教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

母国語という外部インターフェース

2018-04-29 01:11:46 | 科学
ロシア人と話しているときに何度かあったことなのだが。

日本語で話すと、なんどか言っても伝わらないことがある。
そりゃーそんなこともあるさ。
相手は母国語でないのだし。

しかしだな。
それでも我輩がロシア語で言えば通じるんだよ。



ここまで読んでみて、みなさん
「そんなんアタリマエじゃん……」
と思うかもしれん。

まあたしかにアタリマエかもしれん。

しかし我輩はそうは思わなかった。

なぜか?

実はこれ、日本人と外国人の間での現象に限らず、人間と機械との間でも同じ現象が起きることに気がついたからだ。



かつて、Windows2000までのころ。

エクスプローラのファイル検索機能は超プアだった。
我輩からしてみれば使い物にならんかった。

じゃあどうすんの?

人によってはファイル検索機能に特化したフリーソフトをインストールした人もいるだろう。

しかし我輩はそうはしなかった。

我輩は、MS-DOSさながら、コマンドプロンプトでdirコマンドを使って検索していたのだ。
まあWindowsXPくらいから比較的マトモになったので昨今ではわざわざ使うこともなくなりはしているが。

で、これは何を意味する?

最近の機械はたいがいは人間にやさしいインターフェースが実装されているが、
そのインターフェースが自分の思ったとおりに動作しない場合、
機械がちゃんと動くように人間に合わせてもらうのではなく、
人間が機械に合わせたほうがてっとり早いのだ。



エンジニアならたいがい経験したことはあるだろう。

何らかの解析をしたい場合、やりたいことをそのまんま実現できるプログラムが世間に落ちていないとしよう。
たとえばエクセルでFFTしようとしたら4096pointまでしか対応してなかったとか、そういうヤツの話だ。

で、そんなときどうする?

大枚はたいてMatlabでも買ってくるのか?

ちげえ。

時には自分でプログラム書いたほうがてっとり早い事もあるではないか。
それだよ、それ。



人間の脳には母国語という外部インターフェースが実装されている。

しかしこいつは国籍その他によって大幅に仕様が異なる。

稀に母国語以外でももう1つか2つ(たとえば英語とか)くらい動くインターフェースを実装している人間もいるが、
それは母国語ではない以上はネイティブ同等の処理は期待しにくい。

こんなときどうする?

「キサマ日本語の勉強やり直してこい!」
などとでも豪語して追い返すのか?

んなわけあるかw

とりあえず相手に実装されているインターフェースの仕様にこっちが合わせれば、とりあえず通信するにはてっとり早いのだ。



とはいえだな……
最大の問題は、相手に実装されているのと同じインターフェースを自分の脳に実装するのに極めて労力を要することなんだが、どうすんだこれ……。


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