教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

地デジ化の利点を再検討する(前編)

2011-08-19 00:00:11 | 経済/経済/社会
ついに完全地デジ化が達成されたいま、なぜかむしろデメリットが強調されている。
たとえば弱者置いてきぼりだとか。
たとえば解像度の向上は視聴者の望まないものだったとか。
そんな論調である。

しかし!

わたしはそうは思わない。
地デジ化は利点があると考える。



まず弱者置いてきぼり問題について。

少々手厳しいかもしれないが、テレビというものはエアコンと同様にぜいたく品であって、生活必需品ではない。
憲法で保証されている健康で文化的な最低限度の生活にはテレビを見れることは含まれなくていい。
一般的なテレビの買い替えサイクルより長い期間ずっと地デジへの移行を宣伝していて、それでも移行しないのは、それは当人の責任である。
毎日何時間も見ているのなら3万で買えるのだからそれくらい買えと言いたいし、それすら出せないならガマンしろと言われて当然だと言いたい。



解像度の向上は視聴者の望まない問題について。

これは人によってはどーでもいい件については同意する。
この問題はこれで終わり。



もう1つ。
誰も言わないが、地デジ化にはそれ以外にもっと大きな利点がある。

地デジ化により、いやアナログ地上波放送を止めることにより、周波数があまるのだ。

日本でアナログ地上波放送がカラー化されたのは1960年のことである。
すでに半世紀も前の話だ。

いまそれを見れば当時の技術力としてはかなりアグレッシブで先進的な規格だったが、所詮は半世紀も前の規格である。
それはLPレコードとBDくらい違うものだ。

その半世紀も前の規格では何か不都合があるのか?

ある。
その時代は、映像信号を飛ばすために占有する帯域こそそこそこ抑えられたいいものだったが、ちゃんと受信できるようにするために他の放送局が電波を出してはならない周波数がかなり多めに必要だった。
当時はIFのフィルタでそこまでシェイプのきついものを民生で使うのはコスト的にもサイズ的にも無理だっただとかいうことにあるが、詳しいことは技術的すぎるので語るのをやめておく。

では地デジ化すればよくなるのか?

そうだ。
解決した。
地デジ化すればアナログ地上波放送では本来放送できない周波数でも放送できるようになている。
地デジ化により、いやアナログ地上波放送を止めることにより、周波数があまるのだ。

いや、そう答えるのは適切ではないな。
今のこのご時世に民生品でカンタンに使える範囲内での最先端技術を投入した規格だから解決したのであって、実のところ地上波をデジタルにしたからよくなったのではない。
まあそれは細かすぎる事だからどうでもいいや。

ちなみにこのメリットはFMラジオ放送をデジタル化しても発生すると思われる。
とはいっても、周波数帯の問題からしてテレビの地デジ化のほうが遥かに影響力が大きいので、FMラジオ放送をデジタル化するメリットはテレビほどは全然ないからほっといてもいい。



でだ。
それはどういうメリットを生むのか?



(後編につづく・・・)