鉄道が好きな割には私の嗜好は偏っている様で撮影の対象も新幹線やJR・大手私鉄の特急車に目を奪われがちです。
でも、中小私鉄と呼ばれる鉄道会社でも個性的な車両を保有し看板列車として走らせているケースは多く
それらの車両を撮影してみるのも面白いものです。
今回撮影した叡山電鉄のデオ900形『きらら』もそんな車両の一つです。
1997年の10月に登場し、その個性的なエクステリア・インテリアデザインが高く評価され翌1998年にはローレル賞を受賞しています。
実は私自身ずっとこの車両の存在している事すら知らず、数日前に初めてその存在を知ったのです。
『灯台下暗し』とは正にこの事を言うのでしょうね。
そんな訳でかなり雲が多く僅かに青空が見える状態でしたがせっかくの休日、貴重な鉄分を補給すべく出掛けてみました。
PENTAX K-r+smc PENTAX-DA L 18-55 F3.5-5.6 AL
マニュアル 1/500sec f8 ISO400 (24.4mm)
京都洛北には紅葉の名所が多くこの沿線にも紅葉は多い筈なんですが
晩秋とは思えない陽気が続いたせいか色鮮やかな紅葉の姿は余り目に付きません。
僅かに視界が広がり線路付近に少しの紅葉が有るポイントを見つけましたのでそこでデオ900形の初カットを狙いました。
駅構内からや線路脇に立ち入れば紅葉と電車を絡めたカットも狙えそうですがこの時期は観光客が多く
ホームからの撮影は遠慮した方が良さそうです。もちろん立ち入り禁止場所には入らない!は守って当然です。
PENTAX K-r+SIGMA APO 50-500 F4.5-6.3 DG OS HSM
マニュアル 1/500sec f8 ISO400 (58mm)
この時期は線路脇のススキが多く電車の下回りに被りますが最近は気にせずシャッターを切れる様になりました。
こうして車体をじっくり見てみるとなかなか端正な造りでカラーリングも素晴らしいです。
ちなみに塗色ですがこの901+902の第1編成は「メープルレッド」、903+904の第2編成は「メープルオレンジ」で
いずれの色も沿線の紅葉にちなんでいるという事は運転席窓下の紅葉を模ったマークを見れば間違い無いと思います。
車体は長さ15.7m・幅2.69mという中型ボディですがこの存在感は被写体としてまったく問題有りません。
PENTAX K-r+SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
Avモード f9 1/1250sec -0.3EV ISO640 (70mm)
待避線で休むデオ710形の横を走り抜けるデオ900形『きらら』。この時デオ900形がファインダーに見え始めた時は
曇っていたのでISO640でカメラを構えていたのですがこの瞬間、急に陽が差して輝度が跳ね上がりました。
しかし絞り優先AEをセットしてましたので“どオーバー”は避けられました。
本来はマニュアルを多用しているのですが最近はK-rの評価測光における癖も大分分かってきましたので
AE任せの撮影の頻度も増えて来ました。
またRAW撮りしてますので極端に白く転ばない様に注意していれば後で何とかなるのも有り難いですね。
入射式露出計を使ってたフィルム時代が嘘の様です(笑)。
次は「メープルオレンジ」の903+904を撮ってみたいですね。
更によく見ると1両目と2両目の窓ガラスの形状も若干違うのですね。
それにしても京都周辺には京阪大津線や叡山電鉄など勾配の有る鉄道撮影が楽しめそうですね!
kitayama7aさんはデオ900形をご存知だったのでしょうか?
これから仕事がどんどん忙しくなり撮影機会が激減しますが
できればもう一度紅葉と絡めて違うカラーの『きらら』を撮りたいものです。
勾配、これって結構表現が難しいですね。
勾配に挑む鉄道!的な写真が撮れれば良いのですが難易度高いですね。
デオ900形は、たしか数年前にキャベジンでお馴染みのコーワのCMに登場していたと思います。
それとブックマークしているブログさんの記事でも見ていたので
京都の鉄道で日本車離れしたスタイルの車両が存在している程度には知っていました。
ですが・・・形式名はおろか叡山電鉄の名称すら知らなかったです(汗)
ここの路線ずっと京阪だと思い込んでました…(笑)
一度乗ってみたいと思っているのですが、行きたいところがたくさんあり過ぎて・・・。
『きらら』の車内はとても開放的で、斜めの天窓によってさらに開放感が増しますよね。
嵯峨野観光鉄道もそうだったのですが、きららは洗練されていると思います。
コーワのCMに出ていたなんてまったく知りませんでしたね。
今や京阪の完全子会社となってますし車両にも「KEIHAN」のコーポレートマークが
しっかり入ってますので京阪電鉄の車両みたいなものです。
BSフジでも紹介されていたのですか?
どうやら『きらら』の存在を知らない鉄ちゃんなんて恥ずかしい存在ですね(涙)。
撮影していてもその外観を見ているだけで乗ってみたい衝動に駆られました。
それにしても最近は近場で色んな発見が有ってある意味楽しい撮り鉄を堪能しています。