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クコ・1~花

 ナス科クコ属の「クコ(枸杞)」。中国原産の落葉低木で、とても繁殖力が強いようだ。写真は鑓水地区の道端のもので、ここでは定期的な草刈りに遭っているが、しっかりと定住している。クコは、その実、葉、根皮が、高血圧、脂肪肝、腰痛など多岐にわたり効用があり、また滋養強壮、免疫力アップなどにも利用されている。花径は1センチほどで、雄蕊は5本。写真では花の下に若い果実が見られるが、このあと赤く熟す。
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奮闘記・5~多摩川下り

 鶴見川や境川の川下りに味を占め、次に選んだのは、やはり多摩川。多摩ニュータウン植物記としては、 “多摩” の冠が付く川をきちんと押さえておかなければならないだろう。多摩川の水源は、山梨・埼玉県境にある笠取山だが、そこに辿り着くまでに日が暮れてしまうので、奥多摩湖に流れ込む源流の一之瀬川、丹波川は回避して、スタート地点は一般的に “多摩川” と呼ばれ始める奥多摩湖小河内ダムとした。ここから河口までは約87キロで、5~6回に分ければ何とかなるだろう。
 朝早く、JRとバスで小河内ダムまでやって来て、そこからスタート。しばらくは渓谷の様相で、川沿いの国道411号線(青梅街道)を走っていく。基本的には下り道だが、思った以上に登り道も多く、脚に疲労が溜まってくる。JR青梅線川井駅手前にある “青梅マラソン折り返し地点” の大看板は、青梅30キロレースの中間点。ここから先がマラソンコースと重なる。私は青梅マラソンは10キロレースしか経験していないので、この看板を見るのは初めてだが、ここを1万5千人のランナーが通過するのは圧巻だろう。この先で何人かのランナーとすれ違ったが、きっと来年のレースのための試走に違いない。
 さて道端でたびたび野菊に出会ったが、いちいち同定のために立ち止まるわけにもいかず、ずいぶん後ろ髪を引かれ、髪の毛が数本減ってしまった。今日の行程はJR青梅線御嶽駅までで、走行距離は18キロ。タイムは1時間43分で、1キロ当たり5分43秒のペースだった。
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キクイモ・1~花

 鑓水地区の開発予定地に咲いている「キクイモ(菊芋)」。キク科ヒマワリ属の多年草で北米原産。地中の塊茎を飼料用にするために日本に持ち込まれたが、その後、各地で野生化している。同じ仲間にイヌキクイモ(犬菊芋)があるが、そちらは根が芋のようにならないようだ。実際に掘り起こして根を確認するわけにもいかないので、これは一応キクイモとしておこう。キクイモの花径は8~10センチほどと大きく、背も高くなるので、開発前の野原などでは良く目立つ。植物観察を始めた8~9年前は、この界隈ではまだ空き地も多く、キクイモがたくさん咲いていたが、その後どんどん開発が進み、空き地が少なくなってくると、住み処を追いやられたキクイモがわずかに残った野原で肩身が狭そうに咲いている。
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トキワサンザシ

 赤い実をたわわに稔らせている「トキワサンザシ(常盤山査子)」。バラ科トキワサンザシ属の常緑低木。タチバナモドキなどとともに “ピラカンサ” と呼ばれるが、ピラカンサは属名。先般の1000属検定の記事の時にも確認した。タチバナモドキの実は黄色になるので区別できると思いきや、トキワサンザシの園芸種に黄色い実になるのがあるようなのでややこしい。トキワサンザシの葉には細かい鋸歯が確認できるが、タチバナモドキの葉は全縁になるようだ。タチバナモドキを見つけたら確認してみよう。
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ナギナタコウジュ・1~開花

 シソ科ナギナタコウジュ属の「ナギナタコウジュ(薙刀香薷)」。この花はその特徴的な姿のために、植物観察を始めた比較的早いうちに名前を覚えた花のひとつ。そのため思い入れも強く秋には必ず見ておきたい花だが、最近はなかなか見つからない。初めてナギナタコウジュを見つけたのは小山内裏公園内の階段脇だったが、そこは数年前から姿がない。また長池公園の水車小屋付近で何株か群生があったが、これも2~3年前から見当たらない。鑓水公園の藪で見つけたのは一度きり。写真は小山内裏公園の野草見本園の中で保護されているものだが、自生のものが消えていくのはとても寂しい。
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