座席をジット見つめている少年が電車に乗っていた。
座席に何があるんだろう?
何で座らないんだろう?
こんなにガラガラなのに・・・・。
その少年を見ていたら
カチッと妄想スイッチが入ってしまった・・あぁぁぁ~ヽ(´Д`)ノ
人もまばらな早朝の電車で
理由有りの僕は片道2時間半の学校に通っている。
クソ早起きにも慣れたが
日の出が遅くなる季節は
夜の続きのような暗い中、家を出なくてはならない。
その違和感はなかなか無くならない。
前から5両目の真ん中の扉から僕は乗り込む。
乗り換えに便利だから理由は只それだけだ(笑)
乗客の顔ぶれはいつも同じ。
僕の斜め前に座ってるおじさんは51歳(多分・・笑)
スーツを2着ネクタイは1本しか持っていない。
貧乏臭いから『貧リーマン』と名づけた(笑)
60才はとうに超えていると思われるオバサンは
いつも疲れた顔で爆睡中だ。
早朝の仕事に行くのか
仕事上がりなのか僕には見当がつかないが
幸薄い感じがする。
犬のワッペンが付いたバックだけが華やかだったのだが
一年も使えばバックも華やかさを失い
剥げた化粧のようで余計に哀れさを誘っていた。
名前は『爆ババ』・・爆睡ババァの略だ(笑)
次の駅から乗り込んでくるのは
スーツをキチンと来た老紳士だ。
水曜日にしか乗ってこないので
僕は「ウェンジー(水曜日のじーさん)」と名づけた。
ウェンジーはいつも小難しい本を読んでいる。
だから大学の教授か何かじゃないかと思っている。
いつも食パンが1斤入った袋をぶら下げている兄ちゃんは「ヤマザキ」
コンビニの夜勤明けで
廃棄のパンを持ち帰ってるんじゃないかと思っている(笑)
そして僕が乗り込む前から乗っている
超理由有り女の子がひとり
ガラガラの電車にもかかわらず
ドアの所で外を向いて立っている。
彼女は『ドア際のトットちゃん』
制服を着ているから高校生
きっと虐められている。
同類は匂いでわかる(笑)
1年間同じ電車に乗っていながら
トットちゃんの顔を正面から見たことが無い。
ドアのガラスに映ってる顔は
結構可愛いんだけどね。
長い休み明けは乗り込んだ電車に彼女を見つけると
「頑張ってるじゃん!
俺も頑張らなくちゃな~!」と気合が入る。
休み明けの憂鬱にどうやって打ち勝つか
結構重要なポイントなんだ。
1年間で僕があだ名をつけた人は15人。
5両目の真ん中辺りに乗っている人たちだ。
言葉を交わしたことなど無いが
それぞれに理由有りな感じに
勝手な親近感を持っていた。
乗り換えた次の電車は
もう混み始めているので・・あだ名をつける気にはならなかった。
昨日の事だった。
僕が乗り込んできた時
トットちゃんがイスに座っていた。
気分でも悪いのか?と思ったのだけど
そんな様子も無く、凛と前を向いて座っていた。
やっぱり結構可愛いじゃん。と思った(笑)
左の目の下にマッチ棒の先くらいのホクロがあった。
このホクロを気にしていたのだろうか?
僕は全然気にならないくらいなのにな~
僕のニキビのほうが遥かに目立っている。
それでも彼女が顔を見せてくれて
心を開いてくれたような気がして
僕は何だか嬉しかった。
爆ババも一瞬目を開けて彼女を見ていた。
ウェンジーも彼女を見つけ
にっこりと微笑んだ。
それに気づいたトットちゃんも
ギコチナイ笑顔で微笑み返してきた。
暖かい空気が流れ
僕はその日1日、とってもいい気分だった。
夕方のニュースを見るまでは・・・・・
今朝はっきりと見たトットちゃんの顔が画面いっぱいに写っていた。
左の目の下にホクロもあった。
間違いない。
「○子さん(17歳)が今朝教室で首をつって死んでいたのを
・・登校したクラスメイトが発見しました。
遺書などは無く虐めなど無かったのか事実関係の確認を急いでいます」
虐めが無かったら教室なんかで死ぬかよ・・・
今朝の彼女は覚悟を決めた彼女だったんだ。
・・・何故気づかなかった!
嫌・・たとえ気づいていても・・・僕に何が出来た?
