはパンク
繋がりにくい状態が続いた。
情報を求めて
国会、役所、警察、新聞社、テレビ局に人々が集まり
あちこちでパニックになっていた。
正しい情報が欲しい。
分らないという状態から抜け出したかったが
正しい情報は伝わって来ず
あっという間に1週間が過ぎた。
国民は不安に思いながらも
会社や学校へ行き
日常生活を送り続けた。
どうやら本当らしい・・と思う人も現れ
街頭に立ち
自分が考えた鎖国理由を
もっともらしく話し出した。
鎖国したら日本はどうなる?
何の資源もない国だ、
ほとんどの物を輸入に頼っている。
石油はどうなる?
ガスは?・電気は?・・・
食糧だって足りない。
皆が買いだめに走ったため
スーパー・デパート・商店で奪い合いが起きていた。
震災でモラルのある日本人と賞賛されたかけらもない。
あちこちで殴り合い・・強奪が起きた。
人々が拳銃を持っていたら
もっと大変なことになっていただろう。
仕事に行っても仕事にならないし
交通機関も乱れだした。
政府は何をやっているのか?
何も発表はない。
鎖国宣言から20日後
総理大臣の姿がテレビに映し出された。
 突然の鎖国宣言に国民のみなさんは驚かれたでしょう。
 私も皆さんと同じ20日前に突然知りました。
 日本は国連の圧力により鎖国を命ぜられました。
 鎖国しなければ
 日本を3つに解体しアメリカ・中国・ロシアの保有国とする。
 抵抗する場合は武力行使も辞さないと通達がありました。
 実際
 各国のミサイルが日本に向いています。
 太平洋沖にはアメリカの軍艦が多数確認されています。
 青天の霹靂でした。
 何故?こんな仕打ちを・・
 事態の収拾を目指して奔走しましたが
 鎖国を受け入れるしかないと決断しました。
 戦争になれば数分で半数以上の国民を失うことになります。
 日本国が3つに分断されるわけにはいきません。 
 長い歴史を閉じるわけにはいきません。
 鎖国は苦渋の選択です。
 みなさんの生活も一変します。
 不自由も多くなります。
 しかし江戸時代とは違い、高い水準の文化を持っています。
 知識も技術も持っています。
 全力を尽くして皆さんの生活を守ります。
 石油もガスも電気もすぐには無くなりません。
 食料も大丈夫です。
 どうか慌てないで慎重に行動してください。
 どうか私を信じて下さい。
総理大臣は涙ながらにそう演説をした。
本当だったんだ・・・。
日本はどうなっちゃうの?
その答えは誰にもわからなかった。
皆の気分を落ち着かせるために
テレビ放送も再開された。
過去の番組の再放送がほとんどだったが
時々政府からの情報や指示が伝えられた。
色々な機関が動き出し
鎖国体制が徐々に固まっていった。
国民は徐々に落ち着きを取り戻し始めた。
政治家・科学者・様々な人が議論を交わし
日本の進む道を模索した。
原子力発電所を再開し
頻繁に停電が起きないようにした。
暗いと人々の気持ちも暗くなる。
明るさは犯罪の抑止力にもなった。
しかしウランもいつか尽きるだろう。
出来る限り再生をして使っても
終わりは来る。
新しいエネルギーの開発は急がなくちゃいけない。
石油・ガソリン・ガスに代わる
次世代エネルギーとなる物の開発
研究員・老化学者・天才小学生・町工場の親父・発明主婦
あらゆる人の知恵を集め研究した。
小麦・大豆を
地熱や人工太陽で育てる栽培工場を作り
安定した供給を目指した。
家畜のエサや肥料の確保が大変だった。
米・野菜は
工場閉鎖などで職を失った人から
農業従事希望者を募集、土地を無償で提供
バイオ技術で大きく早く育つ品種を開発した。
医薬品は
鎖国に伴い特許権の侵害もなくなるので
国内生産ラインを拡大し
薬品切れが起こらないようにした。
製造方法がわからない複雑な薬はあきらめるしか無かったが
高血圧や糖尿病・心臓病患者が困らないように配慮した。
輸入していた物
輸出していた物
多すぎる物
足りなすぎる物
政府も把握できずに
市場は混乱し続けた。
大手メーカーは殆どの部品を海外工場で作っていたため
無い部品だらけになり
引退した町工場のじっちゃん達が復活して
部品を作り始めた。
生ごみからガスを作る方法が見つかり
ソーラーシステムのように各家庭に取り付けられ
自給自足できるようになった。
しかし
物資不足はマンネリで
体の弱い子供や老人
職を失い
変化に順応できなかった人など
亡くなっていった人も沢山いた。
不安定な時代に子供を作ることも躊躇うだろう。
鎖国後10年で日本の人口は8千万人を割ろうとしていた。
50万人いた在日韓国人
65万人いた在日中国人はほぼ帰国
帰国の際
紙くずになった円の代わりに
ガソリン不足で放置されていた車やバイクを
船に山ほど積んで帰って行った。
絵画や骨董品など文化的な物を
持ち出されるよりはマシなので
政府も容認だった。
そのほかの外国人も帰国したが
日本に残りたいと帰らなかった人が
30万人ほど残っている。
海外に出ていた日本人110万人は
半数以下の50万人しか戻ってこなかった。
シェールオイル・ガスの抽出精製技術も進み
まだまだ量は少ないが供給できるようになり
ガソリンの代替えとして使われるようになった。
日本は少しずつ元気を取り戻していった。
どさくさに紛れて富を得ようとする者
人を貶めようとする者がいなかったわけではないが
窮地に立たされた時の団結力は素晴らしかった。
民主主義国家でありながら
共産主義国家のように
新しい国を作るという魅力に取りつかれ
同じ方向を向いて走った。
政治家も
アメリカやロシア、中国、韓国から解放され
世界との摩擦が無くなり
日本だけの事を考えれば良く
気楽になった部分もあった。
自国の国民が飢えないように
幸せに暮らせるように
それだけを考えて歩んだ。
より良い国にしようと、知恵を出しあい。
小さな省エネを積み重ね
徹底的なリサイクルで
今ある資源の維持に努めた。
鉄鋼材の資源不足は常にあるのだが
セメントの原料である石灰石はたくさん採れる。
コンクリートの強度と柔軟性を上げ
ちょっとやそっとで割れない崩れない
コンクリートを作り出した。
鉄筋のいらない基礎工事が主流になり
鉄筋は高層な建物だけに使われた。
水と太陽からからエネルギーを作る事に成功
光合成のようにエネルギーを作り出す
枯渇0のエネルギーだ。
水で動く自動車や電車が街中を走り
鎖国前となんら変わらない生活が出来るようになるのに
25年しか掛からなかった。
日本に平穏が戻り
更に発展をめざし
国民総選挙が行われようとしていた時
突然に国連から開国が言い渡された。
開国しないとミサイルを打ち込む・・・と言うのだ。
鎖国しろと言ったり
開国しろと言ったり
世界は日本に何を求めていたのか・・・
それは次世代のエネルギー開発だった。
日本人を追い込めば
新しい技術を開発するに違いない。
という考えからだった。
サウジアラビアの原油の枯渇がわかり
他の国の油田も先が見えていた。
次世代のエネルギー確保は早急だったが
各国の足並みは揃わず
研究もなかなか進まなかった。
そんな中で
日本を鎖国すれば日本人は何かやるはずだ!と誰かが言い出した。
窮地に追い込まれた日本人の
バカぢからに世界が賭けたのだ。
何が起きても争わず
あきらめず
同じ方向を向いて勤勉に努力しつづけ
日本はハイテクの粋を尽くしたガラパゴスとなった。

