「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

潮目の変わり目 ワクチン接種済み証明を

2021-09-14 13:30:18 | 2012・1・1
コロナ禍に対する緊急事態宣言が9月30日まで延長された昨日13日、全国の新規感染者数は4171人と今年7月26日以5000人を下回った。地域別でも東京の611人が最高で1000人を超えた道府県はなかった。緊急宣言から蔓延防止体制に移行した岡山県も24人、宮城県も34人と予測通りの低空に収まった。もう一つ同慶の至りは、コロナワクチンの二回目接種者数が全人口の50.9%と半数に達したことだ。

油断は大敵だが、家族全員二回目のワクチン接種を終えた娘一家が週末車で箱根へ一泊旅行へ出かけてきた。箱根は普段に比べて閑散としていたそうだが、日本人の半分近くが二回目のワクチンを超えた現状からみて、宣言の履行はすこし厳しすぎないだろうか。潮目の変わり目にきている感じがする。例えば、二回のワクチン接種者には証明カードを発行したらどうか。偏見からか接種をためらっている若い世代に接種促進剤になるのではないか、



東京ぶらり昔話 巣鴨 骨抜き地蔵 sugamo prison

2021-09-14 07:20:42 | 2012・1・1
巣鴨といえば今は”おばあちゃんの原宿”とも呼ばれお年寄りの女性のおしゃれの街として知られているが、昔は旧中山道脇にある古刹、大頂山高岩寺のお地蔵さんのあるぐらいであった。巣鴨のお地蔵さんは骨抜きに効があるとされ、庶民に延命の寺として親しまれてきた。毎月四の日は「死」に通じる縁起からか例大祭で賑わった。筆者も戦前、まだ中山道に沿って都電が走っていたころ母親に連れられて参拝、お地蔵さんの坐像に手をあわせた記憶がある。


高岩寺は昭和20年4月13日の夜間空襲で全焼し本堂が再建されたのは32年だが、それにつれてお地蔵様前商店街も土産物の金太郎飴などを売る店も増え戦前の活気を取り戻し、さらに参拝の女性客を目当てにしたブティック店ま出店をし始めてきた。それで誰いうこともなくおばあちゃんの原宿と呼ばれるようになった。

戦前から生きている昭和1桁生まれの筆者世代にとっては、巣鴨というと巣鴨刑務所、特に戦後戦犯で死刑にされた東条英機元総理らを想起する。今は東池袋と地名が変更になっているが、かっては豐島郡巣鴨であり、sugamo
prison があった。今は跡地は公園になり、平和記念碑が建っているが、詣でる人は少ない。