財政危機に陥ったアイルランドにEU(欧州連合)とIMF(国際通貨基金)が最大850億ユーロを融資することで合意したという。1990年から2000年にかけて毎年10%の高い経済発展をとげ”ケルトの虎”と呼ばれたアイルランドだが、不動産バブルの崩壊と財政政策の失敗で、2010年度の財政見通しはGDP比25-30%にもなりかねないという。
アイルランドといえば、欧州の最貧国で、これといった産業もなく、1845年から49年にかけた大飢饉(じゃがいも飢饉)では100万人が餓死し、100万人が外国へ移民したこともあることで知られていた。そのイメージがあるから、あまり観光客も訪れなかったが、1992年、僕ら夫婦は当時ロンドンにいた息子を訪ねたさい、足をのばしてアイルランドの首都ダブリンを訪問した。大学時代、アイルランドの作家、ジェームス・ジョイスの本を読んだことがことがあったからだ。
ところが、予想に反してダブリンは、美しい整った街で観光資源にも恵まれていて、たった2日間の滞在だったが、十分に観光を楽しんだ。その一方、ダブリンの街はなんとはなく活気に満ちていた印象を受けた。ちょうど当時アイルランドは高度成長の最中だったのだ。
アイルランドの財政危機は、政府が景気刺激策を取らなかったからだという。カウエ首相は”アイルランド人は賢く誇り高い。立ち直りも早い”と楽観的だが、経済専門家の予測判断はそんなに甘くない。ところで、日本は大丈夫なのだろうか。民主党政権になってから一向に景気はよくならないし、財政危機は去っていない。鳩山、菅と二代続く"素人集団”の政治主導の政治が恐くなってきた。アイルランド財政危機も警鐘である。
アイルランドといえば、欧州の最貧国で、これといった産業もなく、1845年から49年にかけた大飢饉(じゃがいも飢饉)では100万人が餓死し、100万人が外国へ移民したこともあることで知られていた。そのイメージがあるから、あまり観光客も訪れなかったが、1992年、僕ら夫婦は当時ロンドンにいた息子を訪ねたさい、足をのばしてアイルランドの首都ダブリンを訪問した。大学時代、アイルランドの作家、ジェームス・ジョイスの本を読んだことがことがあったからだ。
ところが、予想に反してダブリンは、美しい整った街で観光資源にも恵まれていて、たった2日間の滞在だったが、十分に観光を楽しんだ。その一方、ダブリンの街はなんとはなく活気に満ちていた印象を受けた。ちょうど当時アイルランドは高度成長の最中だったのだ。
アイルランドの財政危機は、政府が景気刺激策を取らなかったからだという。カウエ首相は”アイルランド人は賢く誇り高い。立ち直りも早い”と楽観的だが、経済専門家の予測判断はそんなに甘くない。ところで、日本は大丈夫なのだろうか。民主党政権になってから一向に景気はよくならないし、財政危機は去っていない。鳩山、菅と二代続く"素人集団”の政治主導の政治が恐くなってきた。アイルランド財政危機も警鐘である。