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イボクサ・1~イボ

 背中の粉瘤腫は、 “イボコロリ” や “タコの吸出し” では取れないため、今日、北里研究所病院で切除してきた。30分ほどの簡単な手術だが、メスで切られるのは生まれて初めてでもうドキドキ。結局2センチ切って中身を取り出し5針縫って1週間後の抜糸。手術後48時間は、飲酒、入浴、運動ができないため、私にとってはかなりつらい。48時間後には、お酒のお風呂で筋トレしたい。
 写真はツユクサ科イボクサ属「イボクサ(疣草)」で、湿地に生育する一年草。イボコロリの主成分に入っているかどうかは知らないが、昔からイボ取りの薬草とされていたようだ。種名の “keisak” は、シーボルトに学んだ江戸時代の蘭学者二宮敬作の名に因んで名付けられている。二宮敬作は江戸時代末期にシーボルトの門弟となり鳴滝塾で学ぶが、シーボルト事件の際、連座して投獄される。そしてシーボルトの国外追放後は、その娘イネの養育を任され、イネを日本初の産科女医に育て上げた。シーボルトが編集した “日本植物誌” にも敬作の名にちなんだ “ケイサキアワモチ” があるようだ。(これはヒュウガミズキかその仲間と思われる。)
 余談だが、二宮敬作が22歳の時(1828年)、富士山に登りシーボルトから学んだ気圧計で標高の測定を行なったという。このときの結果は3,794メートルというから誤差はわずか18メートル。ちなみにその25年前に伊能忠敬が象限儀によって測定した値は、3,927メートルというからこちらもたいしたもの。
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ヤブマオ

 大きな葉が特徴の「ヤブマオ(藪苧麻)」の果実。イラクサ科カラムシ属の多年草で、背丈は1メートルを超える。 “苧麻” とは、麻のような繊維を意味している。ヤブマオの葉は大きく葉縁には鋭い鋸歯がある。雌花序は上部から穂状に出て、雄花序は下部の葉腋に付く。この界隈では比較的よく見られるものだが、花の写真をきちんと撮っていなかったので、これは来年の宿題。
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