中川一徳『メディアの支配者 上下』講談社2005年6月

フジサンケイグループは得体の知れない存在だ。2005年2月に堀江貴文率いるライブドアがニッポン放送の発行済株式総数の35%を取得したことが報道されてから、日本中が大騒ぎになった。しかし、火のないところに煙は立たない。鹿内信隆・春雄父子、婿入りした宏明、宏明追放クーデタの主である日枝久、フジサンケイグループには摩訶不思議な歴史がある。さらに広く、読者はメディア業界や新聞業界のタブーを垣間見ることができる。メディア問題にいっそうの関心をかきたてずにはおかない良書。大部だが文章は平明で読みやすい。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )