ババァの小言に耳を貸せ!

ババァである私が日々感じたことや体験したことを綴ります。

風立ちぬ、いざ生きめやも

2013年07月31日 | 映画

風立ちぬを観てきた。
レディースデイだし
夏休みだし
混んでるな・・と思ったが
思った以上に混んでいた。
そして思った以上に大人が多かった。
私よりもかなり大人の
おじいさん・おばあさんもいた。
アニメ映画でオタク以外の大人がこんなに入っている作品は
今までに無かった気がする。
1920年代の混沌とした日本で
空に憧れ飛行機を飛ばす事だけを考え続けた堀越二郎さんの物語だ。
彼はいつも夢の中で
憧れのイタリアの飛行機の設計者カプローニ伯爵に会い
伯爵の飛行機に乗り込み彼との会話を楽しんでいた。
面白い手法だ。
第1次世界大戦の特需景気で、
繊維・造船・製鉄などの製造業が飛躍的に発展し
近代化が進んだ日本だが
世界との技術の壁は厚く
日本製の飛行機は酷い物だった。
そして戦争が終わり世の中は戦後恐慌になり
関東大震災が追い打ちをかけ
「日本はどうしてこんなに貧しいんだろう」と二郎がつぶやくくらい
大不況が続いていた。
そんな状態の中で
航空機会社に就職し
飛行機の設計を任されるようになる。
友達の本庄の言葉で
「この部品ひとつ作る金で、ここら辺の子供たち全部に飯を食わせられる。
飛行機1機で日本中の子供たちを1ヶ月くらいお腹いっぱいにできる
それでも俺は飛行機を作るぞ」
正確じゃないけど
こんなニュアンスのセリフがあり
私は北朝鮮を思い浮かべた。
日本も昔はそんな国だったのだ。
世界と肩を並べるために
多くを犠牲にしていた。
二郎はその重荷を背負いながら
戦争に勝つための飛行機を作っていた。
サバの骨を見ても飛行機を思い
常に計算尺を持ち歩き
ネジ1本にも美しさを求め
技術者の本能を貫き通した。
そして世界で認められる美しい戦闘機ゼロ戦が完成する。
映画は
堀越二郎さんの話に
風立ちぬのシチュエーションが混じり
菜穂子との出会いと別れが織り込まれている。
菜穂子とのシーンはとっても綺麗に描かれていた。

大きな感動のある映画ではないと思う。
子供が観たら飽きるだろう。
堀越二郎さんはじめ、全ての技術者のこだわりが
日本を作ってきたんだと
原点回顧のように伝える映画な気がする。
失われつつある技術大国日本に喝を入れてるような・・・気がした。

ちなみに、堀越二郎は
よく転ぶヘビースモーカーだった(笑)

真夏の方程式

2013年07月28日 | 映画
久々の映画館
観た映画は

「真夏の方程式」
映画でも見ようか・・と思い立ったのだけど
夏休みに入ったからなのか
上映されていたのがほとんどアニメだったので
テレビでガリレオを見ていたし
容疑者Xの献身も見たし
これにしよう~~!となった。
きれいな海の街で、
湯川先生がであった
少年と民宿を営む理由ありの家族
そこで遭遇する変死体事件
その事件の謎を解き明かす訳なのだけど
・・・何だかスッキリしない。
誰にも感情移入が出来なくて
え~~~そんな終わり方でいいの?と思ってしまった。
一緒に行った主人は良かった!と言っているので
ひねくれた見方をしなければ、
面白いし感動できる映画なのかも・・(^_^;)
映画レビューの点数もなかなかの高得点だしね。
だけど私には納得できない映画だった。
美談の押し売り・・
それぞれがそれぞれを思いやって
話をこじらせ
死ななくていい人を死なせて
無邪気な少年に大きな傷を作った。
それを美談にまとめあげようとしても
私には理解できない。

風立ちぬを見ればよかったかも(^_^;)

ブラウスコレクション

2013年07月25日 | Weblog
あまりにもタンスの中がグチャグチャなので
全部出して整理をした。
そして思った「ろくな物が無い(笑)」
ここ数年思い切って捨てているんだけど
まだまだ捨てたりないみたいだ。
タンスの中は服で溢れているのに
いざ何処かへ出かけようと思うと
着ていく服が無い(T_T)
あれこれ探しているうちにタンスの中はグチャグチャに・・・。
で結局いつも似たような格好で出掛けることになる。
タンスの中の80%の服を捨てても
なんら支障ない気がする(笑)

私はブラウスが大好きだ。
今年の夏服を出す時にちょっと処分したんだけど

タンスに入っていたブラウスを並べてみたら
24枚あった。
何となく趣味がわかるでしょ(笑)
グチャグチャに突っ込まれていたので
変な折り目やしわだらけだ。
アイロン掛けないとダメかな~?(^_^;)
でも暑くてアイロン掛けたくない・・(笑)
このブラウスたちとジーンズかチノパンが
私の定番

こんな感じね。
会った時、ブラウスがシワクチャでも、気づかないふりしてね(笑)
涼しくなるまで、アイロンかけない!
旦那さんのワイシャツもアイロンかけるの嫌だから、
時代はクールビズよ・・・と1280円のユニクロのポロシャツにしたんだ~(^_^;)

大人の証?