よし!いい話にまとまった(笑)
※なんのデーターにも基づいていない、超適当な作り話です!

原発に思う事

2011年07月30日 | 妄想
「ワクチン?」
「そんなものがあるんですか?」
「ええ。あるんです
正確に言うとワクチンではなく
ワクチンの様な物なんですけどね。」
ある国家プロジェクトに参加していたというその男は
いかにも胡散臭かったが
県会議員の先生からの紹介だ。
先生はこの町のことを真剣に考えてくださる方だ。
「まだ研究段階なんですけどね。
聞いて損な話ではないと思いますよ」と
ニヤリと笑うと
メガネを人差し指でクッと持ち上げながら話し出した。
「日本に原子力爆弾が落とされた後
原爆障害調査委員会が発足され、
長崎・広島に施設を作り
放射線が人体に与える影響がどんなものなのか
徹底的に調べられたんです。
私の祖父が長崎で医者をしておりましてね。
その手伝いをさせられていたんです。
その研究で
同じように被爆しても
人体に影響の出る人と出ない人がいるのは何故か?
その何故を研究していくと
ある体質に関係していることが分かったんです。
地球には
自然放射線という物が存在していて
ラジウム温泉とか鉱物とかから放射線が出ているんです。
イランのラムサールと言う所は、平均の20倍の放射線量があり、
そうゆう高濃度の自然放射線を先祖代々浴び続けている民族などは
自然に耐性を強めていることが分かったんです。
日本も温泉地など自然放射線の高い地域が沢山あり
耐性能力を持っている人が多数存在していました。
更に調べていくと九州のある地方の民族は
放射線に耐性を持っているだけでなく
放射能を身体から排出する能力を持った体質だったんです。
そして、その体質の男女から生まれた子供はより強い体質を持ち
より強い体質の男女から生まれた子供は更に強い体質を持つ。
そうやって生まれた子供は
放射能に対して強い耐性を持つようになり
かなりのレベルの放射能を浴びても大丈夫になるんです。
わたしもそうやって生まれたひとりなんですよ。
私は3世・・私の子供は4世になります。
オゾン層の破壊で放射線や宇宙線などが増えてくると考えられる今
放射線に強い人間を作ると言うのは
世界各国で急速に進められています。
そして日本チームは
放射能を排出させる細胞を発見し
血液の中から取り出し
培養することに成功したんです。
この細胞を接種すると
骨髄に定着し増殖を始めます。
注射1本で私の様に
身体から放射能を排出できるようになり
放射線を浴びても耐性が得られるようになるんです。
まだ、実験段階で
臨床試験は行われていません。
でもこんな事態の時です。
今までの研究の成果を
役立てたいんです。
町長さん、
義援金も随分集まってるそうじゃないですか。
その一部で
このワクチンを買いませんか?
この町の皆さんが救われるんですよ。
この政府から見放されてしまった町を救いましょうよ!」
彼は天使?詐欺師?
さぁ!どうする?町長!

・・・ってのは私の超いいかげんな
よくぞここまで出まかせを・・って言う妄想なんだけどね(^_^;)

日に日に増える放射汚染の影響
週刊誌の見出しには恐怖をあおる文字
政府の発表は「大丈夫」
何を信じればいいのやら・・・。
すぐに影響が出る物でもなくて
10年20年後に結果がわかる物だから
タイムマシンでもない限り
「大丈夫」が嘘なのか本当なのか分からないんだもんね。
楽観しすぎるのも
悲観しすぎるのも
ダメなことは分かってるんだけど
政府の発表を信じるしかないのが現状だ。
原発推進、脱・原発
世界中の人たちが考えなくちゃいけない問題。
電力は絶対に必要な物
生活を豊かに変えてくれる物
原子力の力は大きい。
でも事故が起きたら
手におえないモンスターに変わってしまう。
絶対に安全とは言えない物。
東京電力は沢山お金を持っていたから
事故の終息のためにお金を注ぎ込むことが出来てるけど
貧しい国だったらどうなってたんだろう?
世界がタックを組んで助けてくれるのかな?
そう考えると
自国で解決できないような国は
原子力発電を持つべきじゃないんじゃないかな?
あと証拠を埋めちゃうような国も・・(笑)
日本はどう変わっていくんだろう?

ちょっと妄想(笑)

2010年10月01日 | 妄想
韓国のドラマを観ていると
必ず整形の話が出てくる。
それも「どこをいじったの?」みたく
簡単に聞いて
「鼻とアゴを・・」と簡単に答える。
噂には聞いていたけど
本当に韓国は整形のハードルが低いんだな~と驚く。
いつまでも
コンプレックスに縛られてないで
好きな顔を手に入れて明るく生きればいい。
それはとても合理的な事なのだろう。
不細工代表の私としては
羨ましくもある;^_^A
でも・・・私が直したいところを全部直したら
この人誰?
・・面影も何も残らない別人28号になるだろう(笑)
そう言えば
韓国のアイドルを育成するドキュメント番組で
顔やスタイルは簡単に手に入れる事が出来るから
歌やダンスなど技術を身につけないと
韓国ではアイドルになれない。
みたいなことを言っていた。
それは顔やスタイルはいくらでも整形できる
・・・って事だよね。
日本だって
追いつけ追い越せで
似た様な状況なのかもしれない。
・・けど
日本ではまだ整形は秘め事だ。
「整形したの?」は言ってはいけない言葉になっている。
そのぶんだけハードルが高いんだね。
整形しても遺伝子が変わるわけでもないから
両親がいくら綺麗でも
子供が生まれれば一重で低い鼻の子だ。
子供もいつか整形を受ける事になるだろう。
整形の連鎖・・・少し怖い気がする。
なんて事を考えていたら
妄想のスイッチが入ってしまった。

カチッ!

