サラリーマンの面白真面目な週末植物ウォッチングPart3。写真はクリックで大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part3
ユズ
今日は二十四節気の “冬至”。 太陽の南中高度が一年の中で一番低くなる日で、東京では6月下旬の夏至の頃の南中高度は78度近くなのに対して、冬至の日は31度ほどしかない。冬至は 『夜が長くて昼が最も短い日』 だが、 『日の出が最も遅くて、日の入りが最も早い』 というわけではない。東京の日の入りが最も早くなるのは、11月末~12月上旬で16時28分。日の出が最も遅くなるのは、東京では1月上旬の6時51分。つまり日の入りが早くなるピークは冬至よりも前で、日の出が遅くなるピークは冬至よりもずいぶん遅れてやってくる。今の時期は、『日の出はもう少し遅くなるけれど、夕方は少しずつ明るくなっている。』 ということになる。
冬至にはやはりカボチャと「ユズ(柚子)」だろう。カボチャはカロチンやビタミンが豊富で、野菜が少ない時期の栄養補給には効果的。今夜は我が家ではスープカレーに入るようだ。そして風呂好きにはたまらない “ゆず湯”。 その香りが邪気を祓うというが、ゆっくり浸かって身体を労わろう。ユズはミカン科ミカン属の常緑小高木。
冬至にはやはりカボチャと「ユズ(柚子)」だろう。カボチャはカロチンやビタミンが豊富で、野菜が少ない時期の栄養補給には効果的。今夜は我が家ではスープカレーに入るようだ。そして風呂好きにはたまらない “ゆず湯”。 その香りが邪気を祓うというが、ゆっくり浸かって身体を労わろう。ユズはミカン科ミカン属の常緑小高木。
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イスノキ
マンサク科イスノキ属の「イスノキ(蚊母樹)」。樹高は20メートルにもなる常緑高木で、葉にはしばしば虫こぶができるので見つけ易い。この虫こぶは “イスノキハタマフシ” や “イスノキエダナガタマフシ” などの仕業で、中には写真のような大きな虫こぶになる。虫の出入り口の穴に唇を当てて吹くと 『ひょう』 と音が出ることからイスノキのことを「ヒョンノキ」とも呼び、そしてこの虫こぶを “ひょんの実” と呼んでいる。しかしこれを唇に付けるのは、遠慮しておきたい。
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ハナゾノツクバネウツギ
『ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た。』 の一文で始まるミステリー小説。これはイギリスの小説家、ダフネ・デュ・モーリアの名作 “レベッカ” で、1938年に発表された。ヒッチコック映画をご覧になられた方も多いだろう。ちなみに小説と映画は内容が少し違うので、映画を見たことがある方は、小説のほうもお勧め。
このマンダレーとは、主人公が住むことになったイングランド南西部にあるお屋敷だが、屋敷に向かう長い私道にある多くの樹々の表現がすごい。
手入れをしなくなったお屋敷というシチュエーションでは、 『再び大自然が天下を取ったのだ。密やかに少しずつ何気ないようでいて執拗な指先を、私道にも伸ばしてきたのだ。以前からのしかかるような圧迫感を与えていた林が、ついに凱歌をあげたのだ。』 『丸裸のブナの色褪せた枝は互いに絡みついて怪しげに抱きあい、頭上に教会のアーチのような丸天井を形作っている。』 『あのころ、青く丸い玉のような花で評判だった紫陽花は、人の手が入らないまま野放図に大きくなり、すっかり野生化して、脇に生えている名も無い寄生植物と同じように、花ひとつない、どす黒い醜い巨木となっていた。』 『シダが絡みついたツツジは15メートルはあろうかという高さまで聳え~』 などなど。
また、お屋敷が華やかだった頃の表現では、ライラック、ツタ、ラッパズイセン、ハーブ、バラ、ブドウ、ジキタリス、マンテマ、ブーゲンビリア、クロッカス、プリムラ、バイカウツギなど、植物名が次から次へと登場する。
「ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)」も「アベリア(Abelia)」として出てくるが、そのくだりは次のような表現になっている。
『入り江にくだる小さな谷の小径の左側にはツツジやアベリアがぎっしり植わっていて、とある5月の晩、夕食後に散策してみれば、辺りは花々の香りでむせかえるようである。落ちている花びらを拾って指でつぶそうものなら、掌の上に堪えがたいほど甘くかぐわしい何千という芳香のエッセンスがたちのぼる。』
これは文庫本上下2巻の長い小説だったが、2週間近くもベッドに寝ていると、このほかの文庫本もずいぶん積み上がった。ハナゾノツクバネウツギはスイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木。
このマンダレーとは、主人公が住むことになったイングランド南西部にあるお屋敷だが、屋敷に向かう長い私道にある多くの樹々の表現がすごい。
手入れをしなくなったお屋敷というシチュエーションでは、 『再び大自然が天下を取ったのだ。密やかに少しずつ何気ないようでいて執拗な指先を、私道にも伸ばしてきたのだ。以前からのしかかるような圧迫感を与えていた林が、ついに凱歌をあげたのだ。』 『丸裸のブナの色褪せた枝は互いに絡みついて怪しげに抱きあい、頭上に教会のアーチのような丸天井を形作っている。』 『あのころ、青く丸い玉のような花で評判だった紫陽花は、人の手が入らないまま野放図に大きくなり、すっかり野生化して、脇に生えている名も無い寄生植物と同じように、花ひとつない、どす黒い醜い巨木となっていた。』 『シダが絡みついたツツジは15メートルはあろうかという高さまで聳え~』 などなど。
また、お屋敷が華やかだった頃の表現では、ライラック、ツタ、ラッパズイセン、ハーブ、バラ、ブドウ、ジキタリス、マンテマ、ブーゲンビリア、クロッカス、プリムラ、バイカウツギなど、植物名が次から次へと登場する。
「ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)」も「アベリア(Abelia)」として出てくるが、そのくだりは次のような表現になっている。
『入り江にくだる小さな谷の小径の左側にはツツジやアベリアがぎっしり植わっていて、とある5月の晩、夕食後に散策してみれば、辺りは花々の香りでむせかえるようである。落ちている花びらを拾って指でつぶそうものなら、掌の上に堪えがたいほど甘くかぐわしい何千という芳香のエッセンスがたちのぼる。』
これは文庫本上下2巻の長い小説だったが、2週間近くもベッドに寝ていると、このほかの文庫本もずいぶん積み上がった。ハナゾノツクバネウツギはスイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木。
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ハマヒサカキ
花の少ない時期には、サザンカやチャノキなど “ツバキ科” の常緑樹が頼りだが、新しい分類体系ではそのツバキ科からサカキ科ヒサカキ属に変更になった「ハマヒサカキ(浜姫榊)」。晩秋から初冬に掛けて小さな花をたくさん咲かせる。花径はわずか5ミリほどで、写真は雄花のようだ。
ハマヒサカキやヒサカキの花には独特の臭気があり、樹の近くを通った時にその香りで開花を知ることができる。植物観察を始めた頃はこのガス臭に驚いたが、慣れてくるとこれがなかなか良い香りに思えてくる。
ハマヒサカキやヒサカキの花には独特の臭気があり、樹の近くを通った時にその香りで開花を知ることができる。植物観察を始めた頃はこのガス臭に驚いたが、慣れてくるとこれがなかなか良い香りに思えてくる。
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