自民党の総裁選挙が17日告示され、岸田文雄、河野太郎、高市早苗、野田聖子御四方が立候補し仲良く手を結んだ写真が新聞に載っていた。いずれも昭和30年台生まれで筆者から見れば子供世代で若々しく期待したいが、一言、河野候補の弾道ミサイル発言の中での「昭和の概念」が気にかかる。
河野候補の「昭和の概念」とは何なのか。昭和38年生まれの河野氏の後半は64年までのわずか30年足らずだ。波乱万丈の「戦前」「戦中」「戦後」の時代は生きていない。それを一括して「昭和の概念」とするのはどんなものか。氏の頭のどこかにおかしな歴史観があるのではないか。
昭和1けたの筆者の世代には普通昭和についての概念はないのだが、河野候補の岳父洋平氏は1983年、官房長官当時、間違った概念で韓国に対して戦時中の慰安婦問題で「反省とお詫び」をしている。一国の総理候補である。不確かな概念で軽はずみな発言は慎んでもらいたい。