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コブナグサ

 子供の頃、住んでいた家の近くの池や沼には、メダカやフナがたくさんいた。時々、『○○池でナマズを見たぞ。』 などという話を耳にするとすぐに網とバケツを持って駆けつけたものだが、そう簡単に子供に捕まるナマズはいない。まあせいぜいザリガニが戦利品だった。
 夏休みの宿題の “昆虫採集” はお決まりの行事。 “昆虫採集セット” でセミのお腹に防腐剤を注射するのは慣れたものだったが、最近は、注射針での事故などの理由で売られていないと聞く。今から思えば、当時はずいぶん危険な遊び道具があったものだが、それを使うことで、 “危険” という感覚が身に付いていったことも事実。
 先日、テレビ番組で紹介されていた地方の幼稚園では、園庭に登り棒、雲梯(うんてい)など様々な遊具が設置されていて園児が自由に遊んでいたが、落ちはしないかと見ているほうがハラハラドキドキ。しかし子供は、時々、落ちることによって “痛い” という経験を積んでいく。私たち昔の子供もそうだった。すり傷、切り傷は日常茶飯事だったが、オキシドールが過酸化水素水で、あの泡が酸素だというのも、傷口にしみる痛みで覚えた。 “赤チン” にもずいぶんお世話になったが、有機水銀化合物(マーキュロクロム)が含まれているということでいつの間にか消えてしまっていた。
 写真はイネ科コブナグサ属の「コブナグサ(小鮒草)」。波打つ葉の形を、小鮒がスイスイ泳ぐ姿に見立てている。この草むらには小鮒がいっぱい。

『ふるさと』
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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ホウキギク・3~南大沢日向公園

 キク科シオン属の「ホウキギク(箒菊)」。先般の浅川河川敷のものに続いて今年2回目の掲載だが、これは観察記録として留めておくもの。浅川は南大沢から少し離れるため、南大沢界隈に限ってみれば、3年前に内裏橋付近の道端でアスファルトの隙間から2~3株伸びていたのを見ていただけ。しかしそこはその後の草刈りなどで、去年から姿が見えなくなってしまった。写真は南大沢日向公園横の歩道で、これもまたアスファルトの隙間から顔を出していたもの。内裏橋からは直線距離にして750メートルほど東で、種子が多摩ニュータウン通りの下り坂を風に乗って飛んで来たのだろう。しかしここの環境ではどうやら安住できそうもない。ホウキギクはヒメジョオンなどよりも更に小さく、花径はわずか5~6ミリほど。
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イヌショウマ・3~花

 長池公園で咲き始めた「イヌショウマ(犬升麻)」。キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で、蕾が開くと花弁状の萼片はすぐに落ちてしまって、多数の雄蕊が良く目立つ。同じ仲間のサラシナショウマより、半月ほど早く咲き始める。
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奮闘記・46~246号線

 24時間TVマラソンコースチャレンジの第3ラウンドは、座間市広野台から再開。24時間TVスポンサーの自動車メーカー座間工場横を通り、大和市に入る。しばらくは市街地を右左折しながら小田急江ノ島線鶴間駅を過ぎると、いよいよ国道246号線(厚木街道)。これは通称 “ニーヨンロク” で首都圏にお住まいの方なら、一度は聞かれたことがあるだろう。警視庁のある三宅坂を起点として、表参道、渋谷を通り、川崎、横浜、厚木、御殿場、裾野を抜けて沼津に至る主要幹線で、律令の頃は、足柄峠を越える “足柄道” であり、江戸時代は、神奈川県の大山に詣でるための “大山道” でもあった。その道を東京に向かってひた走る。横浜市瀬谷区、東京都町田市、横浜市緑区を抜け、今日は横浜市青葉区青葉台までの13.6キロ。タイムは1時間25分17秒で、1キロあたりは6分16秒。写真は国道246号線の南つくし野付近。
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サクラタデ

 タデ科イヌタデ属の「サクラタデ(桜蓼)」。イヌタデハナタデよりも花は大きく、花被(萼片)の長さは5ミリほどある。雌雄異株で写真は雄蕊が雌蕊よりも長いので雄花だろう。この雌蕊は結実しない。サクラタデの蕾は淡い紅色だが、開花するとほとんど白色に近い。写真の花は「シロバナサクラタデ(白花桜蓼)」のようでもあるが、両者の違いは微妙で難しい。
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