2020年世界に先駆けて
日本で「整形禁止法」が発令された。
誰もが簡単に整形を繰り返すようになり
パスポートや免許証
身分証明書の顔写真の効力は無く
オンライン化された静脈認証でしか
確認できなくなってしまった。
誰もが目指す美しい顔は似たり寄ったりで
その時のブームに合った
同じ様な顔が町に溢れ
その事に危機を感じた政府が
「整形禁止法」を発令したのだ。
「ママとパパは一体どんだけ整形してたわけ!」
「何であと2年早く生んでくれなかったの!」
「この顔じゃお嫁にいけないじゃないの!」
「あんたの昔の顔の写真見せてよ
鼻が低かったら子供は産まないからね」
「お前の昔の顔も見せろよ
娘の立派な一重はお前似だろ」
親子喧嘩や夫婦喧嘩
整形出来なかった世代はしばらく混乱があったものの
いつしか
一重瞼も低い鼻も
自分の顔と受け入れるようになった。
お見合い写真に昔の顔が載るようになったのは
子供の為を思って仕方の無い事なのかもしれない。
そして、それに続くように
韓国でも禁止になった。
しかし、国民性の違いなのか
美意識の違いなのか
混乱はなかなか収まらず
闇医者による違法手術
法外な金額請求
整形できない事による自殺が後を絶たなかった。
美しい顔に対する渇望は想像以上だった。
ソンブンは21歳、顔消し屋だった。
整形で綺麗に修復できるくらい顔を怪我させる商売だ。
怪我による修復は美容整形では無い。
法律で認められている、
その修復に少し手を加え好みの顔にする。
そんな事をしてまで整形したい人が沢山いた。
綺麗に修復できないくらい傷をつけてしまわないように
細心の注意を払いながら怪我をさせる。
ソンブンの表の顔は医学生
両親は早くに亡くなり、
叔父が学費の面倒を見てくれていたのだが
その叔父も亡くなり
義叔母から学費が打ち切られ
顔消し屋になった。
医者だった父の後を継ぐため
今は人手に渡っている病院を取り戻す為大学はやめれなかった。

依頼主のミヨンは18歳、鼻筋を通すのが希望だ。
しかし自分が思っているほどかっこ悪い鼻ではない。
確かに鼻は低いけど彼女の雰囲気には合っている。
ミヨンの母は女優で
その洗礼された作り物の鼻と比べると見劣るが
決して不細工ではなかった。
作り物の鼻がそこに付くよりも今のほうが可愛い。
でも、
「ママみたいな鼻になりたいの」
「ママは決して私のことを娘と紹介してくれないの」
「こんな鼻だからママは私のことが嫌いなの」
ミヨンはママに愛されたくて
いつも泣いていた。
鼻が低いからママが愛してくれないと思っていた。
ミヨンは可愛いのに・・・・
ソンブンはそんなミヨンに惹かれていった。
彼女の顔に傷なんてつけられないくらい好きになっていた。

ソ「ミヨンはそんなに今の顔がキライ?」
ミ「うん」
ソ「可愛いのに?」
ミ「うそつき」
ソ「本当さ」
ミ「バカ言わないで
  自分の顔よ
  誰よりも知っているわ」
ソ「何を知ってるの?」
ミ「ママは私の鼻が嫌いなの
  昔を思い出すからって
  私を見てくれないの
  この鼻じゃママは愛してくれないの」
ソ「僕は今のミヨンを愛してるよ」
ミ「えっ?」
ソ「ミヨンを愛すのは僕じゃダメ?」
ミ「・・・・」
ソ「愛してる」
ミ「ソンブン・・」
ソ「だから整形はやめよう」
ミ「・・・・」
ソ「愛してる」
ミ「うん」

これで韓国ドラマ1本出来ないかしら?(笑)

きのこババァ

2009年07月11日 | 妄想
スーパーで買い物していたら
きのこばっかりを買いだめしているお婆さんがいた。
カゴにはきのこの袋が7~8個入っていて
店員さんに何か話しかけていた。
店員さんは困った顔で首をかしげながら応対していた。
あんなに沢山のきのこどうするんだろう?
店員さんにレシピでも聞いているのかな?
それとも産地の確認かしら?
なんて思っていたら
カチッ!と妄想スイッチを踏んでしまった;^_^A

きのこババァを知ってるかい?
きのこババァは魔女らしいんだ!
スーパーの開店と同時に店に来て
カゴいっぱいにきのこを買い占めて行く。
彼女は毎日大鍋で
グツグツグツグツきのこを煮詰めて
魔法のクスリを作ってるらしいぜ。
そりゃー苦いのなんの
3歳の子供も
百歳のお婆さんみたいな顔になるって噂だよ。
何に効くクスリかは誰も知らない。
裏のお爺さんのガンを治したとか
隣町の狐ツキの娘を治したとか
色んな噂はあるんだけど
本当の所は謎なんだ。
野菜を並べる係りの僕の所へ来て
「今日のきのこは30点」
「今日のきのこは80点」
・・と点数をつけていくんだけど
僕にはその違いがまったく理解出来ないんだヽ(´Д`)ノ
ただ彼女が買うのは国産のきのこで
中国産のきのこは買わないから
日本のきのこじゃないと
魔法のクスリは作れない何かがあるのかも・・。
きのこババァは謎だらけだけど
彼女のエキゾチックな顔立ちから外国人だと思うんだ。
ほとんどシワで覆われてるんだけどね(笑)
立派な魔女っ鼻で
本当に絵に描いたような魔女顔なんだ。
年齢は不明
でも200歳と言われれば200歳に見えてくる。
・・と考えると
ペリーの黒船でやってきたんじゃないかな?と思うんだ。
ペリーが開国を迫ったのは
日本のきのこが欲しかったから。
ペリーはカツラだったらしいから
日本人の綺麗な黒髪を見て
何か秘密があると思い
日本のきのこに辿りついた。
ペリーはフサフサの黒髪を夢見て日本に来たんだ。
彼女にクスリ作りを申しつけたところ
不老の効果を見つけてしまった。
だから彼女は今も密かに生きてるペリーのために
毎日きのこを買い占めて
魔法のクスリを作ってるんだ。
・・・なんてバカげたことを思いついたのは
横浜開港150周年の記念食品が山ほど並んでるからなんだけどね(笑)
ほらきのこババァのお出ましだぜ。
今日のきのこは何点かな?

