三日目は11月3日で日本は休日。韓国での仕事もなく、午後の飛行機で大阪に帰るだけ。
ホテルの朝食がまずかったので、外で朝食をとることに。
二日酔いの翌日は、プゴクク(鱈の干物のスープ)がおいしい。
武橋洞に名店があるのですが、ホテルのある仁寺洞からは遠い。歩けば30分ぐらい。地下鉄に乗って朝御飯を食べにいくのもなあ、と思って、近所を散歩してみました。
韓国独立運動の聖地であり、慰安婦強制連行ゆかりの地でもあるタプコル公園(→リンク)の裏手には、庶民的な食堂が並んでいて、いくつかは朝も開いています。
入口を厚手のビニールシートでおおったお店に入りました。
丸テーブルに丸椅子の、大衆食堂です。タクシーの運転手か、近所のおじさんか、労務者風の先客が2人と、出勤前の会社員風の男性が1人、もくもくとクッパ(汁ご飯)をすすっていました。
「何にしますか?」
席につくと、店のアジュンマが聞いてきました。
メニューがないので、適当に
「クロム、プゴククジュセヨ(じゃ、鱈のスープをください)」
「そんなもん、ないわよ」
アジュンマは気分を害したように、プイっと背を向けてしまいました。
見ていると、この店のメニューは一種類のみ。大きな鍋に入った、中身のよくわからないスープと、ご飯しかありません。それをクッパプ(汁かけご飯)にして食べています。
(じゃ、最初から「何にしますか」なんて聞くなよ)
と思いましたが、気をとりなおして、
「クッパプジュセヨ」
と大声で注文しました。
テーブルにはカクトゥギが山盛りになっています。
スープはウゴジクク(白菜の青い部分のスープ)のようでしたが、味は可もなく不可もなく。
「オルマエヨ?(いくらですか?)」
「2000ウォン」
(安!)
味も、アジュンマの感じの悪さも、この値段なら許せます。
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