風土記の丘だよりinかい

やまなしの考古博物館やmaibunCの活動のこと
そして周辺の甲斐風土記の丘の四季折々のようすをご紹介します

吸水は、ミネラルウォーター?

2010年06月09日 | チョウやトンボなど


 今日は、朝方まで雨がありました。
お昼休みになっても、サツキツツジの花の上には、いくつも雨粒が残っていました。



 そんな日に見たモンシロチョウです。
考古博物館のお庭の中の段差部分に、錆色をした薄い石(鉄平石)を積み上げ、
竪穴式石室の内部の石積みの壁のイメージを出している部分がありますが、
その石積みに、ヒラヒラ舞い、時折とまっては、またヒラヒラ舞う。
そんな光景が見られました。
なぜ、そんな場所にずっといるのか、少し不思議に思いました。
すぐ近くに咲いている花もあるのに・・・。



 とりあえず、石にとまっている間のモンシロチョウを数カット撮影して、
その場を後にしました。
少し暗い場所だったので、時間をかけても、あまりうまく撮れなかったからです。
でも、後で写真をPCに取り込んでみて、おやおや・・・です。
管のようなお口を長く伸ばして、吸水しているようすが確認されたのです。
でも、水を取るだけなら、サツキツツジの花の上の方がもっといっぱいあるのに・・・。
そんなふうに思ったのですが、なぜかその場所でなければいけない事情があったようです。
チョウの仲間は、ミネラルを含んだ水分を必要とするらしいのです。

 このことに関して、「チョウ」「ミネラル」の2つの言葉をキーワードにネット検索したところ、
『NHK解説員室ブログ』の2009年4月6日付けの海野和男さんの「《視点・論点》蝶の道」
という記事にたどり着きました。
このときの解説を担当された昆虫写真家の海野さんのお話によれば
「蝶は水に含まれるミネラル分、主にナトリウム塩を取り込むために、
たくさん水を飲んで、体の中で濃縮しているのだと言われています。」

ということでした。

(撮影:2010.6.9) 
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