なんて店員さんの独り言が聞こえてきそうだ。
あのお婆さんは店員に
「今日のきのこは50点」と言ってるに違いない(笑)
私の妄想は30点だな!;^_^A

老人の町

2009年06月26日 | 妄想
郵便局に行く用事があって歩いていた。
そしたら、角を曲がったとたん
老人の大群と出合った。
老人会か何かの集まりがあって
丁度終わった時間に重なっただけなんだろうけど
細い路地の
道幅いっぱいに老老男女が歩いている情景は
ちょっと怖い。
異世界に入り込んでしまった感じがする。
老人だけの異世界ってどんなんだろう?
・・・・・カチッ!
妄想スイッチを踏んでしまった。

人類に子供が生まれなくなって半世紀
一番最後に生まれた子供も50歳になろうとしている。
今から70年ほど前から出生率は目に見えて減りだした。
若者達が子供を持ちたいと思わなくなっているのかと
当初は思われていたのだが
身体の機能的に妊娠しづらくなっていたのだった。
国を挙げての不妊研究が始まり
ウィルス説
環境ホルモン説
いろいろな説に基づき
学者達はありとあらゆる実験をし
ありとあらゆる手段を使い
子供を産まそうとしたのだが
ことごとく失敗に終わった。
人類滅亡の危機から
動物と人間との半獣を作り出そうとする学者まで現れ。
それは神の領域であり許される事では無いと
半獣実験をすることは、30年前に法律で禁止された。
それからは
寿命を延ばす
不老不死研究に力を入れるようになった。
平行して不妊研究も行われているが
もう子供を産める年齢の女性が居なくなってしまい
人口子宮に望みを託している状態だ。
不老不死の研究は結構進み
不死まではいかないが
寿命は倍くらいまで延び
日本人の平均寿命は150歳を越えるようになった。
その代わり食事・運動・睡眠と徹底的に管理が行われている。
毎日町内を2時間歩く。
イロイロな運動を試した中で
最も簡単でもっとも効果のあったのが歩くことだった。
以来全てのスポーツは禁止された。
少しでも長く生きる事
これが最大の使命だからだ。
老人達は列をなして毎日歩いた。
不妊の原因が究明され
新しい命が誕生するまで
この地球を守る為に生きていなくてはいけないのだ。

私が会ったのはこうやって歩いていた老人かも・・・(笑)

キセキの独り言

2008年11月22日 | 妄想
私の名前は『キセキ』
カタカナでキセキって書くんだよ。
私が生まれたとき奇跡が起きたからこの名前なんだ。
朝起きると一番に「神様おはよう」って挨拶するの
これは大好きなアニメのまねっこなんだ。
天使の修行のお話で
落ちこぼれ天使が人間界で・・みんなを幸せにするの!
今度ゲームになるんだよ。
だけど買ってもらえないかも・・・
私は小さい時から目が悪くてね。
目を細める癖があるんだけど
みんなには笑ってるの?聞かれるんだ。
目を細めると笑ってるみたいに見えるんだって。
お父さん譲りのタレ目ちゃんのせいだと思うの(笑)
もう少し視力が落ちたらメガネをかけなくちゃダメなんだって。
小学校に行って勉強するようになったら
かけなくちゃダメだろうな~。
テレビゲームもやっちゃダメって言われてるんだ。
でも何故か家って真っ白でね、
病院みたいだし
日が当たるとキラキラしちゃって眩しいし・・。
このせいで余計に目が悪くなってるんじゃないかと思うんだ。
洋服も白いのばっかり
私が小さい時に
赤い服着せられて泣いたって言うんだけど
絶対お母さんが私の髪の毛をチャックに挟んだんだと思うの。
今でも時々髪の毛挟まれるし・・・(笑)
お母さんはちょっとドジで
「あなたは天使よ」って夢見みたいな事ばっかり言うんだヽ(´Д`)ノ
白じゃなくて違う色の服着たいって言うと
お父さんは
「無理しなくていいんだ」ってわけのわからない事言うし。
私の家族って変わってるみたい。
言うと傷つくから言わないけどね(笑)
私は目が悪い分耳が良いみたいで
小さな音が良く聞こえるの
おじいちゃんは杖をついてるから遠くからでもわかっちゃうんだ。
宅配便や新聞屋さんもわかるよ。
お友達のマコちゃんのお母さんは
ピアノの先生でね
「キセキちゃんはお耳がいいからピアノやればいいのに・・」って
勧められているんだ!
小学校に入ったら習ってもいいかな~って思ってる。
あっお父さんが呼んでる。
「公園行くぞ~!」
また公園?
お父さんは公園が大好きなんだ。
嫌だって言うと凄い淋しそうな顔するんだよ。
仕方ないから付き合ってあげるか!

お父さん
マコチャンちのピアノの音が聞こえて来るよ。
ほら・・聞こえる。
聞こえるでしょ?
お父さん聞こえないの?
ほら・・あっちの方から聞こえてくるでしょ・・。
マコちゃん家はあっちの方なんだよ・・・・・end

長々とグダグダの妄想に付き合ってくれてどうもです!
私の妄想によると
あの親子はこんな会話をしていたことになりました(笑)

白い天使

2008年11月22日 | 妄想
天使の親子が気になったのだが
あんまりジロジロ見ていても怪しいオバサンなので
そのまま公園を突っ切った。
一度だけ振り返ってみたが
やっぱり空には何も見えなかった。
やっぱり・・私は心の汚い人間なんだ・・・。
・・・・なんて思いながら歩いていたら
妄想スイッチを踏んでしまった。

