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マイクロバブル

2007-07-25 09:59:28 | マイクロバブル

 京都の賀茂川(鴨川)には堰堤が多く、梅雨時になると水量が増して、殊更白く泡立つ。これが京都のイメージにマッチして、度々、テレビサスペンス等の背景に採用される。しかし、これだけでは京都人の知恵を十分理解していない。実はこの白い泡立ちにこそ意味がある。

 古来、滝の水は身体に良いと言われてきた。いま、その意味が科学的に明らかになりつつある。水を機械的に泡立たせて直径が数十ミクロン以下の泡(マイクロナノバブル)を発生させると、表面張力が強く働いて次第に小さくなり、2~3分後には圧縮されてなくなる。このなくなる瞬間に、数千度の高温が発生し、水(H2O)や空気(O2+4N2)が分解してラジカルが多量に水中に放出される。これらのことはスピントラップ法という方法で調べられた(図1参照)。水道水でも、超純水でも4種のラジカルが観測された。水(H2O)が分解してできるH・とHO・ラジカル、時間とともに蓄積する炭酸ガス由来のCOOX・ラジカル、それにDMPO試薬が分解してできるラジカルY・が見える。どのようにバブルを作るか、どのような水かによってこれら4種の信号強度が変動する。

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 図1 DMPOでトラップされたマイクロバブル水のESRスペクトル。水道水でも、超純水でも4種のラジカルが観測された。水(H2O)が分解してできるH・とHO・ラジカル、時間とともに蓄積する炭酸ガス由来のCOOX・ラジカル、それにDMPO試薬が分解してできるラジカルY・が見える。

 しかし、生成したラジカルがどのように身体に効くのかはまだあまり研究されていないのが現状である。マイクロバブル水の中では牡蠣でも人の指でも血流が良くなるというデータも出始めている。NO・が生成している可能性もある。詳細な研究が望まれる。ポータブルESR装置を持った老人が賀茂川で見られるかもしれない。

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