「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        菅"奇兵隊"内閣と福島県人気質            

2011-05-10 07:27:08 | Weblog
先日NHKテレビの番組で仙谷官房副長官が東北の被災地の方々が何故、他の都道府県が用意した避難施設、とくに西日本へ行きたがらないのかと言っていた。これを聞いて、僕は、この人は"暴力装置"には詳しいが、人間社会の機微には疎い方だと思った。誰だって自分が生まれ育った故郷からは、一時でも離れたくないものだ。とくに東北人にはその傾向がある。

僕は東京生まれ東京育ちだが、現役時代海外勤務を含めて4回転勤しているが、今でも年賀状の交換が多いのは、たった2年しか勤務しなかったのに郡山の昔の友人、知人からのものだ。郡山だけではなく僕がお付き合い願った福島県人は一応に義理堅く、一期一会を大切にする心暖かい人たちである。

しかし、半面、口下手でシャイな人を多く見受ける。何故なのだろうか。40年前、ガジ酒(雀焼を熱燗に入れた土地の飲物)を飲みながら土地の先輩が"キミ、福島では関西弁は嫌われるよ”と言った。例の会津若松のJC(青年商工会議所)が戊辰の役の屈辱から山口のJCからの友好申し入れを断ったという例をひきながら、会津だけではなく僕の故郷でも、今もって薩長、とくに長洲には恨みをもっており、関西弁を使う人は嫌われているというのだ。東京生まれの僕にはその心配はないのだが。

ネットの情報だが、今回の地震災害のあと、山口から救援物資が会津にも届き、会津の人たちもこれを受入れ、お互いに友好を確認しあったという。時代ガ変わってきたのであろうか。でも、僕の耳には、昔先輩が僕に語った言葉が残っている。また、僕の短い体験でも、福島県人の気質は、そう一朝一夕には変わらないと思うのだが。菅"奇兵隊"内閣の地震対策、とくに原発事故の対応の不味さが、”長洲”のおごりからきているものでなければよいのだがー。