窓から顔を出して
「神様おはよう~」
朝起きて一番の挨拶は神様にする。
それは誰が教しえたでもないのだが
気が付いたら娘は空に向かって挨拶していた。
妻は「この子はきっと天使なんだわ」と冗談めかして言うが
僕は本当に天使なんだ思っている。
この子が生まれたのは
台風の日だった。
ゴォゴォと風が吹き
滝のような雨が降り注ぎ
河川が決壊・・
呼んだ救急車もなかなか到着しない。
陣痛はどんどん強くなり
妻はお腹をさすりながら「もう少し待ってね」と言い続けた。
僕は空に向かって神様に祈った。
神に祈るなんて気持ちになったのは初めてだった。
すると祈りが通じたように急に雨と風が止み
空から一条の光りが射した。
その時迂回路を使って救急車が到着
妻を無事に病院へ運ぶ事が出来た。
救急車は雨が止まなかったら通れない山道を通って来たそうだ。
雨は妻を病院に運ぶ30分間だけ止み
台風の目に入ったのだろうと言われたのだが
僕の祈りが通じたのだと思っている。
この奇跡的な出来事から僕は娘に「キセキ」と名づけた。
キセキは誰も居なくても誰かにあやされているみたいによく笑った。
「きっと神様があやしているんだわ」
妻はいつもそう言っていた。
キセキは神様に選ばれた子供なのかもしれない。
そんな思いは日に日に強くなった。
キセキは白い色の物を好んだ。
ヨチヨチ歩きが始まった頃
赤い洋服を着せたら急に泣き出し、
白い服を着せたらピタリと泣き止んだ。
やっぱりキセキは神の子・・天使なんだ。
天使は白い色を好むものだ。
そうして家中の物が真っ白になった。
その真っ白の部屋でキセキは天使のように微笑んだ。
3歳を過ぎた頃から
キセキに予知能力が現れはじめた。
「あっおじいちゃんが来る」とドアの前で祖父を待ち
みんなをビックリさせた。
祖父だけでなく宅配便や新聞屋がくるのも予知した。
僕はキセキが天使なのだと確信している。
キセキは神様からお預かりした天使なんだ。
いつか時が来たら
神様に返さなくてはいけないのかもしれない。
あとどのくらいキセキと
この楽しい日々を過ごす事ができるのだろう?
その日が来るまで
キセキとの思い出を作らなくては・・・。
「キセキ!公園行こうか?」・・・To be continued

天使を見た。

2008年11月22日 | 妄想
ダウンベストにマフラーにボアブーツ
寒さになんか負けないぞ~と着込んで家を出た。
その格好がすでに負けている感がある(笑)
寒い日は無意識に日なた・・日なた・と日なたを求める。
マンションに隣接された公園を突っ切ると少し近道だった。
私は迷いなく公園の中に入っていった。
何より公園は日なただったのだ(笑)
一組の親子が遊んでいる姿が目に飛び込んできた。
若い夫婦と女の子だ。
お揃いのような白いジャンバーを着て
髪の毛のキューティクルをキラキラとお日様に輝かせていた。
まっ眩しいぜ!この親子・・・。
その親子はビックリするくらいキラキラしていた。
女の子が木から舞い降りてくる落ち葉を捕まえようとはしゃいでいた。
お父さんはそれを邪魔したり助けたりしながら
一緒にはしゃいでいた。
お母さんはニコニコでそれを見つめている。
まるで映画のワンシーンのようだ。
何だこの小奇麗でキラキラした親子は・・・。
私はその親子を眺めながら歩いた。
女の子が何かを見つけたように空を見上げて
指をさして何か言っている。
お父さんもお母さんも同じように空を見上げて
何か言っていた。
飛行機でも飛んでるのか?と私も空を見上げたのだが
そこには何も見えなかった。
雲ひとつ無い空があるだけだ。
あの親子にだけ何かが見えているのか?
まだ3人は空を見上げて盛り上がっている。
何故・・私には見えない?
心の綺麗な人にしか見えない何かがあるのだろうか?
もしかしたら・・あの親子は天使?
そうだ天使に違いない・・・To be continued

電車

2008年10月12日 | 妄想
座席をジット見つめている少年が電車に乗っていた。
座席に何があるんだろう?
何で座らないんだろう?
こんなにガラガラなのに・・・・。
その少年を見ていたら
カチッと妄想スイッチが入ってしまった・・あぁぁぁ~ヽ(´Д`)ノ

人もまばらな早朝の電車で
理由有りの僕は片道2時間半の学校に通っている。
クソ早起きにも慣れたが
日の出が遅くなる季節は
夜の続きのような暗い中、家を出なくてはならない。
その違和感はなかなか無くならない。
前から5両目の真ん中の扉から僕は乗り込む。
乗り換えに便利だから理由は只それだけだ(笑)
乗客の顔ぶれはいつも同じ。
僕の斜め前に座ってるおじさんは51歳(多分・・笑)
スーツを2着ネクタイは1本しか持っていない。
貧乏臭いから『貧リーマン』と名づけた(笑)
60才はとうに超えていると思われるオバサンは
いつも疲れた顔で爆睡中だ。
早朝の仕事に行くのか
仕事上がりなのか僕には見当がつかないが
幸薄い感じがする。
犬のワッペンが付いたバックだけが華やかだったのだが
一年も使えばバックも華やかさを失い
剥げた化粧のようで余計に哀れさを誘っていた。
名前は『爆ババ』・・爆睡ババァの略だ(笑)
次の駅から乗り込んでくるのは
スーツをキチンと来た老紳士だ。
水曜日にしか乗ってこないので
僕は「ウェンジー(水曜日のじーさん)」と名づけた。
ウェンジーはいつも小難しい本を読んでいる。
だから大学の教授か何かじゃないかと思っている。
いつも食パンが1斤入った袋をぶら下げている兄ちゃんは「ヤマザキ」
コンビニの夜勤明けで
廃棄のパンを持ち帰ってるんじゃないかと思っている(笑)
そして僕が乗り込む前から乗っている
超理由有り女の子がひとり
ガラガラの電車にもかかわらず
ドアの所で外を向いて立っている。
彼女は『ドア際のトットちゃん』
制服を着ているから高校生
きっと虐められている。
同類は匂いでわかる(笑)
1年間同じ電車に乗っていながら
トットちゃんの顔を正面から見たことが無い。
ドアのガラスに映ってる顔は
結構可愛いんだけどね。
長い休み明けは乗り込んだ電車に彼女を見つけると
「頑張ってるじゃん!
 俺も頑張らなくちゃな~!」と気合が入る。
休み明けの憂鬱にどうやって打ち勝つか
結構重要なポイントなんだ。
1年間で僕があだ名をつけた人は15人。
5両目の真ん中辺りに乗っている人たちだ。
言葉を交わしたことなど無いが
それぞれに理由有りな感じに
勝手な親近感を持っていた。
乗り換えた次の電車は
もう混み始めているので・・あだ名をつける気にはならなかった。
昨日の事だった。
僕が乗り込んできた時
トットちゃんがイスに座っていた。
気分でも悪いのか?と思ったのだけど
そんな様子も無く、凛と前を向いて座っていた。
やっぱり結構可愛いじゃん。と思った(笑)
左の目の下にマッチ棒の先くらいのホクロがあった。
このホクロを気にしていたのだろうか?
僕は全然気にならないくらいなのにな~
僕のニキビのほうが遥かに目立っている。
それでも彼女が顔を見せてくれて
心を開いてくれたような気がして
僕は何だか嬉しかった。
爆ババも一瞬目を開けて彼女を見ていた。
ウェンジーも彼女を見つけ
にっこりと微笑んだ。
それに気づいたトットちゃんも
ギコチナイ笑顔で微笑み返してきた。
暖かい空気が流れ
僕はその日1日、とってもいい気分だった。
夕方のニュースを見るまでは・・・・・
今朝はっきりと見たトットちゃんの顔が画面いっぱいに写っていた。
左の目の下にホクロもあった。
間違いない。
「○子さん(17歳)が今朝教室で首をつって死んでいたのを
・・登校したクラスメイトが発見しました。
遺書などは無く虐めなど無かったのか事実関係の確認を急いでいます」
虐めが無かったら教室なんかで死ぬかよ・・・
今朝の彼女は覚悟を決めた彼女だったんだ。
・・・何故気づかなかった!
嫌・・たとえ気づいていても・・・僕に何が出来た?

