鈴木智彦『ヤクザと原発――福島第一潜入記』文藝春秋,2011年

著者は自称、暴力団専門ライター(本書p.244)。「原発は人間の手に負える代物ではない」(p.258)、「しわ寄せを食らうのは、結局のところ、下請け業者である」(p.259)などが印象的。著者の潜入がまさに身体を張った「危険な行為」(p.245)であったこと、それに基づく本書の内容は貴重。「隠蔽しようと動く」(p.262)のを止めさせるための何らかの手立てが必要に思う。良書。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« アンデシュ・... 平賀緑『食べ... »