2013年07月23日 | Weblog
父親が亡くなって色んな手続きで
印鑑証明が必要になった。
今まで必要なかったので私は持っていなかった。
銀行の人が言うには
特別に印鑑を作らなくても手持ちの印鑑で登録できますから
・・だったのだけど
せっかくの機会なので実印を作ることにした!
ジャーーーン!

51才にして、初めて持つ実印
何だか大人になった気分がする(笑)
一生に何回押すのか分からないけど
長持ちしそうなチタンの印鑑にした。
印鑑が欠けると縁起が悪いとか言うよね。
年取って手が震えて印鑑落として欠けちゃったら困るもんね(^_^;)

TKfrom凛として時雨XTHE BACK HORN

2013年07月22日 | 音楽
「フフフッ!旦那いいブツがありますぜ!」とメールを貰い
TKfrom凛として時雨XTHE BACK HORN@野音ライブに参戦してきた。
Aブロック光舟さん前の良席だ!
2日ほど前から
猛暑続きだったのが嘘のように涼しくなり
ライブ当日も日差しも柔らかく風の気持ち良いライブ日和だった。
誘っていただいたマダムご一行と新橋駅で待ち合わせ。
サラリーマンの街だから土曜日なら空いているかと思ったら
新橋駅は人がいっぱいだった。
サラリーマンが居なくても混んでるんだね。
野音前に到着すると物販が始まっているようで
すでに列が出来ていた。
列の最後に並んで前のお兄さんに
「物販の列ですよね?」と聞くと
「そうだけど・・ここはしぐれの物販列でもう一つのバンドはあっちです」
と教えてくれた。
あっちに行くとバックホーン列はとっても短かかった(^_^;)
今日のライブは
しぐれファン>バクホンファンって事みたいだ(笑)
Aブロックは柵で囲われていて
ちょっと特別感があった!
ステージにはバクホンセットがあるのを、マダムが見つけた。
・・ってことはバクホン先行だ。
やっぱり
しぐれファン>バクホンファンだから?(^_^;)
メンバー登場
日暮れまではまだ時間があるので、まだ明るい。
良く見えるけど・・あらまで見えちゃうから
ちょっと暗くなってから見たかったな(笑)
栄純は白いTシャツに半端丈のサルエルスエット
・・・オシャレなスエットなのに、オシャレに見えない(笑)
髪の毛が伸びて家なき子度が増してるし・・・(^_^;)
マツは白いTシャツにジーンズ、爽やか~!って感じ。
山さんは黒いTシャツ黒いズボンなんだけど
黒いズボンが少々色あせ気味
・・・新しい黒ズボン買いましょう~(笑)
明るいから・・普段だったら気にならない事が気になっちゃうんだ(^_^;)
舟さんは髪をゴムで縛り
黒に紫の模様のついたバクホンT
花柄のハーフパンツにスニーカー
スニーカーソックスも履いていた。
明るいから・・・何でも見えちゃうんだ(笑)

1曲目はカウントダウン
舟さんは両足をそろえたまま
少し上を見上げて唇をちょっと尖らせて
ベースを弾き出す。
盛り上がりに合わせて
足を大きく開きテレマーク姿勢で前後にリズムを刻み始める。
足が長いぜ!
♪あ~深い場所まで落ちて行こうよ~♪と叫ぶ山さんにキュン!
落ちてみたいわ!

次は罠
罠のキュンポイントは
いっぱいあるんだけど・・・
やっぱり最後の伴奏がスッと消えて
分かりあって・・♪の山さんの声と顏かな(笑)
残念ながら私の場所からは顏は見えなかったんだけどね。

マツMCは
暑くもなく、雨が降るわけでもなく、
気持ちいいライブ日和になりました。
楽しんで行きましよう。
から始まって、野音の90周年ホットスタッフ35周年おめでとう!
うんぬん・・と話が続き
途中で何故か会場から笑いが起きて、
「何も可笑しな事、言ってないはずだけど・・・・」とマツ苦笑い。
結局その後、野音は90年ライブを行なって来たを、
90回と言って、あれっ?になった。

甦る陽
すっかり大人になった山さんは
ガムシャラな歌い方じゃなくなっていた。
投げやりな突き放すような歌い方じゃなくて
口笛吹いて散歩しながら歌ってるような感じ。
オーイェーイ!ラララ~♪
いっしょに散歩してるみたいに楽しかったヽ(^。^)ノ