次の日・・僕はいつもの電車で
彼女が座っていたイスを見つめていた。
すると木曜日なのにウェンジーが乗り込んできた。
トットちゃんが座っていたイスと僕の顔を交互に見て
「彼女でしたね」と僕に向かって言った。
ウェンジーも彼女が自殺した事を知っていた。
その事を確かめるために
木曜日なのに電車に乗ってきたようだ。
「彼女の冥福を祈りましょう」
ウェンジーが黙とうを始めると
爆ババァも貧リーマンもヤマザキも・・・・
周りに居た皆が立ち上がって
彼女の座っていた座席に向かって黙祷した。
僕は何だか悲しくなって泣けてきた。
泣いている僕の肩を軽く叩いて
皆はいつもの席に戻っていく。
「お前は死ぬなよ」と言われている気がした。
無関心を装いながらも皆、僕の理由有りにも気づいていたのだろう。
僕もギリギリで生きていた。
僕と彼女に大差はなかったのだ。
首をつっていたのは僕かもしれなかった。
僕は叩かれた肩の温もりを心に刻み込んだ。
明日も明後日も生き続ける。
そして
5両目真ん中に乗るんだ。

なんて妄想してみた。
少年・・・頑張れ(笑)

妄想スイッチ

2007年08月01日 | 妄想
車で走っている時
何気なくバックミラーで後ろの車を見たら
お天気なのにワイパーが動いていた。
晴れていてもフロントガラスが汚れていたりした時
ウォッシャー液を出して
ワイパーを2~3回動かす事はあるけど
後ろの車はずっとワイパーが動いていた。
後ろの車の上にだけ雨が降っているのか?
それとも故障でワイパーが止まらなくなった?
しつこい虫がくっついている?
ただのワイパー好き?
後ろの車に何が起きているんだろう?
物凄く気になった。
信号で止まった時に降りて聞きに行きたいくらいだ(笑)
ジミーちゃんがさんまさんの付き人をしているとき
ジミーちゃんはワイパーを目で追ってしまい
催眠術がかかったように眠ってしまう・・・って言ってたけど
ワイパーが動いていないと運転できない催眠術にでも掛かったか?
まさか・・・ワイパーが動いてるのに気がついていないなんてことはないよね?
えっそのまさかなのか?
気がつくと後ろの車のワイパーが止まっていて
中で運転手が大笑いしていた。
あっ妄想スイッチが・・・・カチャ!

彼は入社して2年目・・・
いつもお得意回りで車を走らせている。
どんな事が起きても
仕事をしなくてはいけないサラリーマンだ。
彼は1週間前・・3年間付き合った彼女と別れたばかりだった。
彼女からの突然のさよなら・・
理由もわからないままだ。
あと2年ぐらいしたら結婚するつもりだった。
小さな中古マンションが買えるように
毎月積み立てもしていた。
その幸せな日々は過去のものになってしまった。
立ち直れないだろうと思っていたのだが
さよならをした実感がなく
週末には会えるような気さえしてしていた。
彼女のイタズラに違いない・・そんな自信があった。
しかし・・・それが間違いだった事を思い知らせる出来事が
今目の前で起きてしまった。
通り過ぎた横断歩道に信号待ちをしている彼女と彼の友達を見た。
寄り添って腕を組む姿は恋人同士だった。
これが別れの理由だったのだ。
いつから2人は付き合っていたのか?
俺はバカみたいじゃないか・・・
彼は車を走らせながら
あの日あの時の・・小さな歪みを思い出していた。
気づこうと思えば気づけていた。
気が付かない振りをしていただけだったのだ。
不意にフロントガラスが曇り・・彼はワイパーを付けた。
急な雨・・・そう言えば天気予報で夕立があると言っていた。
早く得意先を回って帰ろう。
彼はハンドルを強く握りなおした。
その彼の腕が濡れていた。
窓は開いていない・・・何処から水が入ったんだろう?
彼は泣いていた。
自分でも気がつかないくらいに静かに泣いていた。
彼は手で涙を拭うとワイパーのスイッチを切った。
「俺は泣いていたのか?」
「空は明るいじゃないか・・」
「俺は大馬鹿野郎だ!」
彼は息を大きく吸うと声を出して笑った。
「ハハハハハハ」

こんな事が車の中で起こっていたんジャマイカ?(笑)

カップラーメン

2005年11月11日 | 妄想
昨日の事なのだが
久しぶりに気になる人を見つけた。
駅前のスーパーから出てきた男の人
スーパーで何か買ったのだろう
袋をぶら下げていた。
良い事があったのかニコニコしている。
それで何となく気になっていた。
そしたら乗った電車の
前のイスにその人が座った。
その男の人はスーパーの袋の中から
品物を取り出した。
なんとそれはカップラーメン!
嬉しそうにそのカップラーメンを眺めて
パッケージに書かれている文を読んでいた。
「そんなに食べたかったラーメンなのか?」
こっちからだと
何のラーメンか解らない。
しかし待ちに待ったラーメンなのだろう。
終始ニコニコ顔だった。
彼はひと駅だけ電車に乗ると
次の駅で降りて行った。
隣駅からカップ麺だけ買いにやって来たのか?
彼をそこまで虜にしたラーメンが気になった。
ポチッ・・・。
あっ。妄想スイッチが押されてしまった。

