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ナンバンギセル・2~寄生

 ススキやミョウガなどの根に寄生する「ナンバンギセル(南蛮煙管)」。ハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草で、その寄生の様子を調べるために根の周りの土を少し掘ってみた。写真左側の太いものがススキの地下茎で、中央上部の2本と右側上部の1本がナンバンギセル。茎に特徴的な赤いスジがあるのでおわかりだろう。その中央の2本と同じ地下茎から緑色のススキの芽が伸びているので、やはりしっかり繋がっていた。これで “寄生” は納得。ちなみに地下茎から伸びているのはススキのヒゲ根。
 さて後日談だが、この写真を撮った1週間後に訪れて見ると、ススキ野原はすっかり刈られて丸坊主になっていた。残念ながらナンバンギセルの姿も無い。
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ヤマハッカ・2~無香

 セキヤノアキチョウジの花の長い胴体をカットして、先端だけを残したような形の「ヤマハッカ(山薄荷)」。シソ科ヤマハッカ属の多年草で、ハッカと違って葉や茎に芳香はない。
 ヤマハッカを調べていると、ハーブの種類の中で “マウンテンミント(mountain mint)” と呼ばれる花があるのを見つけた。これはシソ科ピクテナンテムム(Pycnanthemum)属の花で北米中東部が原産。ミントの名前がついているが、スペアミントなどが属するハッカ属とは異なる属に分類されている。マウンテンミントを直訳して “山薄荷” と呼ぶこともあるようだが、写真のヤマハッカとは別物。
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