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オトコエシ

 冬の間にほとんどの果実が飛んでしまったが、枝先にかろうじて残っている「オトコエシ(男郎花)」。春の陽光に小苞の葉脈が浮き出て美しい。オトコエシの名は、秋の七草のオミナエシ(女郎花)に比べて、強壮な感じに見えるために付けられたようだが、あまり良い名前とは思えない。 “女郎” はもともと “女性” を意味していたが、その後 “遊女” の意味が定着したので、今ではあまり良い意味には取られない。一方 “男郎” は、オトコエシの名前に使われるだけで、 “太鼓持ち(幇間)” や  “ホスト” を意味しているわけでもなさそうだ。オトコエシはスイカズラ科(←オミナエシ科)オミナエシ属の多年草。
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ホトケノザ・2~花

 今夜は久し振りの部活。今年の冬は寒さが厳しく、スケジュールが合わなかったこともあって、今年初めての皇居ランになった。私はFM東京B1にあるランナー施設(JOGLIS)を利用しているため、起点は半蔵門。ここから三宅坂を左回りに進み、桜田門付近までが下りの1キロ。そこから祝田橋、二重橋前、大手門あたりはずっと平坦で標高は3メートル程度。気象庁前が3キロポイントで、3.5キロ付近の竹橋から代官町通りがきつい登りになり、千鳥ケ淵付近で一旦、下るものの、半蔵門まで緩やかに登ってちょうど5キロになる。半蔵門の標高は29メートルなので、全体の標高差は26メートル。前半の下りで楽をした分、後半の登りで苦しむことになる。コースでは草木の花はまだまだだが、春にはアブラナ、ハマダイコンが咲き、千鳥ケ淵ではソメイヨシノが美しい。また三宅坂はユリノキ並木で、初夏にはチューリップのような花がたくさん見られて楽しい。
 今日は予定通り2周10キロでタイムは55分54秒(28分45秒+27分09秒)で、後半はまずまず。これで2月までの走行距離計は139キロだが、今年は1~2月が目標に足らず、暖かくなれば早めに挽回して年間1,000キロを継続したい。
 さて閑話休題。写真は日当たりの良い道端に咲き始めた「ホトケノザ(仏の座)」。シソ科オドリコソウ属の一年草で、上部の対生する葉が仏様の台座に似ていることから名付けられている。
 花の構造を見ると、上唇はカブト状になり毛が密生している。下唇は3裂し、中央裂片はさらに2裂し水平になる。この平らな部分は花粉を媒介するハナバチや小さな蝶が着地する場所で、オレンジ色に見えるのが雄蕊の葯。その後方に雌蕊の柱頭がある。昆虫が筒状の花の奥の蜜を吸おうとすると、その背中に花粉が付く仕掛けになっている。
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ミツマタ・2~3分咲き

 蓮生寺公園で咲き始めた「ミツマタ(三椏)」。満開にはまだ早かったが、ちらりほらりと3分咲きといったところだろう。ミツマタはジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、黄色い花は春らしい色で青空に良く似合う。
 さてサラリーマンの “人事異動” は悲喜こもごもだが、今、日本だけでなく世界が注目する日銀総裁人事。日本橋本石町や永田町界隈ではその動向を巡ってかなり騒がしい。その永田町の喧騒をのがれ、坂を下って虎ノ門方面に向かうと、アメリカ大使館の向かいに独立行政法人国立印刷局がある。ここは以前、大蔵省印刷局と呼ばれ、その後、財務省印刷局になり、そして現在の名前になっている。日本銀行券のお札には “国立印刷局製造” とあるが、その通り紙幣はこの中で印刷されている。その印刷局の門前にミツマタの樹が植えられていて、紙幣の主原料であることを示しているのが面白い。
 国立印刷局ホームページの 『よくある質問』 を見てみると、今まで紙幣に描かれた動物として、ねずみ、いのしし、馬、にわとり、鳩、ライオン、丹頂鶴、キジ、鳳凰が挙げられていた。それでは植物は? と探してみたが、残念ながらその回答は無かった。そこで手元の紙幣を見てみると、千円札には桜の花が散りばめられ、二千円札には桜と菊の花があり、5千円札の裏面には尾形光琳のカキツバタが描かれ、更に五千円札と一万円札のホログラム(左下の光っている部分)には桜の花びらが見える。
 また今までに富士山が描かれた紙幣は、五拾銭券(昭和13年:静岡県越前岳から)、五百円券(昭和26年:山梨県雁ガ腹摺山から)、五百円券(昭和44年:山梨県雁ガ腹摺山から)、五千円券(昭和59年:本栖湖から)、千円券(平成16年:本栖湖から)の5種類で、明治6年発行の五円券には遠景で描かれていたとある。
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コハコベ

 春の日差しに目を覚ました「コハコベ(小繁縷)」。ナデシコ科ハコベ属の一年草もしくは二年草で、ハコベ(ミドリハコベ)によく似ているが、全体的に小振りで茎が暗紫色を帯びる。ハコベの雄蕊は4~10本あるが、コハコベは1~7本程度。写真のものは、暗紫色の茎が見え、3本の雄蕊が確認できる。
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コウバイ

 今日は第7回目になった東京マラソンの日。私は第4回(2010年)と第5回(2011年)に走ったが、今回は申し込みをしたものの抽選に外れてしまった。この時期になると、 『もう一度、東京を走ってみたい。』 という気持ちが強くなるが、それ以外の時期は 『もうあんな苦しいことは二度とやりたくない。』 という気持ちで、心の葛藤が一年中続く。しかし今年もまた、3回の抽選チャンスがある “東京マラソンプレミアムクラブ(年会費4,200円)” 登録を継続し、次回の出場を秘かに狙っている。
 さてマラソンコースが公認される条件のひとつに、スタートとゴールの高低差が、距離の1000分の1以上下っていないことがある。スタートとゴールが同じ地点なら、どれだけアップダウンがあっても良いが、スタートとゴールが異なる場合は極端な下りコースにならないように定められているわけだ。東京マラソンの場合は、スタート地点である都庁前の標高が40.2mで、ゴールの有明ビックサイトは標高6.4m。その差は33.8mで、フルマラソン距離の42.195kmの1000分の1である42.2m以内になっている。つまり全体的にはなだらかな下りで、好記録が出やすいコースと言える。実際に走ってみて、 “きつい勾配” に感じたのは、36キロ付近の佃大橋だけ。ところがスタート直後から7km付近まで一気に37m下るため素人ランナーではハイペースになり易く、私は2回とも前半にこの罠にはまり、後半のペースダウンを引き起こしてしまった。もし次に抽選に当たることがあれば、この失敗を克服して、5時間切りを目指したいと夢見ている。
 写真は蓮生寺公園の「コウバイ(紅梅)」。いつもなら5分咲きくらいにはなっているはずだが、今はまだ1~2分咲き。去年に続いて、今年も開花が遅い。
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