レイチェル・カーソン著/上遠恵子訳『センス・オブ・ワンダー』新潮社1996年

本書は、
Rachel Carson The Sense of Wonder 1956
の日本語訳。

「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」(本文p. 23)

レイチェル・カーソン(1907-1964)は海洋生物学者としてしか知らなかった。実は詩情豊かなベストセラー作家でもあったそうだ(訳者あとがきp. 55)。次の文章を読むと、すぐれた教育思想家だともいえると思う。

「美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。」(本文pp. 24-26)

日本語訳はこなれていて読みやすい。
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