櫻井よしこ氏の間違った発言のことを月刊誌「正論」12月号が本誌編集部という名で書いていた。
月刊誌「正論」12月号64ページ~71ページの記事から
テレビ番組「プライムニュース」で櫻井よしこ氏は、日本学術会議のあるべき姿や学術界の政治的偏向などがもたらすさまざまな問題を提起する中で、自衛隊や防大生に対する東大をはじめとする各大学による「入学差別」についてこう述べている。《防衛大の卒業生が大学院に行きたいという時に、東大をはじめ各大学は「防衛大から来た、防衛省の人間など入れない」と断っていたんです。》・・・「プライムニュース」は10月16日放送の番組冒頭で「番組側で事実関係を調査したところ、国立大に入学した防衛大卒業生の存在、これが確認されたので訂正させていただきます」とキャスターが読み上げ、「たしかに過去において自衛隊関係者がごく一部を除き国立大に入学出来ない時代が続いていました。しかし近年は自衛隊関係者の入学を認めはじめました。その点を付け加えていませんでした」という櫻井氏のコメントも紹介した。・・・平成26年6月18日、衆院文部科学委員会における下村博文文科相(当時)の答弁である。
・・・三宅博議員は名古屋大学における自衛官に対する「入学差別」について文部科学省に質問し、下村氏は「自衛官、自衛隊の関係者の入学のお話がありましたが、そういうことで差別されてはならないと思います」
この国会質疑は大きな意味を持つ。・・・その結果、各大学には衝撃を与えた。その結果、自衛官の入学を閉ざしていた大学で入学できるケースがようやくでてきた。
(記事より一部転載・・・今発売中なのでこれだけをピックアップしました。)
私は当時、三宅博議員の事務所によく行った。神戸から2時間かけて、である。
その時に三宅先生の国会質疑を批判することを三宅事務所にかかってきた電話で知った。
三宅先生はそのことを報告した電話の主に「動くな、それよりいよいよとなったら公開討論をしてもよい」と仰っているのを耳にした。その時は何もお伺いしなかったが、翌日大型書店に行ってそのノーベル賞学者の著作を立ち読みした。大変激しい言葉が書かれており、私は驚いて三宅先生に電話した。「ノーベル学者の本を立ち読みしました。買うまでもないので買っておりません。どうも名古屋大学で講演会があるようです。私はそれに参加します。止めないでください!!」と申し上げた。
当日、迷いながら(私は大変な方向音痴であり、苦労してたどり着いた。)
この講演会で何か発言すると私は囲まれるだろう・・・とにかく先生にご迷惑がかからないように講演を聴くだけにして静かにしています、と三宅先生に電話した。三宅先生は「無理をするな」と仰った。
ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英氏はその著書で大変激しい文を書かれていた。
月刊誌「正論」12月号に益川氏の文を一部このように転載している。
「名古屋大学平和憲章が攻撃されたり中傷されたりした。名大も負けてほしくない。イザとなれば決戦です。議論になれば誰にも負けない」・・・「決戦」を呼びかけ凄んで見せるほどに「名古屋大学平和憲章」をめぐる問題は信奉者を熱くさせたようだ。(「正論」70ページ)
名古屋大に行く前に三宅先生に電話をしたら「ノーベル学者であろうとそういう人が束になってかかってきてもビクともせんからな!!」
私は痺れた。この時の三宅先生の声は今も忘れない。私は「自称ボディーガード」ではないか、と自分自身を叱咤激励し敵地に乗り込んだ(といえばおおげさになるが)
そして多くの資料を持って三宅先生の事務所に届けた。ただ、さすがに益川氏は他の「左派」のレヴェルとは違ってエネルギー問題など、保守と同じ考えを持っていた。
「三宅先生と益川さんが対談すれば、私は不思議な良い効果が出てくると思います。やはりあれほど勉学・研究に勤しまれた学者は他の左派のレヴェルではありません。三宅先生、対談をお願いします」と言うと三宅先生は感慨深く「学問で身を鍛えた人はある意味で純粋な面があるのだろう」と仰った。しかし対談は実現できなかった。
三宅先生は健康を害しておられたのを自ら鞭打って活動されていたのだった。この月刊誌「正論」12月号は三宅夫人にもお送りしたことは言うまでもない。
★ 三宅博先生の「国会質疑」はチャンネル桜がUPしていたが、削除されてしまったようだ。
チャンネル桜のかつてのyoutubeはほとんど「何者か」によって削除されていることは聴いていた。
ここでチャンネル桜と同じ動画があるのでそれをブログにUPしました。
平成26年6月18日衆議院文部科学委員会質問(名古屋大学平和憲章)
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本日は永遠の名テノーレ、フランコ・コレッリが歌う「君は知る」をお聴きください。
"Tu lo sai" (G.Berrafato) Franco Corelli.avi