最近と言いながら最近でもないんだけど
書いとけば残るので
観た映画の覚え書き(笑)
ダンケルク
主人公のいない映画
誰に感情移入することなく
映像を見て感じろ!と言う事なのだと思った。
映画は海岸での1週間
民間船が救助に向かう1日
戦闘機が空中戦をする1時間
3つの視点から構成されていて
時間が後戻りしたり進んだりする。
時々
あっあの時の!と思う別視点の映像があり
パズルのように繋がってくる感じが面白かった。
ドイツ軍に迫られ、
連合軍はフランスの北、ダンケルク海岸に追い詰められる。
海岸には英仏40万人の兵士がイギリスの輸送船を待つ。
海岸には身を守る物は何もなく
ドイツ軍の攻撃に当たるか当たらないかは運だけ。
船に乗り込めれば助かるとの思いから
何とか乗り込もうとするが
運よく乗り込めても沈没させられてしまったり
どこにとどまる事が「生きる」に繋がるのかは
神のみぞ知るロシアンルーレット状態。
選んだ結果、次々に困難にみまわれる兵士の
長い長い1週間。
イギリスの港からダンケルクを目指す民間船
父と息子とその友達
友達は勉強が苦手でコンプレックスを持っていて
自分にも役立てる事がある事を探していた。
船長は飛行機乗りだった息子を戦争で亡くしていて
「自分達の世代が始めた戦争に子供世代を巻き込んでしまった」
と言う自責の念を持っている。
沈没した船の残骸に一人の兵士を見つけ助けるが
兵士は命からがら逃げだしたダンケルクに船が向かっている事を知り
パニックになり、息子の友達に大きな怪我をさせてしまう。
戻るか進むか葛藤の中、進むを選ぶ船長
この決断は
多くの兵士を救うが息子の友を失う結果になる。
空には3機の戦闘機
燃料も少なくなる中空中戦を繰りひろげる。
一人・・一人と撃墜され
最期に残った一機がダンケルクの港にたどり着き
燃料切れで滑空状態の中、
敵機を撃退するも
自分はドイツ軍のいる砂浜に不時着するしかなく捕虜になってしまう。
陸・海・空
どの状況も死と隣り合わせで
ずーっと息苦しい。
何を選べば生き延びれるのか
正解のない決断。
これが戦争なんだな~と思った。
最後に
桟橋でじっと毛布をかぶり、
ただ船に乗る順番を待ち続けた兵士が
最後の船に「乗り遅れるぞ~」と声を掛けられて
慌てて乗り込むシーンがあったのだけど
何もせず、ひたすら待つも
選択のひとつだったんだね。
エイリアンコヴェナント
アンドロイドの良い子と悪い子がいて
悪い子が残る
後味の悪い感じ(笑)
ハラハラドキドキもあんまりなく
あっ死ぬなって思った人が死んで
乗組員がどんどん減って
やっぱりこいつ悪いアンドロイドじゃん。
で終わる映画。
私的にまったく面白くなかった。
ラストレシピ
何の予備知識もなく観たので
映画の冒頭シーンを見た時
事業に失敗した
絶対音感のように絶対味覚を持った
天才料理人のニノが
人生の最後に食べたい料理を再現する料理人として
色んな人の最期に立ち合いながら
皆を幸せにして
人として成長していく映画だ!と思っていたら
あれれ?
あれれ?と話が違う方向に進んで
満州国?天皇の料理番?
どんどん壮大な話になって
感動までしちゃう映画だった。
最期の料理人のニノの所に
有名な中国人の料理人ヨウから
満州国で天皇の料理番として
満漢全席を越えるレシピを作った西島秀俊の料理を
再現してほしい!と言う依頼が
法外な依頼金額でやってくる。
事業の失敗で多額の借金を抱えるニノは
その依頼を引き受け
大日本帝国食菜全席のレシピを探す為
ゆかりの人を訪ね歩くことになる。
映画は
満州での西島秀俊の話と
現代のニノの話と2つに分かれ
二人の意外な関係が明らかになってくる。
ニノのレシピ探しが
とんとん拍子に進むので
そんなに簡単なら依頼人だって自分で探せたんじゃやないか?と思ったが
それには深い理由があり
その理由を含めて
とっても良い映画になっていた。
映画の中で
豪華な料理が沢山出てくるのだけど
味の想像もつかない物がほとんどで
綾野剛くんが作るチャーハンが一番美味しそうに見えた(笑)
誰かが誰かを思う気持ちの詰まったいい映画。