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『小さな泥棒たち』 @EU Film Days 2010

2010-06-20 | cinema & drama


ある日、何かイベントでもないかなぁと思ってアクセスした、オーストリア大使館のHPで見つけた 「EU Film Days 2010」。
EU加盟27ヶ国中、22ヶ国の作品が上映される一種の映画祭。しかも500円で観れるのだ。今回初めて知ったのだが、今年で8回目らしい。
イギリスの出品作 『スラムドッグ$ミリオネア』、アイルランドの 『Once ダブリンの街角で』 など、よく知られた作品もあったが、日本初公開の作品もたくさんあり、なかなか興味深い作品が並ぶ中、3作品観ることができた。
最初に観たのは、2009年のラトヴィアとオーストリアの合作 『小さな泥棒たち』。

父の失業でローンが返済できなくなった家族を家から追い出した銀行に仕返ししようと、5歳の少年ロビスと姉のルイーザは強盗を企てる。
無敵な2人に不可能はない! 世界各地のこども映画祭で好評を得た作品。(EU Film Days 2010公式サイトより)


とっても愉快でほのぼのとした楽しい作品で、真っ先に思い出したのが 『ホーム・アローン』。ドジでマヌケな二人組が、子供にまんまと出し抜かれるというお話。
この物語のおマヌケ二人は銀行の警備員、そして彼らの上司である支店長もなかなかのマヌケっぷりを見せてくれた。
この支店長役の俳優が、私の大好きなオーストリアのドラマ 『REX』 のシュトッキンガー警部補役のカール・マルコヴィックスだったのだ。彼がアップになった時、思わず “シュトッキーだ!” と声が出そうになった。オーストリア人なのにラトヴィア語が話せるなんて凄いなぁ・・・と感心。
この作品の主役である子供、特にロビス役の男の子がおしゃまで可愛くて、大いに笑わせてくれた。実際には有り得ない展開が続くのだが、たかがお子ちゃま向けでは終わらず、十分楽しめた。
テンポよく場面展開して行き、ベタなギャグでクスクスっと笑わせてくれるシーンが満載の、単純だがとてもよく出来た心温まる作品だった。

 威張っているが、相当おマヌケな支店長





★「EU Film Days 2010」公式サイトはこちら
  東京会場は6月20日(日) が最終日だが、その後福岡と佐賀で開催される。
★ラトヴィア ; バルト海に面する北東ヨーロッパの共和国で、1991年にソ連から独立を回復した。