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ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

国の危機の中で、何事もないような雰囲気。

2016年08月06日 | 政治

前からお誘いを受けていたパーティーに参加した。それは政治関係のものではない。
笑いさざめく人々、流れる音楽、そして会話。
私は「国難」を何も知らないような日本の人々の中で、今までにないような不安感の中にいた。

請われて「ウイーン夢の町」や「エーデルワイス」をドイツ語で歌った。(今日は歌う予定ではなかった。)
「マイク要らない声ですね」「プリマドンナが来た」とかお世辞だろうけれど・・・でも私の声は甲状腺手術前の威力はない。
手術ではどうしても声帯の神経をさわるので、以前のようには歌えないと医師から言われていた。

今は高音はかなり用心して歌わないとならない。以前はこんなことはなかった。
しかしそれでも「次回にはウイーンのこの曲をリクエストしたい。楽譜を送る」とオファーを頂いた。


そしてこの会の雰囲気は「アルトハイデルベルク」のような雰囲気だが、これも実は第一次大戦前のことだった。
この時も誰が「国難」を予想しただろうか・・・。

1、南シナ海で爆撃機など飛行=中国
時事通信 8月6日(土)16時34分配信

 【北京時事】中国メディアによると、中国空軍報道官は6日、爆撃機H6Kや戦闘機スホイ30を含む複数の種類の軍用機が南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)付近などの空域を飛行したと明らかにした。

 同礁は中国とフィリピンが領有権を争っており、爆撃機などの飛行で実効支配を誇示したとみられる。 


2、北ミサイル 「戦前なら応戦」「陸地狙ったのでは」秋田知事が暴挙に憤り

 北朝鮮のミサイルが3日、秋田県男鹿半島の西250キロの日本海に落下した事態に、秋田県では船舶や漁業関係者らが対応に追われるとともに、暴挙に憤りの声が上がった。

 秋田県では平成21年に長距離弾道ミサイルが上空を通過している。佐竹敬久知事は産経新聞の取材に対し「秋田沖にミサイルを撃ったことに怒りを覚える。戦前なら応戦する事態だ」と反発した。

 さらに「排他的経済水域(EEZ)を狙って撃ったのではなく、陸地を狙って届かなかった可能性もある。不測の事態が起きかねない緊迫した状況だった。政府はきちんと対処してほしい」と求めた。

 県はこの日午後、幹部による庁内連絡会議を招集し、漁船などに被害がないことを確認した。

 県漁業協同組合の三浦彰総務部長は「沿岸海域に落ちていたら、大変なことになっていた」と困惑していた。

★ そして衝撃的な報道が下記の記事である。

3、ミサイル破壊措置命令出せず 北朝鮮の発射兆候つかめず
朝日新聞デジタル 8月5日(金)18時52分配信

 北朝鮮による3日の弾道ミサイル発射時に、政府が自衛隊に迎撃態勢をとらせる破壊措置命令を出していなかったことがわかった。発射兆候の事前探知は難しくなっており、政府は平時から破壊措置命令を出し、迎撃に備え続けることが可能かどうか検討を始めた。

 3日に発射されたミサイルは、中距離のノドン(射程1300キロ)の可能性が高く、弾頭は秋田県の西方約250キロの日本海に着弾した。菅義偉官房長官は3日の記者会見で、破壊措置命令の発出の有無について「事柄の性質上、コメントは控えたい」と述べたが、政府関係者によると、破壊措置命令は出ていなかった。

 北朝鮮は、事前の兆候を把握しづらい移動式発射台を利用したとみられる。政府は、北朝鮮が今後も弾道ミサイルを発射させる可能性が高いと判断。事前の兆候がつかめない場合も想定し、破壊措置命令の常態化の検討に入った。自衛隊法は、ミサイルが飛来する恐れがなくなった場合は「速やかに命令を解除しなければならない」と規定。法解釈に問題がないかどうかを確認する。

 ミサイルへの迎撃態勢は、イージス艦が搭載している迎撃ミサイル「SM3」と、地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の二段構え。展開の長期化は「隊員の健康管理や、艦船の修理、他の任務との兼ね合いが課題」(自衛隊幹部)とされる。防衛省は今後、部隊運用の見直しについて精査する。(二階堂勇)   朝日新聞社

★ ついに来た!!

<尖閣海域>中国船240隻 仲裁裁支持の日本に反発

毎日新聞 8月6日(土)22時56分配信

 沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に6日、中国海警局の公船7隻が相次いで進入し、日本政府は対応に追われた。中国漁船約230隻の活動も確認され、これまでにない規模の活動に日本政府は「緊張を高める」として中国側に抗議し、警戒を強める。中国側には、海警船が中国漁船を保護するポーズを見せることを通じ、尖閣周辺の領有権と施政権を中国側が持つと国際社会にアピールする思惑がありそうだ。

 中国が尖閣諸島での示威行動のレベルを高める背景として、日本が中国に対し、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決を受け入れるよう繰り返し求めていることへの反発がまず挙げられる。加えて、尖閣を「中国の領土」との主張を定着させて海洋での勢力圏拡大を早期に進めたいという思惑もあり、中国の強引さが顕著になりつつある。

 中国は東シナ海、南シナ海周辺の制海・制空権の獲得を目指している。近年は尖閣の日本領海への公船侵入を常態化させ、今年は既に20回を超えた。6月には初めて軍艦を尖閣周辺の接続水域で航行させ、示威行動のレベルを高めていた。

 この状況のなか、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判決が示され、日本はアジア欧州会議(ASEM)首脳会議などの場で、中国に受け入れを迫り、「中国は外交舞台でコーナーに追い詰められ、強硬姿勢を取る必要に迫られた」(北京の外交関係者)。中国海軍は1日、東シナ海での戦闘を想定した実弾演習を実施し、今回、海警と漁船の同時行動に至った。

 中国人民大の時殷弘教授は「判決を支持する国の中で日本が最も積極的である。中国はこの点に強い憤りを抱いている。日本が南シナ海問題で中国に圧力をかけるなら、中国も東シナ海問題で日本に圧力をかける」と解説しながら「対立は非常に深刻であり、双方が取る措置も変わりつつある」と危惧する。日中間では尖閣をめぐる海空連絡メカニズムを早期に運用開始することで一致しているが、めどは立っていない。

 中国外務省は6日、「情勢の緊張と複雑化を招く行為を取らないよう日本側に望む」との報道官談話を発表した。日中間では、9月に中国・杭州で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議での日中首脳会談開催に向けた調整が進む。今月中旬から外交当局者の往来が活発化し、月末には日中韓外相会談で王毅外相が訪日する見通しだ。ただ「相互に信頼して本気で仲良くやろうという雰囲気ではない」(北京の外交関係者)と悲観する声も根強い。【北京・西岡省二】

 ◇政府、警戒感強める

 段階的に小さな行動を繰り返して既成事実を積み重ねる中国側の「サラミ戦術」に対し、日本政府は警戒感を強めている。安倍晋三首相は6日、広島市での平和記念式典から帰京してすぐに首相公邸に入り、西村泰彦内閣危機管理監、谷内正太郎国家安全保障局長、中島敏海上保安庁長官らから報告を受けた。

 中国の海警船は5日にも尖閣周辺の領海に、初めて漁船に随伴する形で侵入。漁船を保護するような動きを見せたため、外務省の杉山晋輔事務次官が程永華駐日中国大使を同省に呼んで抗議したばかりだった。

 同省によると、6日午前の段階で海上保安庁が接続水域への進入を確認した海警船は6隻で、さらに同日午後に海警船1隻が接続水域に入り、計7隻となった。うち4隻は機関砲のようなものを搭載していた。また、尖閣周辺には約230隻もの中国漁船が確認されており、政府関係者は「通常、尖閣周辺にいる海警船は3隻で、7隻もいるのは特異だ。漁船の数も例年の100隻程度より多く、心配だ」と話す。

 外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は6日、郭燕(かくえん)駐日中国公使に2度にわたり電話で抗議。「現場の緊張をさらに高める一方的なエスカレーションで、受け入れられない」として接続水域からの退去を強く求めた。北京でも日本大使館が中国側に抗議を申し入れた。

 中国は日本周辺で最近、前例のない活動を活発化させている。6月9日に中国軍艦が初めて尖閣周辺の接続水域に入ったほか、同15日には鹿児島県口永良部島沖の領海を、中国海軍の情報収集艦1隻が航行した。この際、中国は「国際海峡であるトカラ海峡」を合法的に航行したと主張。今回もこれまでにない動きで、日本政府は中国側の意図の分析を急ぐ。【影山哲也】

                     

ブログのティータイム


今日、私の頭の中でこの曲が鳴り響いた。ジョルダーノ作曲のオペラ「アンドレア・シェニエ」

フランス革命五年後、ロベスピエールの恐怖政治のフランス、国内は混乱と恐怖の革命裁判、
そして外国はそんなフランスの混乱を狙う・・・。

この場面の前の説明が必要なので簡単に書くと・・・フランス革命前に詩人アンドレア・シェニエに伯爵夫人が即興詩を所望したのを断ったことで、その令嬢マッダレーナが公然とシェニエを侮辱、
シェニエは貴族の退廃的生活と教会が庶民を顧みない無関心さを批判した即興詩を詠む。(革命の5年前)

(そして今)シェニエの即興詩に秘かに心打たれた伯爵令嬢マッダレーナ、それを忘れられず今までシェニエを見守ってきた。
母を殺され生家の館を焼かれ、貴族出身として今もなお密偵に追われるマッダレーナ、落ちぶれて身分を隠し窮乏の生活を送っているが、革命を批判した記事を新聞に書きロベスピエールに追われているシェニエに手紙を書き、5年ぶりにぺロネ橋で出会う。

シェニエは貧しい身なりの女性があのマッダレーナであることをなかなか思い出せなかったが、マッダレーナは革命後の悲惨な生活を話す。
そして今は権威も失い危険な立場にいるシェニエを気遣う。
カラスが歌う「危険の中で」という言葉に戦慄を覚える。
天才カラスの一言一言の緊張感溢れる歌、そして剛の声のデル・モナコ。
作曲者のジョルダーノはデル・モナコのシェニエを絶賛し「私のシェニエ」と書いたという。


★ 1955年ミラノスカラでの実演録音より ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」
マリア・カラスとマリオ・デル・モナコ

Maria Callas & Mario del Monaco "Ecco l`altare" Andrea Chenier 1955


コメント (2)
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