教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

メタセコイアに手を出してみた

2010-05-01 00:10:32 | 描いてみた(他)




メタセコイアという3Dのお絵かきソフトに手を出してみた。
思ったよりカンタンに3Dのお絵かきってできるもんなんだね。

3Dのお絵かきソフトでもShadeとか有名どころは名前くらいは知ってはいた。
とはいうものの、わざわざ金出して買ってすぐ飽きたらどうすんだって思っていたので、今まで手を出さなかったわけだ。

ところが、メタセコイアはフリー版で十分遊べるというじゃあないですか!
ちょっと遊んでみるにはちょうどいいので試しに入れてみることにした。



実のところ、3Dは初めてではない。
3Dのお絵かきというのは実はやったことがある。
というか、仕事でしょっちゅうやっている。

電磁界解析とか、熱流体解析とか、そっち系の解析元の構造を3DのCADでよく描いているのだ。
しかし、そういうのとは全く描き方が違うし、描きたいものも全く違う。

そういう工業的なものってぇのは、製造しやすい事、つまり製造コストが安い事が最優先で製造プロセスが作られる。
だから円柱や直方体なんかの幾何学的にカンタンな形のものを組み立てていけば描けてしまうようなケースがかなり多い。

そもそも電磁界解析や熱流体解析をするくらいなんだったら、形が細部まで厳密に合っている必要はない。
腕前さえあれば、解析結果に大して影響ないと見切って細かいところをはしょって描くこともできる。
むしろ、十分精度が出せて解析時間も妥当な範囲で収まるような、うまいことはしょったモデルを作る腕前のほうが要求される。
ホンモノとコンパチの絵を描くだけなら誰でもできるというものだ。

まあ、そもそも設計図面をひいたCADからdxfファイルを引っぱってきてコピペで作るというのもよくやるので、そうなったらお絵かきというのもおこがましいほどの単なる単純作業になる。



しかし!
人間が見て楽しむたぐいの3Dのお絵かきはこれとは全く違う。

人体の幾何学的構造は複雑だ。
そもそも人体は円柱や直方体なんかの幾何学的にカンタンな形のものを組み立てていけば描けてしまうような構造ではないため、おいそれとはしょって描くわけにもいかない。
任意曲面で描かなければ話にならん。
そしてその任意曲面は工業的なものを描くためのツール(いわゆる機械CAD)の苦手とするものだ。

メタセコイアならその人体の任意曲面に近いものを描くことができる。

しかし、機械CADとは操作方法が全く違う・・・。

メタセコイアを初めて使ってみてすごく戸惑った。
機械CADで描くような、直交座標系を意識した描きかたができないのにすごく戸惑った。
なんでこうやって描けねえんだって文句言いそうになった。

しかし、これはメタセコイアのやりかたのほうが正しい。
ツールに慣れたらそれがよくわかった。

メタセコイアで描くモデルでは座標が合っていることなんてどーでもいい。
人間の目で見て美しいことだけが判断基準である。
だから直感を頼りに適当に引っぱって伸ばして描くようなメタセコイアのこのスタイルで正しいのだ。



これを千早を描いてみようということで例えてみる。

仮に千早は工業製品なのだと見るならば・・・
機械CADを使って72.00cmに描けなければ設計裕度を満たすかどうかの評価もできなくなるから非常にまずい。

仮に千早は美術品なのだと見るならば・・・
メタセコイアを使って描いたものがパッと見で72cmのAAカップっぽくなっていれば、その貧乳が美しいという条件を満たすだけで全てが許される。

これはそういう違いなのだ。



おかげさまで、ツールの使い方だけはボチボチ何とかなりそうだ。
問題はここからだ。

わたしの最終目標は、アニメ調の人体モデルまるごとを描き、そしてMMDでそれを動かしてみること。
ニコニコに投稿しても恥ずかしくないくらいのものができれば言うことない。

しかし、それはツールの使い方云々ではない。
ツールの使い方よりも人体を描くというデッサン能力のほうが問われる。

まだまだ先は遠い・・・。


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