昨夜、大阪府岸和田市の波切ホールで世界的な建築家の「安藤忠雄」氏の講演を聴きに行きました。入場無料!!
私は最前列の席でお話を伺い、2時間半があっというまに過ぎ、満員の聴衆は皆さん楽しい気分でニコニコ、帰り道はすっかり周りの方々とお友達になってしまって、和気あいあいで一緒に岸和田駅まで歩き、無事に南海電車に乗りましたが、帰宅は深夜になってしまいました。どこにも寄り道せずに帰ったのに・・・それほど岸和田は遠いところでした。
岸和田の波切ホールは大きな建物で、安藤氏の講演は大ホールで開演前から良い席をと並んでいました。開演まで1時間ある、そこで安藤氏の著作「安藤忠雄、仕事をつくる」(世界的な建築家が自ら著した闘いの軌道)を読んでいて思わず笑ってしまった。子供の時大変貧しい生活で、祖母に育てられたこと、ケンカは強かったが学校ではよく叱られていたこと、ある日、自分の席のとなりに犬を座らせていたら先生から強く叱られたこと。(ここまで読んだ)
安藤氏のお話
ケンカが強かったのでボクサーになろうとジムに所属したが,ファイティング原田という天才的なボクサーがあらわれて、ボクサーへの道をあきらめ、やがて建築家になりたいと思うようになり、大学進学はできなかったので本と通信教育で独学したこと、
講演ではあまりにも面白い話で、1分ごとに笑った。コシノヒロコさんとの友情、コシノさんの家を建てた時、当時は珍しい「床暖房」の設備をした。
コシノさんの娘さん(当時大学生)が「床暖房つけてもいい?」というと、コシノさん「あんたはまだ働いていない、家におカネを入れていないんだから勝手に暖房つけるな」と言ったそうで、またコシノさんは実際に床暖房をつけない。そこでテレビで「安藤さんが建てた家は寒いわ~」と言って営業妨害した、(客席爆笑)しかしコシノヒロコのような根性が座った女性は外国でもなかなかいない。凄い女性だ。
ある小学校で木が一本もないのでどうしたらよいかと相談を受けたことがある。
そこで「ドングリを沢山拾ってきて植えなさい」とアドヴァイス、子供たちは斜面にドングリをうめて、やがて木が育ってきたが、教頭が「もうこれはやめようと思います」と言った。理由を訊くと「斜面なので木の世話をしたら転げて道で車にひかれる、わたしに責任がかかってくる」・・・そこで「そんな教頭辞めさせろ!!」と教育委員会に怒った。
「斜面から転げて車にひかれる?なんや、それ!!そんな子はいらん!!!」日本の子供はなんて弱いんだ、それでは世界に太刀打ちできん!!
大阪は水の都なので、「カヌー」をするということで相談にのったが、「ぶつかると怖い」という。「やめてしまえ、そんなもん」と怒った。ヒヨコの大きな浮きモノと船がぶつかると溺れるという。情けなかった。ライフジャケット付けているのに「溺れる」という。
その他、若い者は甘やかされて育った。あれがないこれがないというが、ないならないで考えないといかん、そして、吉村市長が大阪城に櫻の木をたくさん植えたが、大阪市の職員はその木を切ることを許可している。「もっと怒らんか!!」などなど、
勉強は独学で大学には行けなかったが京都大学から教授で来てほしいと言ってきた。「博士論文が必要なので書いていただけますか?」という。
「僕は論文が書けないから建築家やっているんだ」と断ると「大丈夫です。助手が書きますから」というので断った。
東大は論文を書けとは言わなかったが「給料はいくらか?」ときくとすごい低かったので断り続けた。しかし一緒に勉強しようと思って行っているが、なかなか熱心に勉強する者が多い。
大阪はゴミが多い、ひったくり多い、公共心がない、ホームレスが多い、不法駐車が多い、緑が少ない、
そこで市長と相談して櫻を4000本植えて「平成の通りぬけ」を完成、多くの人が桜を楽しんでいる。などなど。
私は買った本にサインして頂いた。ゴキゲンの安藤さんは二度も私のv名前をピンクのマジックでサインしてくださった。
時計を見ると8時半を過ぎている、駅に行くと9時になっていた。
クタクタになってブログを書けずに眠ってしまった。
写真は安藤忠雄氏・吉村大阪市長・山中伸弥京都大学教授・・・大のなかよしです。
ブログのティールームのかわりに、聴きやすい短時間のyoutubeをどうぞ。ラジオの番組からです。
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