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茂呂さまの講演会

2011年12月21日 | イベント

第四十回江戸史談会に出席しました。
講師は書籍・歴史研究家の茂呂司さまで、テーマは「本から紐解く歴史と写真と新選組」です。
今回の講演について江戸史談会のウェブサイトでは、「茂呂さんは多くの学者・歴史研究家がその深い研究内容を認め人知れずシャッポを脱いでいる歴史研究のスペシャリストです。この日の講演は幕末関係の色々な書籍を紹介しつつ-新選組の魅力・龍馬暗殺ブックガイド・本から探そう幕末写真-等々沢山のお話を聴く事ができます。」と紹介しています。
私も茂呂さまからは丹南藩関係と警視庁関係の古本資料をご提供いただいたことがあります。

筋金入りの古本蒐集家として知られる茂呂さまですが、古本蒐集の最初のきっかけは中学生の頃に神田の古本屋で三冊の「大出本」を購入したことだそうです。
茂呂さまは、前新人物往来社社長の大出俊幸様が世に出した初期の新選組本のことを「大出本」と呼び、いかに充実したものであったかを熱弁されていました。
膨大な数の古本を読んでいると、たまに真偽不明だが面白い記事を見かけるそうで、その中から「原田佐之助が坂本龍馬に会っていたという話」、「福岡孝悌は坂本龍馬が大政奉還を主唱したことを知らなかったという話」、「安藤太郎と坂本龍馬が親しかったという話」などなどをご紹介くださいました。
こういった小粒だけれども面白い話と出会うことに喜びを感じ、日々古本を集めているという茂呂さまに、共感を覚えました。

最後には茂呂さまの蔵書販売会が行われました。
なかなか手に入れることのできない歴史書が一冊五百円で買えるということで、私も『新選組隊士ノート 三十一人会/編』『利通暗殺 遠矢浩規/著』『血の維新史の影に 太田俊穂/著』の三冊を購入しました。
やはりとことん一芸を極めた方の講演は面白い!と感じました。
茂呂さまの第二回目の講演を期待したいと思います。

※写真は講演する茂呂さま


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2 コメント

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お礼 (モロ)
2011-12-23 01:05:27
河内様
私の拙い話、お聞きくださり本当にありがとうございました!只々感謝です。
私の話は考証なしの小ネタの羅列でしたが、あんなんでも大丈夫だったですかね?
緊張してモタモタした話しぶりだったんだろうなー。反省です。
持っていった古本ももうちょっと河内さん好みのシブいヤツをチョイスすればよかったです。
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モロさまへ (カワチ)
2011-12-23 01:21:08
いやいや、全然モタモタなんかしていなかったですよ。
にじみでて来るようなユーモアがありましたし、なにより一芸を磨き続けてきた方特有の芯の太さのようなものを感じました。
考証なしだけれども面白い小ネタをたくさん紹介していただけたのが良かったです。
モロさまは古本の専門家であり、考証の専門家ではないですからね。
第二弾を期待してます。
今から小ネタのストックをよろしくお願いします。
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