日産のカルロス.ゴーン会長が報酬50億円を過少記載したとして東京地検特捜部に「金融商品取引法」違反容疑で逮捕された。どんな法律なのか法にとい僕にはわからない。50億円といっても、これまた大きすぎる金額でピーッとこない。しかも逮捕のきっかけは社内の内部通報によるもので、取り調べに当たってあ司法取引きもあるという。いよいよ、雲の上の話である。
ゴーン氏の名前は何年か前、倒産しかけた日産の救世主、敏腕の経営者ぐらいしか知らなかったが、今度の事件でゴーン氏が中東のレバノン人であるのを知り”さもありらん”と思った。1950年ー70年代にかけて新聞社で、中東地域を担当しており、62年実際に内乱前の首都ベイルートに滞在、レバノンについて多少の知識はある。
レバノンは地中海に面する人口400万少しの小国だが、他のアラブ諸国と違いベイルートの町は中東のパリ”と言われれうほど“あか抜け”している。フランスの植民地だったこともあるが、古代から地中海交易で使用された船舶材、レバノン杉の産地として栄えてきた。当然、そこに住むレバノン人も商才にたけている。
ゴーン時もレバノン生まれだが、教育はパリで受けており、社会に出てからの場もフランスである。国の面積が四国にも満たない小国だけに今のレバノン人たちも古代のフェニキア人と同じように海外に活躍の場を求めている。島国育ちの日本人の尺度では、なかなか測れないところがあるが、やはり、法は法である。