次の日・・僕はいつもの電車で
彼女が座っていたイスを見つめていた。
すると木曜日なのにウェンジーが乗り込んできた。
トットちゃんが座っていたイスと僕の顔を交互に見て
「彼女でしたね」と僕に向かって言った。
ウェンジーも彼女が自殺した事を知っていた。
その事を確かめるために
木曜日なのに電車に乗ってきたようだ。
「彼女の冥福を祈りましょう」
ウェンジーが黙とうを始めると
爆ババァも貧リーマンもヤマザキも・・・・
周りに居た皆が立ち上がって
彼女の座っていた座席に向かって黙祷した。
僕は何だか悲しくなって泣けてきた。
泣いている僕の肩を軽く叩いて
皆はいつもの席に戻っていく。
「お前は死ぬなよ」と言われている気がした。
無関心を装いながらも皆、僕の理由有りにも気づいていたのだろう。
僕もギリギリで生きていた。
僕と彼女に大差はなかったのだ。
首をつっていたのは僕かもしれなかった。
僕は叩かれた肩の温もりを心に刻み込んだ。
明日も明後日も生き続ける。
そして
5両目真ん中に乗るんだ。
なんて妄想してみた。
少年・・・頑張れ(笑)
座席に何があるんだろう?
何で座らないんだろう?
こんなにガラガラなのに・・・・。
その少年を見ていたら
カチッと妄想スイッチが入ってしまった・・あぁぁぁ~ヽ(´Д`)ノ
人もまばらな早朝の電車で
理由有りの僕は片道2時間半の学校に通っている。
クソ早起きにも慣れたが
日の出が遅くなる季節は
夜の続きのような暗い中、家を出なくてはならない。
その違和感はなかなか無くならない。
前から5両目の真ん中の扉から僕は乗り込む。
乗り換えに便利だから理由は只それだけだ(笑)
乗客の顔ぶれはいつも同じ。
僕の斜め前に座ってるおじさんは51歳(多分・・笑)
スーツを2着ネクタイは1本しか持っていない。
貧乏臭いから『貧リーマン』と名づけた(笑)
60才はとうに超えていると思われるオバサンは
いつも疲れた顔で爆睡中だ。
早朝の仕事に行くのか
仕事上がりなのか僕には見当がつかないが
幸薄い感じがする。
犬のワッペンが付いたバックだけが華やかだったのだが
一年も使えばバックも華やかさを失い
剥げた化粧のようで余計に哀れさを誘っていた。
名前は『爆ババ』・・爆睡ババァの略だ(笑)
次の駅から乗り込んでくるのは
スーツをキチンと来た老紳士だ。
水曜日にしか乗ってこないので
僕は「ウェンジー(水曜日のじーさん)」と名づけた。
ウェンジーはいつも小難しい本を読んでいる。
だから大学の教授か何かじゃないかと思っている。
いつも食パンが1斤入った袋をぶら下げている兄ちゃんは「ヤマザキ」
コンビニの夜勤明けで
廃棄のパンを持ち帰ってるんじゃないかと思っている(笑)
そして僕が乗り込む前から乗っている
超理由有り女の子がひとり
ガラガラの電車にもかかわらず
ドアの所で外を向いて立っている。
彼女は『ドア際のトットちゃん』
制服を着ているから高校生
きっと虐められている。
同類は匂いでわかる(笑)
1年間同じ電車に乗っていながら
トットちゃんの顔を正面から見たことが無い。
ドアのガラスに映ってる顔は
結構可愛いんだけどね。
長い休み明けは乗り込んだ電車に彼女を見つけると
「頑張ってるじゃん!
俺も頑張らなくちゃな~!」と気合が入る。
休み明けの憂鬱にどうやって打ち勝つか
結構重要なポイントなんだ。
1年間で僕があだ名をつけた人は15人。
5両目の真ん中辺りに乗っている人たちだ。
言葉を交わしたことなど無いが
それぞれに理由有りな感じに
勝手な親近感を持っていた。
乗り換えた次の電車は
もう混み始めているので・・あだ名をつける気にはならなかった。
昨日の事だった。
僕が乗り込んできた時
トットちゃんがイスに座っていた。
気分でも悪いのか?と思ったのだけど
そんな様子も無く、凛と前を向いて座っていた。
やっぱり結構可愛いじゃん。と思った(笑)
左の目の下にマッチ棒の先くらいのホクロがあった。
このホクロを気にしていたのだろうか?
