ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

チェリビダッケ指揮バレンボイムのピアノで「チャイコフスキー」ピアノ協奏曲第一番第一楽章より

2011年07月02日 | 芸術
Celibidache Barenboim Tchaikovsky Piano concerto no. 1 MVT 1A


バレンボイムは最初、無名のピアニストで演奏会の切符は日本でも全く売れなかった。ついに入場料が500円となった時、リサイタルを聴きに行ったが、私は愕然とした。凄い天才だ、しかも才気煥発!ただのピアニストではない、指揮者だ!という気がした。

そして数年後、彼は押しも押されぬ天才指揮者として大活躍、「頭いいなあ~」、その直観力はオペラの指揮においても、シノポリと双壁のように思えた。
「音楽の切り返し」がものすごいのだ。
普段気がつかないところを、ごく普通にピシッと決めてしまう。
またピアノを弾けば、ピアノがピアノをこえてオーケストラのように各音が響くような気がした。
天才とはこういう人を言うのか・・・。

そこで「奇人?」チェリビダッケがチャイコフスキーを指揮、マルチ天才ピアニスト兼指揮者バレンボイムのIQ200近い(これ、冗談だが)頭脳抜群のピアノと勝負させてみたのがこれ。

チェリビダッケはベートーヴェン「第九」を超ノロノロで演奏、そして私は「悠久」と感じたのだが、「わが道を行く」という奇人指揮者。
バレンボイムはそんなチェリビダッケに心酔、共演となった。

しかし、このふたり、チェリビダッケはバレンボイムのあらゆる揺さぶりや挑戦に全く影響されず、「悠久」というか、淡々と指揮する。
バレンボイムは天才的な直観力で「音楽の切り返し」で、ハッとさせられる才気煥発、贅沢ですねえ・・・。
でも、バレンボイム、この時は釈迦の手の上で・・・なんてことを考えたりする。

☆ 関係ないけど「のだめ」に出てくる才気煥発な千秋がバレンボイムで、竹中直人演じるシュトレーゼマン(ミルヒ・ホルスタイン?)がチェリビダッケ???なんて連想・・・

チェリビダッケはオーケストラの練習が厳しく、完全主義者だったというが、若いころは指揮者のオーディションに遅刻、しかし彼が採用された。
また、日本の三島の寺で修行。禅宗の仏教徒だという。
カラヤンとはライヴァル関係であった。

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2 コメント

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Unknown (フローラはな)
2011-07-03 00:43:30
こんばんわ。うわぁ、ベッラさんが『のだめ…』!…私 プロの方は『のだめ…』を冷ややかな目で見ているものだとばかり思っていました。超反省。
まあ、のだめの「努力なしで結構出来ちゃう」と言うのは私も「反則だああ…」と思ってあまり好きじゃないのですが、千秋は努力努力努力の人ですから…。
(いづれにせよ漫画なわけで、あまり熱くなるのも我ながらトホホだったり…)でも『500円』って時代考証しても激安…。
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私、「のだめ」のDVD持っています。 (フローラはな様へ  ベッラ)
2011-07-03 01:05:21
日本の音大生のころの「のだめ」のメンバー大好きです。
シュトレーゼマンなんて可笑しくて大笑いしました。千秋は天才肌なんだけど、やっぱり壁にぶつかって苦労していくのですね。
のだめは天衣無縫だけれど、もうひとつ厳しい完成がない、シュトレーゼマンもそのように言っていましたっけ。
ところで、チェリビダッケはカラヤンとライヴァルでベルリンフィルの指揮者を争いますが、カラヤンに破れ、地味な活動をしていました。
でも、ファンにとってはチェリビダッケという個性はたまらない、ブラームスのシンフォニーやバレンボイムをピアニストに迎え、ピアノコンチェルトを共演なんて・・・そのバレンボイムが千秋と少し共通点があって。
ピアニストから指揮者というところ、でしょうか。「BARレモンハート」とは全く違った漫画ですが、DVDは漫画の上を行きますね。
私、海外編は好きではないのです。
Sオケなんて最高に面白いもの。
     @OTFKベッラ
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