チクタクチクタク
トロイメライは優しい曲。
曲にのるのも忘れて
思わず聴き入ってしまう。

マツ再びMC
「気持ちいいね。栄純どうよ・・」みたいに栄純に振るも
栄純「・・・・」
すると山さんが
「35周年と言えば、
ウチの松田さんも、35才になって・・・」と話をはじめ、
会場がマツおめでとう!の雰囲気になったら
マツが「2ヶ月も前だけどね」と苦笑い(笑)
山さん「でも、ほらホットスタッフと共に歩んで来た分けで・・」
そこでマツが「あーそう言う事ね」と話し始めた。
「俺が生まれた2ヶ月後に、ホットスタッフが東京で産声をあげた分けですけど、
福島から、ずっと見てたよ。
ホットスタッフ頑張ってるなーって、思ってた(笑)
そして、こうやって、この場にいる奇跡を感じてます」
みたいな、上から松田な発言!
でもこれは、
山さんの振り方に難ありだったよね(笑)
マツ的には上手くまとめたと思うよ。

懐かしい~と思わずつぶやいてしまう
涙がこぼれたら
シンプルだけど
こころに響く言葉たちだ。

コバルトブルーの時
頭を振るたびに舟さんの結わいていた髪の毛がどんどん崩れて
最後は全部取れてしまった。
でもくしゃくしゃに乱れることなく
スッといつもの舟さんの髪形になっていて
髪をほどいた彼女を見た様な気がして、胸がキュン!
やっぱり光舟さんカッコイイ~~!

シンフォニア
バクホンの曲には珍しく手拍子をする曲
都会的な曲なんだけど
野音の森がとっても似合った。
最後の挨拶は山さん
「ホットスタッフは35周年ですが
俺らはこれからもいい音楽を作って・・えー・・うー・・・」
やっぱり躓いたか・・(笑)
このまま放棄するのか?と思ったとき
「みんなを元気に出来る
日本を支えられる音楽を作りたい」
と続き
私は思わず山さんに一票入れたくなった(笑)
最後の曲は
世界中に花束を
だいぶ暗くなって
ステージのライトが綺麗に輝き出して
山さんの声が
空にすーっと吸い込まれていった。
栄純の
ありがとう~の礼儀正しい挨拶に
思わずニッコリ!

あっという間の素敵な時間だった!

セットリスト
カウントダウン


甦る陽
トロイメライ
涙がこぼれたら
コバルトブルー
シンフォニア
世界中に花束を

TKfrom凛として時雨
幻想的なステージだった。
はじっこから見てたから
ステージの全体的な雰囲気が分からなかったのが残念。
TKのワークブーツが可愛かった。
曲の最後に
ありがと・・とつぶやくのも可愛かった。
ベースの人のブラウスが
ライトの加減で黒いビニールのごみ袋にしか見えなかった(^_^;)
時々紫色に見えたから本当は紫色だったかも・・・。
ドラムの人が海パン兄さんだった(笑)

曲は
繊細で綺麗で儚くて切なくて激しくて
ガラスが割れたような音楽
カッコイイんだけど
身体を動かすのもどうやっていいか分からなくて
只々立ち尽くして聞くしかなくて
野音ではなく
クラブみたいなところでお酒でも飲みながら
聞きたかったな。

バイバイ

2013年07月08日 | Weblog
父が息を引き取った。
82才8か月と12日の人生だった。
兄と二人で見送ることが出来た。
総合病院から小さな診療所に移ってからは
看護婦さん達とのコミニュケーションも取れていたようで
比較的落ち着いて穏やかな表情になっていた。
しかし、私の事は分かっているんだかいないんだか
父の口から私の名前が出てくることは無かった。
優しい看護婦さんは
「名前が出てこないだけで分かってらっしゃるわよ~」と言ってくれていたけどね。
父と私は顔が似ているらしく
看護婦さんたちは
「そっくりな娘さん来たよ~」と
娘の前にそっくりと言う形容詞を付けていた。
ガリガリに痩せた父とプクプクの私に
似ている所はあまりないと思うのだが・・・(^_^;)
何かが似ていたのだろう。
そりゃ親子だから当たり前なんだけどね。
亡くなる1週間くらい前から
表情が苦しそうで
この世の苦悩をすべて背負ったような顔で
荒い息をしていた。
私は「もう頑張んなくていいよ」と言い続けるしかなかった。
人間、生まれてくるのも死んでいくのも楽じゃないんだな・・と思った。
主人の両親と父
看取るのは3人目だ。
昔、主人と結婚が決まった二十歳の頃
実家のお店(小料理屋)を手伝っていた時に
お客さんに手相を見てあげると言われて
見てもらって
「あなたは4人の親を看取ることになる」と言われた事があった。
私は長女だけど兄もいるし
主人は次男だったので
4人の親を看取るって・・・何言ってんだ?と思ったのだが
3人目まで看取ってしまった。
この分だといづれ実家の母も私が看る事になりそうだし
あの時の占いは大当たりだったのかも(^_^;)
父が入院して3か月
季節は春から夏になった。
あっという間だったような
長かったような・・・
父にとってはきっととてつもなく長い3か月だったんだろうな~。
お疲れ様
もう痛くないから
好きなお酒をたらふく飲んで
機嫌よく暮らしてくれることを願ってるからね。