ババァの小言に耳を貸せ!

ババァである私が日々感じたことや体験したことを綴ります。

何とかなるさ!

2013年04月16日 | Weblog
すっかりご無沙汰のブログだ。
実家の父親が入院した。
動脈硬化が進み
足に血液がいかなくなり
足先の小さな傷が治らなくなり
壊疽が始まってしまった。
糖尿病は持っていなかったので
まさかこんなことになるとは思っていなかった。
もちろん近所の町医者には掛かっていた。
父親はボケが始まっており
病院でどんなに包帯を巻かれても取ってしまい
自分でその辺にあるハンドクリームや肩コリ薬などを
塗りたくってしまうので
治りが遅いのだと
誰もが思っていた。
それでもあんまり治らないので
病院を変えたところ
壊死が始まっているから
すぐに入院しないとダメとなった。
実家の母も歳だし兄も仕事があるので
面倒みれないと言うので
私の家の近くの病院宛に紹介状を書いてもらい
入院させることにした。
実家の近くの病院に入院して
私が通うなら・・自分の家の近くの病院に入院させた方が楽だ。
まだらボケだった父は
急な入院で本格的ボケになり
点滴や酸素マスク・・心電図の機械など
外してしまい
殺される~とか
助けて~とか
あ~とかう~とか一日中わめくので
個室に移され
ベッドに胴と手を結わきつけられ
指も使えないように鍋つかみの様なミトンをハメられて
がんじがらめにされている。
父は自分が病院に入院したのも分かっているんだかいないんだか・・・。
病院側はこんなにボケが酷いと聞いていない。
これ以上酷くなるようなら
ご家族の方に24時間付き添ってもらうか
退院して通院で治療に通ってもらうか・・・と言われてしまった。
私としては、それは何としても避けたいので
昼間せっせと病院に通い
なだめたり食事の介助を手伝っている。
入院当初よりは大人しくなったが
未だに抵抗しているようで
拘束は外れていない。
私の事はかろうじて分かっているようで
私の顔を見ると
「帰ろう~帰ろう~」とせがむ。
カテーテルで足の詰まっている血管を広げ
どれくらい血流が再開するか見て
壊疽した足の親指の先だけを切断になるか
足首からになるか
膝下になるか・・・切断箇所が決まるのだが
今の所本人が暴れるので
カテーテルが出来ずにいる。
カテーテルは麻酔をかけて行うが
その後絶対安静で大人しくしてなくてはいけないのだが
それが出来ない。
もろい動脈に穴を開けてカテーテルをするのだから
動いたら大出血の恐れがあると言うのだ。
術後もそのまましばらく眠らせといて・・・と言ったら
父は肺気腫があり
呼吸器を長くつけると呼吸器が外せなくなる恐れがあるから
なるべくやりたくないらしい。
足の付け根の血管から詰まっているので
カテーテルが出来ないと足の付け根からの切断
それでも切った傷が治らずに死んでしまうかも・・・と言われた。
どうせ死ぬなら足を付けたまま死なせてあげたい。
何もしないとどうなるか聞いたら
壊疽が広がってきたら
激痛に耐えられないだろう・・・と言われた。
選択の余地はなく
呼吸器が外せなくなっても眠らせてカテーテルをするしかないと私は思うのだが・・・。
今は抗生剤で菌が全身に回るのを防ぎながら
足の傷の治療をしている。
動脈硬化で血管が詰まったのも肺気腫になったのも
毎日2箱の煙草と大酒
運動もせずに好き勝手にやって来た代償だ。
みんなが口を酸っぱくして言った言葉を
「俺はポックリ逝くからいいんだ」で無視した結果なのだから
恨むなら自分だろう。
でも病院のベッドで
「恨むよ~恨むよ~」と
車で連れてきて入院させた兄を恨んで叫んでいる。
そんな状態なので
兄も母も見舞いにも来ない。
来たら「帰る」と暴れる気がして
「当分来なくていいよ。先生から話がある時にくればいいから」と
私が断ったからなのだけど
内心・・本当に来ないんだ・・・と思ったりもしている(^_^;)
まぁ縛られて叫んでる父親は見たくないだろうからね。
ボケには2通りあって
子供に返ってしまうボケと
意地悪になるボケがあるそうだ。
父は意地悪になるボケで
家でもダメと言われたことをワザとやり
一日中怒っていた。
足の痛みもあっただろうし
性格は荒みきっていた。
そんなだから母も兄もくたびれているのは分かるので
仕方ないと思っている。

カテーテルが成功して
足の切除も最低限で済んだとしても
ボケて寝たきりになるであろう父親を
誰がどうやって面倒を見るか・・・
問題は大きく!
時々・・・
このまま治療の甲斐なく・・・なんてことを願ってしまう自分がいる。
自分ながら困ったもんだ(^_^;)

ポックリ死にたい。
年寄りが皆そういう気持ちがよ~~~く分かる年齢になった。
人はこうやって
年寄りを見送りながら
自分の仕度をしていく物なのだろう。

まぁなんとかなるさ!