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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         金婚旅行で台湾へ行ってきます!

2010-11-03 19:34:02 | Weblog
今日(4日)から夫婦で台湾へ3泊4泊の金婚旅行へでかけててきます。夫婦での海外旅行はこれで六回目だが、考えてみると、この10年間では一緒に一度も行ってもいない。老妻のパスポートは2005年に取ったが、一度も使用していない。やはり70年台後半になると、経済的にも身体的にも、若い時のようにおいそれとは、行けなくなるものだ。

台湾へは32年ぶりに国際線定期便が復活した羽田空港からで、わが家からは便利になったが、早朝7時の出発では一番電車を乗り継いでいっても1時間前の集合時間に間に合えるのはやっとだ。結局タクシーを利用せざるをえなかった。

はからずも台北の到着空港もこれまで国内線中心だった松山空港である。松山空港は日本統治時代、旧日本軍が作った古い松山飛行用で、地図をみると台北の街の中心部にある。

僕にとっては台北は二度目だが、老妻は初めて。台北には昔同僚だったH君が待っていてくれる。40年ぶりの再会である。一方、10数年前、仕事で知合った旧日本軍25軍司令部の台湾の”戦友”も待っていてくれる。それより僕ら夫婦にとって楽しみなのは、故宮博物館を訪れることだ。そのために1日ゆっくり時間をとっている。結婚して55年、ゆっくり金婚旅行を楽しんできたいと思っています。おってその報告は、このブログで紹介させてもらいます。


        米国の中間選挙と政治への関心度

2010-11-03 06:43:50 | Weblog
米国の連邦議会の上院の約三分の一と下院の全員それに各州知事を選ぶ中間選挙の結果が3日中には判明するが、途中結果でも、与党民主党に逆風が吹き、野党共和党が歴史的な勝利を収めたようだ。2年前、オバマ大統領が国民の熱い期待と熱気の中で誕生したが、長引く景気の停滞による失業者の増加で、改革への期待は失望になってしまったみたいだ。

中間選挙は西暦の偶数年に行われ、4年任期の大統領のいわば中間の人気を問う形だが、いつも思うのは、日本に比べて選挙民の政治への関心度の高さである。それはお祭り好きの国民性からきているのかもしれないが、今回の選挙でもテレビでみると、首都ワシントンで催された民主党の決起集会に10万にも群集があつまっていた。とてもわが国では考えられないことだ。

共和党の勝因の一つは”Tea Party"(お茶の会)という草の根的な保守派の組織だったといわれる。その主張は大きな政府反対し、社会の変化に敵意を持つ中流層の白人の組織だという。名前の由来は独立戦争当時(1773年)英国の植民地課税に反対し、茶箱をボストン沖に投げ込んだ事件からきているという。こういった保守派の人たちですら、政治に関心を持ち、草の根運動を展開するのは、いかにも米国らしい。

ひるがえって日本ではどうだろうか。欧米なみの二大政党制を目指し昨年民主党政権が初めて誕生したが、残念ながら期待を大きく裏切っている。そして国民の政治への不信は深まり、さらには若者の政治に対する関心すら薄れてきている。他人の所はよく見えるのかもしれないが、憂える老人の一人である。