タイトルの本の女性、Siti Aminahさんといい,日本名は長田周子さんという。大正3年10月4日生まれで、今年で107歳である。彼女の波乱万丈の半生については小ブログの2011年6月19日ー21日更新3回続きの中で書いているがまさに戦前、戦中、戦後の日イの波乱の歴史を生きてこられてきた。その半生を07年ジャカルタでインドネシア語で出版された。そのとき、知り合いの彼女の長女を通じて是非とも日本語で出版したいという話があり、相談に乗ったことがった。
その後筆者は加齢とともに社会との接触が薄くなり、長女の方も超高齢の介護で多忙でお互いに合う機会がなかった。そこへきてコロナ騒ぎである。介護病院に入院していた母上は東京の特養老人ホームへ移転できた.。その通知を兼ねて長女の方から久しぶりにメールを頂戴し驚いた。インドネシア語で出版された母上の半生記が日本語で長女には無断で紹介、出版されているというのだ。
長女の方は早速その本を取り寄せ読んだそうだが、筆者が驚いたのは出版界では常識の献本が彼女には届いていないことだ。自主出版ではなく、大手の老舗出版社の出版であり、著者も大学の教授である。時代が変わりもの書きも本屋さんも常識が変わってきたのであろうか。長田周子さんの107歳誕生日のお祝いにはぜひプレゼントされてもらいたいものだ。日本もインドネシアも同じだ。筆者もインドネシア語版の献本を受けている。