教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

日米、クチパクと顔文字の意外な共通点

2009-05-26 00:00:23 | 経済/経済/社会
日本式の顔文字と、欧米式の顔文字は、どちらともアスキーアートで顔を書いて感情を表すという意味では同じものだ。

怒った顔も、笑った顔も、どちらもどの人種のひとでも見たらわかる。
世界共通の表現である。

しかし!

われわれ日本人には欧米式の顔文字には妙な違和感がある。
たとえばいくつか例を示してみよう。

:)  横から見ると目が:で口が)の笑顔
:(  横から見ると目が:で口が(の機嫌が悪いとか悲しいときの顔
:P  横から見ると目が:で口がPで舌をだしているテレた顔
:|  横から見ると目が:で口が|の無表情またはマジメな顔

こいつをよく見てみよう。
こいつら、じつは眼はぜんぶ「:」コロンなのだ!

こういうのはyou tubeで英語または英語字幕の動画をあさっているとコメント欄でよく見る。
最初はなんのことかよくわからんかったが、よくよく見たら顔文字だと気付いた。

(ちなみに、MicrosoftのWord上でこの顔文字を書くと自動的に顔の絵のキャラクタに置き換えられる。この原稿の原文をWordで書いてたら、勝手に変換されてウザいったらありゃしねえ(笑))

これから気付いたのが、英語の顔文字は眼の表現がけっこうテキトーで、口の表現がやたら凝っていることだ。
眼がぜんぶおなじなのにこれだけ表現できるとは、なんとまあと、関心するやら呆れるやら・・・。

けど、この顔文字は日本人にはビミョーな違和感、というか、親しみを感じられないよな・・・。
仮に使っているヤツがいたら
「この洋カブレが!」
とか
「欧米か!」
とでも言ってやんなはれ(笑)。



で、、、
逆に日本の顔文字はというと・・・

(>_<)
(-_-)
(^_^)
(;_;)

ってな感じだ。

こいつをよく見てみよう。
こいつら、じつは口はぜんぶ「 _ 」アンダーバーなのだ!

さっきのかわりといってはアレだが・・・
英語とは全く逆で、口の表現がけっこうテキトーなかわり、眼の表現が異様に凝っているね。



実はよくよく考えてみると、アニメのクチパクにも通じるところがあるように思った。

日本のアニメは眼や眉の表現が実に多彩だ。
こういうのは、ためしにアニメのキャラの顔をいくつかマネて描いてみるとよくわかる。

特にこの表現の真価を発揮するのは、やはり感情をおもてに出したがらないキャラクターの感情を表現する場合ではなかろうか。
たとえばSchool Daysのコトノハサマとか。
まゆげが上に凸のハの字と、下に凸のハの字とで、たったそれだけしか違いがないのに内に秘めた感情があふれでるように多彩に表現されている。
むしろ、コトノハサマの表情が口にまで現れたときは、もうそれを見たものの人生は終わるね(笑)。

それにひきかえ、口はクチパクですませている。
言いかたは悪いが、眼や眉を表現するときの懲りように比べたら、クチパクはあまりにも手抜きくさい。

逆に、欧米ではジャパニメーションのクチパク表現は非常に違和感を覚えるそうな。
たしかに、ディズニーアニメとかは身振り手振りやしゃべっているときの口の表現なんか、日本人から見たら気持ち悪いくらい生々しく多彩である。

なんちゅうか、
「おまえら、クチパクだけで何枚セル描いてんだよ(笑)」
って苦笑してしまうほど気合い入れて描いている。

それにひきかえ、眼の表現がどうの、ということに関しては印象がまったく無い。
ひょっとしたら日本のクチパクよろしく、眼は開いてるか閉じてるかの2種類しかないかもしれない。



また日本では、ほっぺに斜線をいれてドキドキ感を演出したり、血管浮き出たマークで怒りを表現したり、といった手法が定番で用いられている。
これらも眼を中心とした表現に含めてもいいと思う。

そして例によって欧米では、この表現がいったい何を意味するのか読者はわからないそうな。



これは恐らく文化の違いによるものだろう。

日本人しか描けない独自表現であり、欧米が容易に獲得しえないオリジナリティーの1つであり、文化を輸出するにあたっては大いに追い風になってくれるだろう。(日本のパチモン国家である韓国もマネして描くかも?)
しかしクチパクに違和感を与えてしまっては、しょうもないところで競争力を失いかねない懸念がある。

さすがに、開いてるか閉じてるかの2種類しかないクチパクより、もうちょっと滑らかに表現するアニメが現れてもいいんじゃないでしょうか。
とくに輸出を意識した作品では。



追伸:

英語のネットコミュニティーでは
「i」が私「I」の代わり、
「u」が貴方「you」の代わり、
「r」が「are」の代わり、
「OMG」が「Oh my God」
に使われていたりと、なかなかネットスラングがおもしろい。

日本のネットスラングでいう、「おk」とか「乙」とかと同じようなもんか。