帰省列車

　２８日に仕事納め、２９日は単身赴任先のアパートで形ばかりの大掃除。３０日には、次女の夫の実家のある久留米に行きます。

　２９日の夕方、新大阪の「日本旅行」へチケットを買いに行きました。ここはＪＲの切符を定価で売っていて、ＪＲの正規窓口よりもすいているのでよく利用します。

　しかし、３０日の新大阪→博多の新幹線は満席。当たり前ですね、年末ですから。

　昨年、私は年末に新大阪→東京、年明けに東京→新大阪の新幹線に乗りましたが、当日でも空席がありました。混む方向とは逆だったからです。しかし、今年の場合、新大阪→博多は帰省客でごったがえす。

「じゃ自由席をお願いします」

「混みますから、早めに並んだ方がいいですよ」

と窓口の女性。

「新大阪始発がいいんですかね？」

「新大阪始発は特に混むと思います。東京からの列車で、大阪で空いた席を狙うほうがいいかもしれません」

　夜、いきつけのバーに行くと、ちょうどそこの常連さんの新大阪の駅長さんが来ていました。
それで、日本旅行の窓口で聞いた話をしてみると…。

「それは無理です。新大阪ではまず降りません。新大阪に来る自由席のお客さんは、みな新大阪行きに乗りますから。博多行きに乗る人はみな新大阪より先まで行きますよ」

「そうですか…。実は、妻と娘がやはり新幹線の自由席で来るんですけれど、大阪であいた席をすかさず押さえてもらえば…」

「それも無理です。自由席の通路にもぎっしり人がいます。今日の場合だと、博多行き新幹線の自由席の車両から降りた人は、車両あたり２～３人でした」

　駅長さんは、今日は新幹線ホームの自由席のあたりで業務をしていたというから確かです。

「始発の「みずほ」か「さくら」に並ぶしかないですよ。１時間ぐらい並べば坐れるかもしれません」

「そうしてみます。アドバイスありがとうございました」

　どうなることやら。