彼はカップラーメンが大好きだった。
しかし結婚してからは
身体に良くないと言って
カップラーメンを食べさせてもらえない。
妻は健康オタクで
自然食品や有機野菜を使い
玄米ご飯のお弁当を作ってくれる。
体のことを思ってくれているのだが
朝の青汁から始まり
すべてを管理された食事は
彼を憂鬱にさせた。
カップラーメンは悪魔だとくらいに思っている。
前にコンビニでカップ麺を買って帰ったら
「私の作る食事の何処が気に入らないの?
油と塩分と添加物だらけの何がいいのよ~」と
捨てられてしまった事があった。
糖尿病で亡くなった妻の父親が
偏食でカップ麺好きだったそうで
妻の気持ちもわからなくはない。
だから余計に文句も言えなかった。
しかし妻がパートで働き出して
木曜日だけお弁当じゃなくなったのだ。
それから彼は
木曜日の昼食を楽しみに1週間過ごすようになった。
近所のスーパーやコンビニのカップ麺は食べてしまった。
今日から隣の駅前のスーパーまで
足を伸ばす事にした。
このスーパーはカップ麺が充実している。
当分の間楽しめそうだ。

なんてストーリーがあるんじゃないかな(笑)

3人のおじいさん

2005年09月04日 | 妄想
主人が靴が欲しいと言うので
ベイサイドマリーナのアウトレットモールに出掛けた。
そこは名前からも解かるように海の隣にある。
駐車場に入るのに少しだけ海沿いを走るのだが
そこに信じられない光景を見た。
海といっても砂浜があるわけではない。
コンクリートで固められていて柵も付いている。
時々そこから釣り糸をたらす人を見る。
そこに3人のおじいちゃんがいた。
1人はパンツ一丁(白いブリーフ)で
柵を乗り越えて海に入ろうとしている。
もう1人は海から上がってきたのか
やはりパンツ一丁でカラダを拭いている。
そしてもう1人はお尻丸出しのスッポンポンで立っていた。
しかも・・とっても自然に(笑)
車で前を通っただけなので
一体この3人のおじいちゃんが
何をしようとしていたのかわからない。
アウトレットモールで買い物してる間
私の頭の中では
おじいさん達がぐるぐる回っていた。

奥多摩の山の沢に3匹のカッパの兄弟が住んでいた。
3匹とも随分歳を取っている。
しかしカッパの寿命は長い。
まだまだ元気だった。
山の中で暮らしていても
いろいろな情報が入ってくる。
少し前に多摩川に「アザラシのタマちゃん」が現れ大人気になった。
かっぱの3兄弟もその噂を聞き
こっそりと会いに川を下ったことがある。
しかしカッパの兄弟はあまりの川の汚さに
タマちゃんに海に帰るように説得をして海に帰した。
タマちゃんに会うことは出来たが
水あたりを起こして酷い目にあった。
「寿命が100年縮んだ」らしい(笑)
最近またタマちゃんが川に入り込んだという噂を耳にした
3兄弟はどうしよう?と頭を悩ませていた。
泳いで川を下ると
また寿命が100年縮んでしまう。
3匹は相談して電車で出てくる事に決めた。
洋服を着れば十分に人間に見える。
長く生きていると人間界のことにも
詳しくなっているものだ。
青梅線で立川に出て南武線に乗れば多摩川にぶつかるはずだ。
しかし間違えて拝島で降りてしまい
八高線で八王子に行ってしまった。
仕方なく横浜線で下ってくることになった。
横浜まで来た3兄弟は
せっかくココまで来たのだから
海にいる「イルカ」という動物に会って帰ろうという話になり
八景島の水族館にやって来た。
大きな水槽の中に数え切れないほどの魚が泳ぎ
イルカがショーをしていた。
タマちゃんと同じアザラシもいた。
3匹は時間を忘れて楽しんだ。
しかしカッパなので皿やカラダが乾くと大変なことになる。
すこしのんびり遊び過ぎたようだ。
乾いた体を濡らす為に
3匹は八景島の海に飛び込んだ。
そしてベイサイドマリーナに泳ぎ着いた。
八景島とベイサイドマリーナはとても近い。
泳いで遊ぶには程よい距離だ。
「海で泳ぐのもいいもんだな~」
3匹は濡れた洋服が乾く間海で遊んだ。
「さぁ~て行くとするか」
3匹は海から上がり体を拭くと
タマちゃんを探しに多摩川へ向かった。

なんて事が行われていたんじゃないかと思うのだけど・・・(笑)

変な格好の人

2005年08月18日 | 妄想
娘2号と買い物に行った先で
またまた変な人を目撃した。
水色のジョギングパンツに
黄色いTシャツ+ジーンズのベスト
白いハイソックスにスニーカー
おまけで頭にはバンダナが巻かれていた。
80年代のアイドルの追っかけみたいなスタイルだ。
何で今どきこんな格好して歩いてるんだろう?
こんな人を見つけてしまっては
妄想スイッチが作動しない訳がない。
私の妄想スイッチは押された(笑)