僕は全然気にならないくらいなのにな~
僕のニキビのほうが遥かに目立っている。
それでも彼女が顔を見せてくれて
心を開いてくれたような気がして
僕は何だか嬉しかった。
爆ババも一瞬目を開けて彼女を見ていた。
ウェンジーも彼女を見つけ
にっこりと微笑んだ。
それに気づいたトットちゃんも
ギコチナイ笑顔で微笑み返してきた。
暖かい空気が流れ
僕はその日1日、とってもいい気分だった。
夕方のニュースを見るまでは・・・・・
今朝はっきりと見たトットちゃんの顔が画面いっぱいに写っていた。
左の目の下にホクロもあった。
間違いない。
「○子さん(17歳)が今朝教室で首をつって死んでいたのを
・・登校したクラスメイトが発見しました。
遺書などは無く虐めなど無かったのか事実関係の確認を急いでいます」
虐めが無かったら教室なんかで死ぬかよ・・・
今朝の彼女は覚悟を決めた彼女だったんだ。
・・・何故気づかなかった!
嫌・・たとえ気づいていても・・・僕に何が出来た?
次の日・・僕はいつもの電車で
彼女が座っていたイスを見つめていた。
すると木曜日なのにウェンジーが乗り込んできた。
トットちゃんが座っていたイスと僕の顔を交互に見て
「彼女でしたね」と僕に向かって言った。
ウェンジーも彼女が自殺した事を知っていた。
その事を確かめるために
木曜日なのに電車に乗ってきたようだ。
「彼女の冥福を祈りましょう」
ウェンジーが黙とうを始めると
爆ババァも貧リーマンもヤマザキも・・・・
周りに居た皆が立ち上がって
彼女の座っていた座席に向かって黙祷した。
僕は何だか悲しくなって泣けてきた。
泣いている僕の肩を軽く叩いて
皆はいつもの席に戻っていく。
「お前は死ぬなよ」と言われている気がした。
無関心を装いながらも皆、僕の理由有りにも気づいていたのだろう。
僕もギリギリで生きていた。
僕と彼女に大差はなかったのだ。
首をつっていたのは僕かもしれなかった。
僕は叩かれた肩の温もりを心に刻み込んだ。
明日も明後日も生き続ける。
そして
5両目真ん中に乗るんだ。
なんて妄想してみた。
少年・・・頑張れ(笑)
観察眼もすごいよね!
夜明けDVDに映ってるよって言われて「自分てどんな顔だったっけ?」って惑う私とは違う!(爆)
でも、自分の顔って他人の顔より見てる時間少ないよねぇ?
覚えられなくても当たり前!
オバチャンさんの妄想の中で少年が妄想を始めた~~(笑)
なんて、クスクス進んでたんだけど、
いつしかすっかり入り込んでた。
最後まで行って「はっ・・」でした・・やられた!(笑)
おもわず、また書き込んでしまいました。
うちの娘片道2時間かけて通学してるんです。
おもわず、自分の娘の通学風景思い浮かべて
しまいました。(笑)
「ひぃーーひぃーーな日々」
今も結構「爆笑な日々」だけどね。
あっはは。
観察眼すごい?
・・・万引きGメンになれるかな?(笑)
やっとアマゾンからDVDが届いたよ。
これでやっとママッチが探せる(笑)
自分の顔・・・私は1日5~6回は見てると思うな~。
だから自分の顔ちゃんとわかるよヽ(´∀`)ノ
roroさん>
妄想の中の少年に妄想させる・・
どんだけ妄想好きなんだろう(笑)
妄想は楽しいよ~~~~~。
roroさんも妄想倶楽部入る?(笑)
エリカさん>
娘さん2時間の通学してるんだ!
頑張ってるね!
娘の友達にも
静岡から毎に異通ってきてる子がいるよ~。
3時間くらいかかるらしい
毎日が旅行だよね。
・・って家の旦那さんも
横浜から東京都越えして
埼玉まで2時間半の通勤してるんだけど・・;^_^A
ちわさん>
人にあだ名付けるの大好き!
ちわさんも好きでしょう(笑)
新宿にも妄想力をかきたてる人がいっぱいいたね!
まゆげオバサンの人生でも妄想してみちゃう?(笑)