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コナラ・2~ドングリ

 先日の日本経済新聞のコラムに、童謡の “どんぐりころころ” には、幻の3番の歌詞があると書かれていた。ドングリが池にはまり、ドジョウが出てきて一緒に遊ぶのが1番。お山が恋しくなり泣いてドジョウを困らせるのが2番。これで終わりでは、子供向けでは悲し過ぎるので、別の音楽家が次のようなハッピーエンドの3番を付け足したという。
♪♪どんぐりころころ泣いてたら
  仲良し子リスが飛んできて
  落ち葉にくるんでおんぶして
  急いでお山に連れてった
 これでメデタシメデタシなのだが、更に桂三枝(現:桂文枝)さんが創作落語 『赤とんぼ』 で4番を付け足したというから面白い。その4番は以下の通り。
♪♪どんぐりころころ帰ったら
  お山で仲間が拾われて
  お話し相手がいなくなり
  どじょうに会いに転がった
 これで1番に戻り、初めに相手をしたドジョウが 『またお前か!』 と言い、話はエンドレスに続いていくそうだ。
 写真はブナ科コナラ属の「コナラ(小楢)」。ドングリのできる樹は、コナラ属ではこのほかに、ミズナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ、シラカシ、ツクバネガシ、ウラジロガシ、ナラガシワ、アラカシ、アカガシ、イチイガシ、ウバメガシなどがある。またシイ属のスダジイ、ツブラジイ、それにマテバシイ属のマテバシイにもドングリができる。
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ハチオウジアザミ

 長池公園第1デッキで見られる「ハチオウジアザミ(八王子薊)」。これは八王子市内多摩丘陵西部の湿地で発見され、今年2月に新種として発表されたアザミ。説明板には、国立科学博物館筑波実験植物園の門田裕一博士によって命名されたとあり、 “八王子” を冠した植物はこれが初めてとのこと。湿地に生え、頭花が細く、アザミの花の外側をとりまく総苞片のトゲがあまり長くならないのが特徴のようだ。自生地は私有地で、この株は観察用に移植されたのだろう。できればここで長く生き延びて欲しい。ハチオウジアザミはキク科アザミ属の多年草で、カガノアザミ(加賀野薊)群というグループに属しているとの説明がある。
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