教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

円高のいま、我々にできること

2010-11-05 00:06:07 | 経済/経済/社会
「私にできることをしたいんです」
とは、ストライクウィッチーズの宮藤芳佳のセリフである。

ちょうどいま、日本は困っている。
宮藤芳佳のごとく我々にできることを考えてみたい。



いま予想外に円が高い。
公務員でもなければたいがいの人は円が高いほうが困るほうが多いと思う。

円高になったからといって政府に何とかしてくれと頼むのもいいかげん無理がある。
それではまるで中国や韓国のやっている為替操作ではないか・・・ということになる。

では逆に、円高になって我々にできることはあるのだろうか?

それは・・・
円高を利用して、通貨安になった外国の資産を買いあさることだ!



通常、自分の国の通貨で持っている預金をおろして外国の資産を買うというのは、自国の経済にとって良くないことが起きる。
銀行を通して自国内で投資されるお金が減ってしまうからだ。
マクロ経済のキホンである。

通常、自国の預金をおろして外国の資産を買うと、自国内で資金の供給が減るので調達資金のコストがあがる。
そのコストとは、貸し出し金利の形で現れる。
そうなると投資が抑制され、景気の足を引っ張る。

ひょっとしたらベトナムなんかがそうかもしれない。
ベトナム人は自分の国のベトナムドンをあまり信用していない。
だから金利が円に近いくらい低いドル預金にさえ皆が群がる。
ベトナムドンでの金利はめっちゃ高いし、通貨の価値は下がる一方のドルに対してもさらに下がる一方である。

しかし!

今の日本だけはそのキホンに従わない。
ゼロ金利なため、少々資金が海外に流出しても金利は大して上がりはしない。
逆にいえば、国内に資金需要がないから貸したくても借り手がいないので金利が下がったままともいえる。

(まかり間違って円の金利が大きく上がったとすると、政府が国債を発行できなくなるし、国債の金利が上がったぶんだけ銀行貸し出し金利が上がって民間投資も滞り景気が悪くなるので、その前に日銀が買いオペをして金利を下げるに違いあるまい。
そうなればなったでインフレになるわけだが、いまデフレ危機の日本でインフレの心配をする必要がどれだけあろうかというところだ。)

ようするに。
日本だけは例外的に経済へのデメリットがほとんどないまま海外投資を行えるのだ。

日本人が海外投資を行えば、その分だけ円を売ることになるので円安になる。
投資先からの配当が日本へ入ってくる。
しかも日本経済へのデメリットはほとんどない。
自分が外国へ投資をしただけ円安になる分だけ日本経済は得をする。

(フルヘッジの投資信託のようなものだとそうはならないので注意。
フルヘッジの投資信託はヘッジなしの投資信託およびそれと同額のFXのポジションを持っているのとほぼ同じ意味になり、ほんとうは通常の投資よりもっとややこしい投資商品になっている。
だが実は案外それは個人投資家には気付かれていない。
FXは怖いからイヤだと言っておきながらFXをやっているのと同じことをしているのに注意を払っていないのはダメすぎるのではなかろうか。)

デメリットは投資するヤツの為替リスクだけだが、今はすでに円高だ。
株価などは日本だけ低迷していて他の多くの国では盛り返しているようにも見えるが、あれはドル建てや円建てなどで同じ通貨に換算しなおすと、どれも案外変わりはしないので、実は為替リスクは自動的にある程度ヘッジされているとも言えなくもない。

世間の日本人から見れば、外国人に資産を買われるのは気に入らないと思うかもしれない。
しかしそれは経済の活性化にも一役かっている。
平均すれば、おたがいにプラスの効果が出るほうが多いだろう。

だから海外へ投資しよう。

「私にできること
 一つづつ叶えたい
 夢に向かって
 一歩ずつ歩こう」
そう宮藤芳佳も言っているではないか。

わたしもけっこうな額を外貨で持っていて貢献しているぞ。



・・・ただし。

注意することがある。
アジアの通貨は日本円と同じくらいの勢いで対ドルで通貨高になっているところも少なくない。
だからアジアに投資しても円高メリットはない。

それから。
投資が歓迎されないところには投資すべきではない。
日本が失敗するのを見て大喜びするような韓国のようなところには投資すべきではない。
日本人へは何をしても許されると国家レベルで思っているような倫理観の欠如したところへ投資したところで、政府の強権発動で銭を巻き上げられて資金が返ってこなくなるリスクを追うにふさわしいほどの利益があがるとは到底思えない。

韓国は外国人が裁判を起こせばほぼ100%の確率で外国人が負けるという、ニセモノの法治国家である。
世間ではそれをもってして、放置国家だとか情治国家だとか言っている。
「自称」先進国と言われるのはそういうところにもある。

ちなみにわたしは新興国通貨建ての資産もいくらか持っているが、中国/韓国関連のものは1円も持っていない。
わたしからすればそんな事は当然だと思う。