プラネタリズム

ども、遊星です。世の中のもろもろを風景にして書き連ねる

ソフトフォーカスとルノワール

2007-02-10 19:33:35 | 美術・カメラ
ルノワールの人物画から受ける、温かい色調の印象。これはどこか、写真のソフトフォーカスの表現に通じるものがある。

写真技術における「ソフトフォーカス」とは、直訳すれば「軟焦点」ということになるのだろうが、像がすこしボヤけ、色がややにじみ、全体的に明るい印象になる表現効果のことを指している。結婚式の写真などでよくある演出で、画面から幸せそうな雰囲気が伝わってくるアレである。
現在でも女性のポートレート写真を撮るときに使われたりする技術だが、カメラ単体でどうやったらソフトフォーカス的な写真を撮れるのか、ということについてはあまり言及されていないと思われる。フィルターであるとか、レンズといったカメラの付属的な要素が必ず登場するのである。

そう、一眼レフカメラにはフィルターというものを装着することができ、その中にソフト効果を出すフィルターも存在する。また、ソフトフォーカス機構が備わったレンズ(Cannon EF135mmなど)もある。
最近のデジカメにも、PENTAXのK100Dなんかは、ソフト効果のデジタルフィルタが備わっているものがあるし、Photoshopなどの画像処理ソフトでも、ぼかし効果でソフトフォーカス処理が可能だ。

ただ、特筆すべきは、このソフトフォーカス効果が、19世紀後半から20世紀初頭において、「芸術写真」という運動のなかで取り上げられていたことだ。
(つづく)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ステキな絵 (ミイバーです)
2007-02-12 21:11:51
いかにもルノアールの絵って感じですが、流星クンの言葉の表現は結構単細胞なる凡人には難しいわ。ただボカシ効果にはいささか興味をおぼえます、今度おしえてほしいな?無理?大丈夫?ばあさんでも出来る?
返信する
Unknown (遊星)
2007-02-13 18:52:03
お気づきでしょうか。美術のある時期における、写真と絵画との関係を書いているにすぎません。
ぼかしは「フィルタ」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」ですよ。
返信する

コメントを投稿