日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

風の音と花のシャワー

2011-10-07 09:30:26 | ふさおまき(オス)日記

金曜日に決戦が行われるのは夜と決まっていますが、

彼女が早出で中途半端に朝の時間に空白ができた私は、

朝ドラ「カーネーション」が少しづつ面白くなってきたのと、

火野正平が鳥取・大山から皆生温泉に向かう自転車旅を見届けて、

代々木公園にJOGりました。

ちょっと風が吹いています。

昨日と同じくらい。

でも、ちょっと違うのは、音。

風の先が見えるような気分になる、からからと乾いた音が聞こえます。

きっと、舞い上がる枯れ葉が乾ききって、たくさん風の舌に巻き上げられているからでしょう。

目の前の秋。

そして公園の林に入りラジオ体操と、動きながらのストレッチをゆっくりやって、

一晩で固まりきったアキレス腱に血液を流し込みます。

ちょっと前屈みになったとき、落ち葉をモザイクに光らせるのは木漏れ日。

目立つのは、光の傾斜が深くて影の印象が大きいからでしょうか。

しかも夏のようにはまぶしくないので、はっきり落ち葉の茶色が輝いて見えるのです。

やってきた、秋。

心臓の回転を上げるため、少しスピードを上げて、凸凹芝生を走って、

次に取り出したのが、ヤリもどき練習器具のターボジャブ。

枯葉掃除に列をなす、公共事業のひとたちに見つからないように、ちょっとトイレの影の林などに移動して、

さあ、投げます。

最近、肩がうずいていたんです。

投げたい投げたい、やり投げたい。

シャドーだけではわからない、ものを持って腰を入れて回転させながら、

強く背筋を反転させて手先のヤリを振り抜く力のいれ加減。

そしてもちろん、ターボジャブを投げるとがっかりするのです。

イメージの中で自分の全身が弓になって反り返るはずなのに、

いざ助走を始めて構えると、腰の回転とともに腕は外側へ逃げ出し、

背は斜めになってしまったり、

踏ん張ったはずの足は、急な原則に耐えきれずぴょこぴょことたたらを踏みます。

おっちょこちょいの道化師気分で、悄然とターボジャブを拾いに行って、

かがんで立って、鼻孔をくすぐる軽やかに広がる香り。

公園には、大きなキンモクセイがあるのです。

オレンジ色の小さな花がはじけると、香りのシャワーがまさに降り注ぎます。

他のどんな香りより、一瞬で胸の中に広がり、脳にキンモクセイの言葉が浮かぶ

印象の深いこの花が、とても好き。

きてくれた秋。

 

五感に秋をいただいて、

少し幸せの中に、一日を始めることができます。

明日は富良野だし!

 


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