5/3は、地元のお宮さんのお祭りです。
今年、私はお祭りの役に当たっており、前日の準備と宵宮、そして、当日の大祭と頑張ってきました。
このお祭りは、中老という年齢層(中学卒業から前厄)があり、神輿を担ぎます。
私も31年前の中学を卒業した、まだ丸坊主に近い頭の時にデビューし、今は担ぎ手は引退をしていたわけですが、4~5年ごとに役が回ってきて、御神輿の運行で今年の参加となったのです。
そして、長男と二男と一緒に出ることとなり、大変おめでたい限りであります。
このような機会は、めったにあることはなく、ありがたいことと感謝し、御神酒も上げてきました。
長男は祭り参加は3回目、二男は今回デビューでした。
13時に集会所へ集合し、コップ酒とスルメを振舞われます。
そして、「伊勢音頭」で、めでた、め~でぇ~た~いなぁ。ヨイ、ヨイ。
と出立ちを祝い、出発。
隣の神社まで、「からちょ」→竹の杖のようなもの。を持ち、竹の水筒に入った酒を飲まされながら、ノロノロと移動。
ここで、私の若いころは、すでにぐでんぐでん状態のときが、よくありました。
いよいよ、頃合いとなると、竹の大水筒を鳥居で割り、神社へ突入です。
若い衆が颯爽と神社を駆け回りながら、お参りし、神輿を担ぎだします。
お祭り好きな私は、もうこの瞬間がワクワクでたまりません。
しかし、最近の若い衆は、もう一つアホにならないため、ちょっと品が良すぎ、
物足りなさを感じてしまいますが、これも時代の流れでしょう。
神輿が出されたのち、祭典があり、御神体が神輿に納められます。
そして、いよいよ集落の中を練り歩くため、出発です。
ここからが、私の本当の役目が始まります。
今年は「警護」という役目が当たり、羽織、袴姿で、日の丸扇子を片手に、
神輿を先導するのです。
これが、また面白い!
ついつい、いちびってしまう私は、若い衆よりも、声を張り上げ、
「ヨイサ!ホイッサ!」と、日の丸扇子を破れんばかりに、振りまくり、
神輿の先頭に立ち、練り歩きます。
集落の氏子さん宅を回り、御神輿を参っていただくのですが、件数がどんどん増え、範囲もどんどん広くなってきたため、いくら酒の燃料が注入されようとも、クタクタ状態に陥り、声もあまり出なくなってきます。
そこからが、勝負。
酒と大声で、喉がガラガラになってこようとも、祭りは最後まで、いちびることが大切。
日頃の生活で、ず~と大声を張り上げ、いちびりたおす機会は、お祭りしかありません。
あんなことや、こんなことなど、嫌なことは、スッカ~ンと、吹っ飛んでいき、
終わったころには、放心状態で脱力感に浸っていました。
御神輿がお宮さんに帰り、御神体が戻されると、声はガラガラ、目はうつろ。
それでも、祭りは、おもしろかったぁ~。と心は充実。
このあと、若い衆に呼ばれ、お祭りの無事終了のお礼を伝え、
一緒に「カンパ~イ!」と、直会の宴に突入。
さすがに、息子二人が同席の場でもあり、アホな姿を見せられず、
普段なら最後のいちびりをするのですが、早めに退散してきた次第。
いやぁ~、楽しかった!
追伸
息子たちも、十分堪能したようで、ヘトヘトで帰ってきました。
長男は身長が190センチ近くあり、神輿を担ぐには肩が入りません。
二男は身長が180センチ程で、何とか担げるのですが、今の若者は、
肩が弱く、すぐに「痛い、痛い」になってしまいます。
そして、この二男は、お酒が弱いのに、飲み方が分からず、飲まされてしまったのか、帰宅後は、玄関から動けず、「もう、アカン」などと、わめきながら、ゲロッてました。その後、玄関で布団を着せてもらい、数時間寝ていました。
まったく、困ったものですが、私もこのような醜態を、何度してきたことか。
まぁ、経験を積んでいけば、学習するでしょう。