東日本大災害後、落ちつかぬ日々続いているが、周りは、いつか葉桜からつつじが五月空に映える季節に移り変わった。菅政権が6月中にと約束していた”社会保障と税の一体化”改革案は、その後どうなってしまったのか心配してら、先日厚労省からやっと「社会保障制度改革案」が提出された。この改革案は政府・与党の集中会議で検討された上で公表される予定である。
結論からいって厚労省原案は、まったく”絵に描いた餅”である。例えば基礎年金の受給資格を今の原則25年を10年にするとか、不平の多い60代前半の受給資格の条件を緩和するとか、一見みかけはよいのだが、実施に当たっての財源はどうするのか明示していない。
後期高齢者の一人として、たしかに現在の社会保障制度には世代間格差があると思う。だからこそ改革が必要だが、厚労省原案は、出来もしないことを羅列したに過ぎない。現役世代に媚びているだけで次世代への配慮も展望もない。
何事も改革には苦痛が伴なうものである。例えば年金支給年限の引き上げである。毎年1兆円を超える社会保障費の現状からみれば、引き上げは必至だと思うのだが、触れていない。いずれにしても財源の裏づけのない改革案は意味がない。東日本大震災の復興計画にしても同じだ。復興構想会議でどんな立派な”構想”が生まれても、おカネをどうするのか。
民主党は一昨年の選挙の選挙公約で”絵に描いた餅”を国民に見せて騙してきた。まさか厚労省原案をそのまま認めるとは、思わないが、もっと足が地についた政策を望みたい。
結論からいって厚労省原案は、まったく”絵に描いた餅”である。例えば基礎年金の受給資格を今の原則25年を10年にするとか、不平の多い60代前半の受給資格の条件を緩和するとか、一見みかけはよいのだが、実施に当たっての財源はどうするのか明示していない。
後期高齢者の一人として、たしかに現在の社会保障制度には世代間格差があると思う。だからこそ改革が必要だが、厚労省原案は、出来もしないことを羅列したに過ぎない。現役世代に媚びているだけで次世代への配慮も展望もない。
何事も改革には苦痛が伴なうものである。例えば年金支給年限の引き上げである。毎年1兆円を超える社会保障費の現状からみれば、引き上げは必至だと思うのだが、触れていない。いずれにしても財源の裏づけのない改革案は意味がない。東日本大震災の復興計画にしても同じだ。復興構想会議でどんな立派な”構想”が生まれても、おカネをどうするのか。
民主党は一昨年の選挙の選挙公約で”絵に描いた餅”を国民に見せて騙してきた。まさか厚労省原案をそのまま認めるとは、思わないが、もっと足が地についた政策を望みたい。