彼は今年50歳になる中年サラリーマンだ。
もう出世も望めない。
役職に付くことも無く
このまま定年を迎えるだろう。
その前にリストラされるかもしれない。
家族からも邪魔者扱いされ
彼の居場所は何処にもなかった。
これといった趣味もなく
いつも暇を持て余していた。
そんな時何気なく見たテレビ番組に彼の胸が高鳴った。
それは昔のアイドルの特集だった。
70年代後半から80年代のアイドルが次々に映し出されていた。
その中に彼の大好きだったアイドルがいた。
「懐かしいな~」彼は食い入るようにテレビを見た。
そしてそのアイドルの前で応援しているファンの中に
30年前の自分を見つけた。
鉢巻をして声高々に叫んでいたのは
間違いなく自分だった。
彼はいつも一番前で声援を送り
ファンクラブの中でも目立つ存在だった。
アイドルからも名前を覚えられ
「山本君ありがとう」と
入り待ち出待ちの時に声を掛けてもらった事もある。
彼が一番キラキラと輝いていた季節だった。
応援コールを考えるのが上手くて
曲に合わせたコールは彼が考えた物が多かった。
コンサートの前には公園に集まって
コールの練習をしたものだ。
「エル・オー・ブイ・イー・ラブリー・チーコ」
彼は声に出して言ってみた。
もう一度少し大きな声で言ってみた。
「エル・オー・ブイ・イー・ラブリー・チーコ」
彼の青春がそこにあった。
邪魔者ではなく必要とされていた自分。
みなぎって来る力を感じた。
彼の中で何かが弾け飛んだ。
彼は休日になると
その当時のスタイルで街に出て行くようになった。
そして街行く人を応援して歩いた。
「ジー・アイ・アル・エル・ラブリー・ガール!」
「エル・オー・ブイ・イー・ラブリー・ユー!」
気味悪がられる顔も
彼にはアイドルのニッコリ微笑む顔に見えた。
「バカじゃないの!」の声が
「山本君ありがとう」に聞こえた。
口の横に手を当てて
肩でリズムを取りながら
野太い声で叫ぶ時
彼は青春の中に帰る事が出来た。
もう休日を持て余していた自分はいない。
応援することそれが生きがいだった。
「エル・オー・ブイ・イー・ラブリー・チーコ!」
今日も彼の応援コールが響く。

なんて妄想をしてみた(笑)
実際は23~24歳くらいの人だったんだけど
妄想しずらいので
50歳まで歳をとってもらった。
ちなみにチーコとは松本ちえこだ。
♪私の一番可愛いトコどこですか~♪と歌っていた
70年代アイドルである。
知ってる人少ないだろうな~(笑)

誕生日プレゼント

2005年08月05日 | 妄想
今日は主人の誕生日だ。
とうとう40代最期の歳となった。
出会った頃からもう四半世紀以上が経っている。
結婚してから23年だ。
今年のプレゼントは
これだ。

電動丸のこである(笑)
たいした大工仕事もしないくせに
大工道具だけ欲しがる。
男のヒトってそんなもんなのか?
大した料理もしないのに
調理器具だけ欲しがる私と同じと言えば同じかも・・(笑)
オリンピックというスーパーの
広告に安いのを見つけて買いに行ってきた。
工具売り場にひよろっと細長くて生白い男の人がいた。
色々な工具を次から次と手にとって
感触を確かめている。
ガテン系の人なら全然違和感がないのだが
工具とあまりにも似合わない人だったので
目が離せなくなった。
彼は電動ドライバーを手に取り
使い方を確かめてていた。
部品の外し方が分からないようで
ガチャガチャと必死にいじっていた。
やっと分かったようでニヤリと微笑んだ。
その微笑を見た時
私の妄想スイッチが音を立てた。

彼はソフト会社に勤めている。
コンピューターには詳しくても
時代の流れを読むことが苦手で
現代のニーズにあったプログラムを開発できずにいた。
流行にうとく面白い企画が思い浮かばない。
最近の仕事はプログラムのバグを修正することだけだった。
企画会議にも彼の席はない。
バグの修正のために夜中に呼び出される事も多い。
バグの修正がどれだけ大変かプログラマーなら知っているだろう。
中途半端なバグだらけのプログラムを作っておいて
「白井さんお願いします」の一言で押し付けてくる。
断われない性格を見越して言ってくるのだ。
陰で「バグ白井」と呼び
「そんなのバグ白井にやらせりゃいいじゃん」と
笑いあっているのを知っていた。
先日は彼の修正したプログラムが上手く作動せずに
全面的に彼の責任になった。
部長に呼び出され頭を小突かれながら
「あんな簡単なバグも修正できないのか?
お前のこの頭は飾りなのか?ネジが足りないんじゃないのか?
振るとカラカラ言うんじゃないのか?」
と嫌味をタラタラ言われた。
責任はプログラムを作った本人がとるべきではないのか?
修正プログラムを作った白井が
責任を取る理由がわからなかった。
彼の我慢は限界だった。
彼は電動ドライバーを購入して
誰も居ない会社に戻った。
そしてオフィスにあったネジを外し始めた。
デスク。イス。時計。電話。キャビネット。
そしてパソコン。
どんどんネジを外していった。
そして外したネジをカバンにしまい。
『足りないネジを持ち帰ります』と書いた辞表を置いた。
これが彼の復讐だった。
彼は今
パソコン学校でお年寄りや主婦を相手に教えている。
優しい先生として大人気だ。

電動ドライバーを買う彼の微笑に
こんなことを思ってみた。
電動丸のこを買う私はどんな風に思われていたのだろう?(笑)

気になる人

2005年07月12日 | 妄想
気になる人を見つけた。
その人は電車の中にいた。
40代の男の人で変わった風貌から
周囲の視線を集めていた。
その人はオカッパ頭をしていた。
肩に届くくらいの長さで
少し癖毛なのか毛先がくるっと外にはねている。
前髪は眉毛の上で真っ直ぐに切りそろえられ、
ちょっとオバサン臭いオジサンである。
そして小さな丸メガネをかけていた。
ハリーポッタの魔法学校の先生にいそうな人だ。
メガネを外してしきりに磨いていた。
瞳は結構可愛い感じで
ヒョロっとした体型と相まって
犬を連想させる人だった。
「顔と耳が長いこんな犬いたよな~」と思った時
私の妄想スイッチがカチッと音を立てた。

彼は犬だった。
山本家で15年飼われている犬だった。
2週間前から体調を崩し
15才という年齢も手伝って
もう余命幾ばくもない犬だった。
可愛がってくれたご主人様も
今年大学を卒業して春から社会人になった。
今朝も会社に行く時に
「俺がいない間に死ぬなよ」と声をかけ頭をなでていった。
しかしご主人様の帰りを待っていられそうにない。
犬は神様に願った。
最後に可愛がってくれたご主人様に会いたい。
会わせて欲しい。
その願いが届いたのか
犬は人間の姿になり
お別れを言いに行く事が許されたのだ。
犬は電車に乗りご主人様の元に向かっていた。
もうすぐご主人様の会社だ。
汗で曇るメガネを拭きながら
ご主人様との日々を思い出していた。
私は幸せな犬だった。
私は世界一幸せな犬だった。
犬の目から涙が溢れていた。

頑張れ犬!もうすぐご主人に会えるぞ!
電車を降りていく彼にそっとエールを送ってみた。
きっと彼には迷惑だろう(笑)